以前に観たTBSの「世界ふしぎ発見」の中で、地名は忘れてしまったが、秋のシーズンになるとアワビを一人につき六個までなら、誰でも自由に獲れると紹介していた。地元の家族がアワビを海岸で料理している場面があった。
アラスカでのキング・サーモンの釣りは一人が一日5匹まで認められているそうだ。以前に私の貿易会社の契約社員として働いてくれていたジェラルド、通称ジェリーは元アラスカの州警察の警官であった。彼は夜の8時か9時ごろ、彼だけが知っている釣りのポイントに着き、その日に許可されている5匹を釣り上げる。そして、夜中の12時を待って翌日分の5匹を釣る。一度の釣行で10匹を釣ってしまう。決して違法ではない。彼がニヤニヤしながらこのことを話してくれたことがあった。「現職の警官が違法な行為は出来ないからな」と胸を張っていた。
その彼が原宿の私の事務所にやって来たとき、厚手の布袋に10円玉を、片手で持ち上げるのが苦労するほど持ってきた。そのわけを聞くと、「これは自動販売機で25セントとして使えるんだ」と云った。警官時代、自動販売機に見慣れない硬貨が入っているとの苦情が何件もあった。それが10円玉であった。1980年代の当時、25セントは日本円で55円から60円ほどの価値があった。いくら警官を辞めて民間会社に勤めたからと云って、警官時代に得た知識を利用して悪事を働くとはとんでもないと思った。少量の10円玉なら許せる部分もあるが、あれほどの10円玉をアメリカに持ち帰って25セントとして使うなら、立派な犯罪行為である。それをきっかけに、彼との契約の更新は行わない方がいいと考えた。頭が切れ、非常に調子がいい。私の要求した仕事はきちんと果たしてくれていた。だが、一つ信頼しきれない部分があった。だが、10円玉が25セントとして通用するなど、初めて知った。そして試してみたい誘惑に駆られた。
所用でロサンゼルスに行った帰り、私の乗る便がキャンセルになり、次の便まで何時間も待たされることになった。トイレに行くと、靴磨きの機械があった。料金は25セントだった。いいチャンスだと、ポケットにあった10円玉を入れてみた。機械に靴を入れても全く動こうとしなかった。蹴っ飛ばしてみたが駄目だった。床に「out of order(故障中)」の張り紙が落ちていた。二重の悔しさを味わった。10円玉が25セントに変身する実感を得られなかったことと10円も損してしまった。不正をしたのだから苦情も云えなかった。

北鎌倉の円覚寺。朝早く寺を清掃に向う人の前に、お参りのご婦人が歩いていた。

鎌倉の佐助稲荷を遊び場にしている少年。あの長い階段を何回も駆け登ったり、駆け降りたりしていた。

腰越海岸にある小動(コユルギ)神社。

青山の梅窓院。フルサイズのカメラに17-40ミリの広角レンズを装着して撮った。山門の下からの光をもっと強調したかったが、時間が経つに従ってそれが難しくなった。時間との勝負だった。

杉並の妙法寺。特別にお願いしてお寺の中に入れて頂いた。渡り廊下から外を見ると、全く違ったお寺を拝見しているように感じた。
下の二枚の写真は8月8日(土)の朝に撮ったカルガモの写真。

岩に乗っている母ガモと私の目が合った。彼女だけが岩から降り、私の方に泳いできた。今までは払ったことがなかったので、今朝はモデル料として一枚の食パンを払った。すぐに鯉との争奪戦が始まった。

朝食の終った母ガモは、眠気の去らぬ子ガモのために見張りに着いた。此の岩には3羽しか居なかったが、岸近くの藪の中に残りの5羽が寝ていた。かなり大きく育っていた。
アラスカでのキング・サーモンの釣りは一人が一日5匹まで認められているそうだ。以前に私の貿易会社の契約社員として働いてくれていたジェラルド、通称ジェリーは元アラスカの州警察の警官であった。彼は夜の8時か9時ごろ、彼だけが知っている釣りのポイントに着き、その日に許可されている5匹を釣り上げる。そして、夜中の12時を待って翌日分の5匹を釣る。一度の釣行で10匹を釣ってしまう。決して違法ではない。彼がニヤニヤしながらこのことを話してくれたことがあった。「現職の警官が違法な行為は出来ないからな」と胸を張っていた。
その彼が原宿の私の事務所にやって来たとき、厚手の布袋に10円玉を、片手で持ち上げるのが苦労するほど持ってきた。そのわけを聞くと、「これは自動販売機で25セントとして使えるんだ」と云った。警官時代、自動販売機に見慣れない硬貨が入っているとの苦情が何件もあった。それが10円玉であった。1980年代の当時、25セントは日本円で55円から60円ほどの価値があった。いくら警官を辞めて民間会社に勤めたからと云って、警官時代に得た知識を利用して悪事を働くとはとんでもないと思った。少量の10円玉なら許せる部分もあるが、あれほどの10円玉をアメリカに持ち帰って25セントとして使うなら、立派な犯罪行為である。それをきっかけに、彼との契約の更新は行わない方がいいと考えた。頭が切れ、非常に調子がいい。私の要求した仕事はきちんと果たしてくれていた。だが、一つ信頼しきれない部分があった。だが、10円玉が25セントとして通用するなど、初めて知った。そして試してみたい誘惑に駆られた。
所用でロサンゼルスに行った帰り、私の乗る便がキャンセルになり、次の便まで何時間も待たされることになった。トイレに行くと、靴磨きの機械があった。料金は25セントだった。いいチャンスだと、ポケットにあった10円玉を入れてみた。機械に靴を入れても全く動こうとしなかった。蹴っ飛ばしてみたが駄目だった。床に「out of order(故障中)」の張り紙が落ちていた。二重の悔しさを味わった。10円玉が25セントに変身する実感を得られなかったことと10円も損してしまった。不正をしたのだから苦情も云えなかった。

北鎌倉の円覚寺。朝早く寺を清掃に向う人の前に、お参りのご婦人が歩いていた。

鎌倉の佐助稲荷を遊び場にしている少年。あの長い階段を何回も駆け登ったり、駆け降りたりしていた。

腰越海岸にある小動(コユルギ)神社。

青山の梅窓院。フルサイズのカメラに17-40ミリの広角レンズを装着して撮った。山門の下からの光をもっと強調したかったが、時間が経つに従ってそれが難しくなった。時間との勝負だった。

杉並の妙法寺。特別にお願いしてお寺の中に入れて頂いた。渡り廊下から外を見ると、全く違ったお寺を拝見しているように感じた。
下の二枚の写真は8月8日(土)の朝に撮ったカルガモの写真。

岩に乗っている母ガモと私の目が合った。彼女だけが岩から降り、私の方に泳いできた。今までは払ったことがなかったので、今朝はモデル料として一枚の食パンを払った。すぐに鯉との争奪戦が始まった。

朝食の終った母ガモは、眠気の去らぬ子ガモのために見張りに着いた。此の岩には3羽しか居なかったが、岸近くの藪の中に残りの5羽が寝ていた。かなり大きく育っていた。