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TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 394

2022年08月28日 | エッセイ
 ここ一年程「数独」にはまっている。ご存知と思うが、9つに仕切られた9個のマスの中に決められたルールに従って1~9の数字を入れるゲームだ。最初はアメリカで発案されたと聞くが、「数独」と名前を付けて開花させたのは日本のニコリだそうだ。今では多くの国々で「スードク」と呼ばれ、大勢の人たちが楽しんで(苦しんで?)いる。亭主が数独に夢中になり、中には「私はスードク・ウィドー」(数独未亡人)と嘆いている奥さん方までいると聞いている。

 最初は難易度1の数独で苦戦していたが、コツを覚えた現在では難易度3までは何とか解けるが、4となると相当に長い時間を机に向かっていないといけない。だが、いくら努力しても解けないケースの方が多い。

 その難問を解く方法として「予約」、「残数を考える」、「井桁理論」、それに「対角線を考える」理論等々が紹介されているが、難しいのか理論の説明が不完全なのか、私には完全に理解出来ていない。

 30年ほど前に当時購読していた週刊誌に数独が載り、一時夢中になっていたが、簡単には解けなかったので徐々に興味を失ってしまった。現在は一番簡単な「消却法」を使って難易度3まではこの方法だけで解いている。それ以上の難問は上に並べた方法を使うが、理論の理解度が不足している為かそれほど簡単に解けるものではない。だが、ボケ防止には大いに役立っている。と信じている。

 暑いのを我慢して馬橋公園に歩いて行った。自転車で行けば簡単だが、歩行訓練を兼ねて歩いて行く。20代の頃に野球をやっていて椎間板ヘルニアになってしまった。若かったので、筋肉の圧力でヘルニアは抑えられたのか、手術をせずに一応は治癒した。だが、完全に治すには手術をしてヘルニアの部分を除去しなければいけなかったが、私の場合は手術するほど重くはなかったらしい。お茶の水の順天堂病院で検査をしたのだが、足首に針を刺し、ガイガー・カウンターのようなもので計測した。ヘルニアによる足の神経への影響を調べたのだ。その結果、手術をする必要がないと診断された。だが、それから年を経て、洗面所で顔を洗う姿勢を長く続けていると腰が痛くなる。

 数独の解明に夢中になり、長時間悪い姿勢で椅子に座っていたせいか、右足だけが痛くなった。直に治るだろうと放っておいたら、トイレに行くにも歩行がままならなくなった。慌てて整形外科に行き、種々の検査を受けた。結果、「腰から来た」との診断だった。ロキソニン・テープを腰に貼り、痛み止めの薬を飲んで二週間ほどで足の痛みは消えた。












折々の写真&雑感 393

2022年08月21日 | エッセイ
 統一教会の会長とか云うのがテレビに出てきて尤もらしい顔をして嘘八百を並べているのを聞くと腹が立つ。

 統一教会から若者たちの救出活動をしていた長崎の(正確な地名は忘れた)の牧師がテコンドウを使う暴漢に襲われて瀕死の重傷を負った。脾臓と肝臓は修復不可能なほどの重症だった。それでも牧師はワンボックスカーに乗り、全国の教会を巡って統一教会の非道を訴えていた。荻窪の栄光協会にもお出でになった。そして栄光教会の牧師とM氏の身を気遣って下さった。テコンドウを使う暴漢は日本人ではなかったとその牧師は仰っていた。

 統一教会では信者の家族の情報を収集していた。私の娘も我が家の仏壇から過去帳を黙って持って行き、そっと返してきた。統一教会は、両親が死に、遺産を相続したら、その全てを召し上げて韓国に送る計画を持っている。今ここで、あんなものは宗教ではないと断じ、統一教会を解散させなければとんでもない事になる。遅すぎるくらいだ。政治家に関係を断てとか説明しろなんてことでは手ぬるすぎる。統一教会に対する認識が甘すぎるのだ。裏には韓国がついていることを忘れてはいけない。統一教会と関係を持った議員など辞職させるべきだ。まして閣僚にするなどとんでもない話だ。岸田首相はしっかりした人だと考えていたが、やはり自民党の議員だった。信者は統一教会を宗教と信じているようだが、経営者側である幹部は統一教会を企業と考えている。彼らは金集めの営業部員だ。

 統一教会に引っかかったばかりの頃はホーム(信者の合宿所で通常は一軒家を利用しているがマンションの場合もある。その場合は男女別々の部屋)に一週間ほどいたが、私と長男とで毎日怒鳴り込みに行った結果二人とも自宅に帰されてきた。最初の頃は娘たちが行った先が宗教だとも、ましてや統一教会だとも知らなかった。だが、どうも胡散臭いと感じてホームに行ったのだ。娘に会わせてくれと云っても居ないと云われた。娘たちの後をそっとつけてその家に入るのを見届けてから「娘に会いたい」と云ったのだ。嘘をつかれて益々可笑しな組織だと考え、色々と調べた。その結果統一教会だと知った。それで毎日息子と一緒に怒鳴り込みに行ったのだ。

