こんばんは。
だいぶ更新が遅れてしまいました。何とか週3回はupしたいと気持ちだけはあるのですが・・・・。まぁ言い訳はこれぐらいにして、今日は前回のアルミトゥイーターに続いてPARC Audioのアルミウーファーについてです。
先ず最初にお話しておきたいのが、現在のPARC Audioのラインアップの中で当初私が一番商品化したくないと思っていたのが、アルミウーファーなんです。
おいおい冒頭から全否定してどうする~、というするどい突っ込みはご容赦いただき、何故私が消極的だったかについて話をしたいと思います。
私がアルミウーファーに対してアレルギーを持った最大の要因は、やはりソニー入社後に数年間行ったAPMスピーカー(四角い平板スピーカー)の設計経験からきています。このAPMスピーカーは、アルミハニカム振動板という当時としてはかなりハイテクな素材を使っていましたが、平板、アルミハニカム材という2重苦のおかげで、音質的にはかなり個性の強い音(はっきり言えばクセのあるうるさい音)で、設計として本当に苦労をしました。そんななかでソニーはコア材を紙やノーメックスにしたり、接着剤をダンプ効果の高い特殊な輸入接着剤を採用したり、アマチュアというアルミのパイプ材でできたもので振動板を4点駆動したりと考えられるありとあらゆることをやりましたが、正直なところ私個人はこれ以上いくらやってもこの方式には限界があると感じていました。
その後ソニーのスピーカー関係者を2分するAPM撤退論になった時は、はからずも私は撤退を主張する反主流派の最先鋒として当時のオーディオ部門のトップであるKさんを説得する羽目になったのですが、その時の武勇伝はまた今度ということで、今日はアルミウーファーの話に戻しましょう。
まぁそんなわけで知らず知らずのうちに私は「アルミウーファー=音が悪い」という思い込み(一種のトラウマ状態?)になっていったのでした。
その後サムスンに入社後も部下の韓国人オーディオエンジニア Jさんから
「冨宅さんはウーファー用素材でベストの素材は何だと思いますか?」
との質問に、悩んだあげく
「難しい質問だけど、バランスで言えばやっぱり紙かなぁ」と答えたところ、そのJさんから
「冨宅さんはold fashionですね。今はアルミコーンの時代ですよ~。」と言われ、
「お前なんかに紙の奥深さが分かってたまるか! この**野郎!」 とおもいっきり巻き舌でハングルで言いたかったものの、ハングルがしゃべれない私はただただ苦笑するだけでした。
それにしても韓国人はアルミコーンのような一見ハイテク素材が大好きです。その反面、紙のような一見ローテクに見えるものは甘く見るところがあって、オーディオの世界で彼らが世界を征することは絶対無いなぁとつくづく感じた次第です。
そんな私に一大転機(ちょっと大げさか?)が来たのは、ある販売店様からアルミウーファーのリクエストが来た時でした。「アルミウーファーなんて音の悪いのは出来ません!」とかっこよく断ろうかとも思いましたが、販売店様のお話ではクラフトの世界でも結構アルミウーファーの人気は高いとのことを伺い、まぁものは試しで一応念のために聴いてみるかとの軽い気持ちで代表的なアルミウーファーをお借りし、音を聴いてみたのです。
でその結果ですが、これが意外といけてるんですね。正直ちょっと驚きました。ごめん、Jさん。アルミもそんなに悪くないね。 もちろん、全ての面で紙コーンや他の素材を凌駕するというレベルでは決してないのですが、直感的に「まだ少し音が細めのところはあるけど、紙にないクリアな良さもあるし、この子はもう少しうまく料理してあげれば、まだまだ伸びるな。」とも感じ、この瞬間にPARC Audioのアルミウーファーの商品化がスタートしたのです。
まぁ私の場合は、アルミといっても平板でハニカムという2重苦で苦しんでいたのであって、アルミコーンでの音をちゃんと聴いたのはこの時が始めてだったので、食わず嫌いということだったかも知れません。
ということで私のアルミコーンユニットの開発がスタートしたのですが、詳しい話は次回に続くということで、今日はこの辺で。
以前ウッドコーンスピーカを買ったと投稿しておりました者です。
やっと完成しました、使った木は国産のチェリーの無節の一枚板です、加工が大変でしたが響きが良く鳴ってくれてます。
本日HPにレポート載せました、大した事書いてませんが、遊びに来て下さい、失敗談もあったりしてます。
あれここで良かったのかな?ここはアルミスピーカのコーナ-?
HP拝見しました。いやぁ板材まで取り寄せてやられるとはプロもびっくりです。外観もとっても綺麗ですねぇ。詳しい製作記up、本当にありがとうございました。これから作られる方の参考になると思います。これから音の感想などもまた追加していっていただけるとうれしいですね。
PARC Audioとしても皆さんの製作記や感想などをまとめたユーザーコーナーを早く作りたいと考えてはいるのですが、なかなか実現できてません。(^^;
これから頑張りますね。では今後ともPARC Audioをよろしくお願いいたします。
そういえば、スピーカーの濃い本一冊もっているんですが、使う水によっても音が変わるとか何とか。ひええ
ギターやバイオリンの弦を編んで布のようにして,
それでスピーカーのコーンを造れば,
弦楽器再生スペシャルのユニットが出来るのでは?
妄想すいません.
SS-A3の箱も手に入りました.
17インチウッドコーン試してみます.
ではでは.
日本でも有名なコーン紙メーカーさんは、やはり水が良いところに立地してますね。ソニーが昔スピーカーの製造子会社として設立したオーディオリサーチも、コーン紙に向いている水があるとの理由で甲府を選定したと聞いたことがあります。古き良き時代でした。
弦と言えば、ソニーも昔梱包用のスズランテープのような繊維を限界まで引き伸ばして剛性を上げた特殊なクロス系の振動板を採用したことがありました。ちょっと素材の呼称は忘れてしまいましたが・・・。
SS-A3とは懐かしいですね。あれもA5と同様に非常に良い箱を使っていましたので、ウッドコーンあたりとは相性がいいかも知れませんね。
蛇足ですが、17cmウッドコーンは現在メーカー在庫切れで入荷は夏以降になりそうですので、お急ぎでしたら早めに販売店様の在庫をご確認された方がよろしいかも知れません。
自分はParcのアルミツィーターと組み合わせるBOXかなぁと思っていたのですが、フルレンジみたいな箱でした。あれはツィーターはどう付けるのでしょうか。
(にやにや)
ちなみにこのBOXでF131Wと比較試聴をしてしまうとF131Wは完敗だったので、F131Wの6.5LBOXは推奨BOXから掲載を中止しました。
6~7Lで2Wayだと、バスレフポートがリアに付くようなレイアウトにならざるを得ないかなぁと思いますが、冨宅さんはバスレフポートの取り付けはフロントとリアどちらがお好みですか。