こんばんは。
A&Vフェスタもおかげさまで無事終了し、今日はどっと疲れが出てきましたが、なんか非常に気持ちのよい疲れです。3日間を通じ、沢山の方とお話をすることが出来ましたが、いずれの方も本当にオーディオや音楽が好きで、この仕事もあんまり儲からないものの捨てたもんじゃないなぁとつくづく感じています。(でも好きでなきゃ、出来ないですけどね)
今回印象的だったのは、来場していただいたお客様で既にPARCの製品をお使いになられている方がかなりいらっしゃったこと。そして、皆さん非常に気に入っていただけたようで、これは設計者にとっては最大の喜びです。だって、お前の製品買ったけど良くなかったよ、なんて言われたらほんとへこみます。
それと、来場者の中に意外に若いユーザーもいらっしゃったことも、この業界の者としてはうれしい限りです。会場でお話させていただいたF社の方は
「最近の若い方は、クラフトをあまりやらなくなったからねぇ。」と嘆いておられましたが、同時に開催されていたスピーカー親子工作教室に参加されているお子様たちのいかにも楽しそうな顔を拝見すると、まだまだ大丈夫ではとも思います。
さて2009年のPARC Audioですが、春発売のコアキシャルを手始めに、いろいろと面白いアイデアを検討中です。今回のフェスタの会期中も、業界のいろいろな方と意見交換をさせていただいた中で、次のアイデアも何点かうかんできました。うまくいけば、「そうか、そういう手があったか」なんていうものも皆様にご紹介できるかも知れません。是非今後ともPARC Audioにご期待ください。
いろいろお話させていただいた中で特に印象深かったのは、あるオーディオファンの方との会話。その方はお話していてちょっと一般の方とはなんか雰囲気が違うなぁと感じていたのですが、後で聞いたら某大手カーメーカーのそれも最上級クラスのデザインを担当されているとのこと。最近その気になるスピーカーがなく、話題の中心はPARCでひっそり展示していたアルニコWダンパーのプロトモデル(DCU-172PP)について。いろいろとソニー時代からの技術的なバックボーンや商品コンセプトについてお話させていただき、このクラスの商品企画は価格を含め本当に難しいとお話したところ、きっぱり言われたのは「こういうモデルは、やはりメーカー側からはっきりと情報発信していかないと、ユーザーの本当のニーズはつかめないですよ。」とのこと。確かに、こちらで一人で悩んでいても、結論はなかなか出ないですね。ということで、このモデルについては今後皆様といろいろなことで情報交換が出来る方法を考えていきたいと思います。具体的には、PARCとしての技術的な背景や商品化できるネタ、アイデア等を公開し、それに対してのユーザーの皆様の具体的な意見や要望等をお伺いし、商品の具体的な方向を決めていければと考えています。なかなか全ての要望を満足することは出来ないかと思いますが、うまくいけばユーザーとメーカーが一体となって商品化する始めてのクラフト用ユニットなんていうものが出来るかも知れません。何事もチャレンジですので、今後ともよろしくお願いいたします。では今日はこの辺で。
最新の画像[もっと見る]
- PARC サポートメンバー(仮称)について 14年前
- 今年もお世話になりました 14年前
- 今年もお世話になりました 14年前
- 今年もお世話になりました 14年前
- 今年もお世話になりました 14年前
- メーカー欠品中商品の入荷情報 14年前
- プロジェクトF情報1 14年前
- プロジェクトF情報1 14年前
- ユニット生産終了のお知らせ 14年前
- ユニット生産終了のお知らせ 14年前
しゃ、社長!
なんですかそれは!
写真のやつですか?
後、コアキシャルで質問があるのですが、能率を合わせるために可変抵抗は必要ですよね?
セメントでいいのかな?
>能率を合わせるために可変抵抗は必要ですよね?
今回のモデルはマルチ初心者の方にも簡単に扱えるように、トゥイーターのレベルはウーファーに合わせてありますので、アッテネーターは必要ないかと思います。
というのが一応オフィシャルの回答ですが、本音を言えばこのサイズのトゥイーターでSPLをウーファーに合わせるのは結構しんどいので、インピーダンスを下げて何とか合わせているのが実状です。ほとんどの方は、このままで問題ないと思いますよ。
最近、ケブラーコーンユニットにも興味がわき、会場特価で手にいれたいなどと思っていたのですが.....。
しかし、このDCU-172PPはかなりかっこいいユニットですね。
ただ、値段も相当なものになりそうですが。
ケブラーコーンとコアキシャルは我慢して、このユニットのために貯金でもしておこうかと思ったりしています。
DCU-172PPは、春以降に開発プロジェクト(ちょっとカッコつけすぎ)をスタートさせたいと思います。プロジェクトなんて言うのは理由があって、これはメーカーが一方的にこんなの作ったので買ってください、という感じではなく、ユーザーの皆さんと意見交換しながら一緒に商品をまとめていくというやり方にトライしたいと思います。最悪しっちゃかめっちゃかになって、商品化ボツなんていう可能性もありますが、PARCのようなガレージメーカーならではのチャレンジとしてやっていこうと思いますので、応援よろしくお願いいたします。
高域は13cmと比べてどうなるんでしょうか?
今回のサンプル(PP)では、PPコーンらしく非常にスムースに高域がロールオフしており、正統派のウーファーといった感じです。ただこれはあくまで、PARCでこんなクラスのものもやりますよ、という意味が強く、最終的にはまだまだ流動的です。詳しくは、これから始まるプロジェクトで。
このサイズでサブコーン無しで10kHzまで出そうとすると、コーンをかなりハードなものにするとかをしないとちょっと厳しく、個人的には価格を考慮すると少し疑問を感じますね。
フルレンジにするにはサブコーンが一番現実的かと思いますが、トータルの質を考えるとコアキシャルかなぁと思います。その方が中低域は圧倒的に出しやすいので。
131A、151W共にフルレンジとして使用していますし、171Aは一応2Wayですが、171Aそのものはスルーですから、可能性は有りそうに思うのですが、172PPで試してみるのも有り?でしょうか。