 うるさい親に辟易したのか、二人とも我が家に帰されては来たが、それで問題が解決したわけではないと、荻窪栄光教会で説得を続けているM氏から統一教会の全ての説明を受けて知った。

 栄光教会では、毎週日曜日の通常の礼拝の後に統一教会に息子や娘を奪われた父母の会合が行われた。中には佐渡や福島県から通っていた人たちもいた。統一教会にとって、荻窪栄光教会はサタンの巣だと云われていたそうだ。

 双子は同時に二カ所の別々のマンションの部屋を借り、別々に説得を受けた。M氏からもう大丈夫だと云われたので美大に通っていた娘が夏休みの宿題を取りに学校に行きたいと云うので、娘二人を連れて行った。そして教室に行くので此処で待っていて欲しいと嘘をつかれ、二人の娘は逃げ出した。説得された振りをする方法を統一教会では事前に信者たちに教えていたのだ。そして、説得のために監禁されることを予測し、電話代の10円玉をいくつか隠し持たせていた。電話があれば、その場所に誰かが迎えに行く事になっているようだ。娘たちが逃げ出してから行方は知れなかった。

 アメリカの空軍勤務時代に私の部下だったB君が統一教会の幹部と知り合いだった。その幹部に娘たちの所在を調べさせてくれた。B君は娘たちが中学の頃からよく我が家に遊びに来ていた。それで娘たちのことを非常に心配してくれた。幹部は娘たちのホーム長に、二人を自分の事務所に寄こすように命じた。B君は娘たちと会い、「こんなつまらない事をいつまで続けるのだ。もう辞めて家に帰れ」と云ったそうだ。同席した幹部も肯いたらしい。その瞬間に娘たちの信仰心は一挙に下がったと後で聞いた。

 約束の場所まで私が迎えに行き、我が家に帰った後は彼女らを自由にさせておいた。説得らしいことを云うこともせず、外出も自由にさせておいた。彼女らは夫々の大学にも毎日きちんと通い出した。月日が経つうちにM氏から受けた説得の内容が反芻され、正常な頭と精神状態に戻ったのであろう。その過程は未だに娘たちと話し合っていない。話し合って、統一教会の事を思い出されてしまったのでは堪ったものではない。それほど統一教会のマインド・コントロールは根が深く、強烈なものなのなのである。何十年も経った今は心配の必要はなくなったが、それでもその事については長女とも次女とも話し合っていない。

 以下は二年ほど前の8月に行った神代植物公園の写真である。暑かった記憶だけが残っている。マダガスカルで40度を越す暑さの中に居ると、口で息をすると喉が焼けるように痛い。それで鼻で少しずつ息を吸う。このような暑さの中でパリサンダーの選木を行う方が、神代植物園で写真を撮るよりずっと楽だったと感じる。いくら暑くても、木陰に入れば涼しい。神代植物公園では木陰に入っても暑い。湿度の問題であろう。













折々の写真&雑感 392

2022年08月14日 | エッセイ
 以前に通っていた大病院のサテライトの内科(家庭診療科)の担当医は事あるごとにコレステロールを下げるために卵は一日一個、肉類は控えめにと云うのが口癖だった。そして、年に一回は胃の内視鏡検査を強いられた。この内科にかかる前に、自宅近くの医院で胃炎の疑いがあるとこの病院の内科を紹介されたのだ。その時の本院の担当医は一度だけ内視鏡の検査をしたが、それほど重大なことではないとの診断だった。それから二年ほど過ぎて、コレステロールをうるさく云うサテライトの内科医に担当が替った。それから毎年内視鏡の検査を強いられたのでは堪ったものではなかった。

 私は担当医を他の医師に替えたいので、次の診察の予約を断った。すると、毎回処方してくれていたデパスの処方箋の発行を断られた。ひどい医師もいたものだ。

 現在は東京衛生病院の内科の診療を受けている。内視鏡の検査を強要されることもなく、卵や肉類の制限もされていない。区の検診の結果を見て、「少しコレステロールの数値が高いようですが、ま、許容範囲でしょう」。また、「便が一日一回ではなく、二、三回トイレに行く事もあるのですが」と聞くと、「出ないよりいいでしょう」とその女医はニコッとして云って下さった。全くストレスを感じない担当医で助かる。

 現在は週に何回か血圧を自宅で測り、それを診察のたびに報告するのだが、「この程度でしたら血圧の降下剤の服用は必要ありません」と云われ、安心している。たまに昼間にフラフラするときがあるので、測ってみると180にもなった事があった。そのことを云うと、「そのようなときは、横になってしばらくじっとしていればいいのよ」と全く動じる様子はない。お陰で血圧は安定し、卵を日に二、三個食べ、肉類の制限をしない生活をしているが、コレステロールは許容範囲の数値になんとか収まっている。名医に巡り合った幸せを感じている。

 今から3年前の8月に昭和記念公園に撮影に行った時のものである。このようにコロナウィルスの感染者が増えていては怖くて写真を撮りに行くわけにはいかぬ。公園内に入ってしまえば他からの感染の心配はないが、道中の公共交通機関が心配だ。4回目のワクチンを接種しても、完全に感染を防ぐものではないらしい。重症化を防いでくれるとしても、感染したら家族に感染させてしまう事になる。じっと我慢だ。










 8月の熱いさなかに広い昭和記念公園内を歩くのは苦痛でしかない。待っていた園内の「汽車」がやっときた。


折々の写真&雑感 391

2022年08月07日 | エッセイ
 統一教会のことを書きたい。周囲には宗教法人だと統一教会では云っているが、あんなものは宗教でも何でもない。金集めの偽装団体と云うのが正しい。安倍元首相が凶弾に倒れたのをきっかけに、重しが取れたように多くのマスコミが連日「旧統一教会」と云い、常識外れの金集めのことを報じているが、それでも統一教会の本質に迫ってはいない。

 旧約聖書と新約聖書を下敷きにしてキリスト教のように見せかけているが、キリスト教とは縁もゆかりもない。韓国の土着の宗教を、若い人たちをたぶらかす為にさもキリスト教と関係があるように装っているだけだ。教祖の故文鮮明が日本から貢がせた金を使ってアメリカに初めて行った時、人を使って事前に集めた記者たちに「自分はイエス・キリストに『後を頼む』と頼まれたのだ」とのっけに云った。すると一人の記者が「何語で話したのか」と質問した。すると、「訛りの強いユダヤ語だった」と答えた。すると記者たちの間から笑い声が上がった。当時のイエス・キリストが話していたのはアーマイ語であってユダヤ語ではなかった。この事は、先祖代々キリスト教を信じている家庭で育った人たちの間では常識であった。この時点で文鮮明は相手にされなくなったと聞く。

 私の双子の娘はどちらも統一教会の犠牲者だった。だが、集団結婚の候補に挙がる前に説得して救い出した。 幸運だった。娘たちは勧誘されたときに「このことは絶対に誰にも云うな」と云われていたそうだ。もし、双子同士で話し合っていたら、絶対にあんな可笑しな宗教は信じなかったと云っていた。「荻窪栄光教会」を拠点にして統一教会に取り込まれた若い男女の救出運動を行っていたグループがあった。私もその運動に参加していた。中心になって説得を担当していたのはM氏で統一教会に関して実に造詣の深い人であった。元が韓国の土着の宗教であると克明に研究された書物を私に紹介して下さったのもM氏であった。キリスト教の教会と、牧師と一緒にならなければ、キリスト教をゆがんで教えられた若者を戒心させることは出来ない。最初に正しいキリスト教を教えてからでなければ説得は難しかったからである。元参議院議員の有田芳生氏が、議員になる前に統一教会ついてのレクチュアーを受けたのはM氏からであった。

 此の紙面では公序良俗に反するので詳しく書けないが、韓国の土着の宗教を基にする統一教会の真の教えはおぞましく歪めた「性」である。集団結婚の儀式はその手始めに過ぎない。我々の救出グループで統一教会の間違いに気づいて改宗した人たちは多くいる。集団結婚を経験した人もいた。その中には幹部もいた。その人の話では、熱心に信仰に励んでいるのは入信間もない人や下っ端の信者が多く、男で幹部に登り詰めた人たちに熱心な信者は殆どおらず、土着の宗教の方に熱心だったようである。

 今から何十年も前に国がきちんと対処していればこれ程の金銭的被害や悲惨な家庭が生れなくて済んだのに、自民党の多くの議員が統一教会から金を貰い、選挙を餌に抱きこまれていたりで被害者の話をまともに取り上げてくれなかった。我々だけの力では集団結婚の阻止すら出来なかった。特に岸一族の抱き込まれ方は尋常ではなかった。そして、その系統をひいている議員たちは統一教会の何たるを知っていてお互いを利用し合う関係を現在も続けているようだ。

 以下は10年以上前の8月に撮った小石川後楽園の写真である。暑いさなかであるので、出来る限り涼しげな写真を選んだつもりである。また、写真の腕が上達していないのはご容赦願いたい。


 涵徳亭(カントクテイ)。食事をしないときでも庭園を眺めながら、ゆっくりお茶が楽しめる。




 円月橋






 涼しげに泳ぐ鯉が羨ましくなるほど暑い日だった。