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TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 293

2020年10月25日 | エッセイ
 私が最初に出会ったA1将棋は非常に弱かった。それでも三度に一度は負けた。悔しいのでまたやる。弱い相手でも勝つと爽快な気分になる。調子のいいときに何度も続けて勝つと「お強いですね」と云うメッセージが出る。それでも続けて勝ちを続けると「もう勘弁してください」と最後のメッセージが出る。自分がプロ棋士並みに強くなったのではないかと錯覚させるようなA1将棋ソフトだった。気分の優れないときはこのA1将棋をいじめて留飲を下げていた。

 昨年、内蔵のHDDをSSDに交換した。交換後にパソコンの中を整理しているときに、あの弱いA1将棋ソフトを削除してしまった。再度インストールしようと、その所在をインターネット上で探したが見つからなかった。諦めて別のソフトをインストールした。新しいものはその強さがレベル1から40まである。試しにレベル15から始めた。勝ったり負けたりであった。敵はせこい手を使うので、負けたときは非常に悔しかった。だが何回かやるうちに勝つのが当たり前になった。それで生意気にもレベルを25に上げてみた。何回やっても勝てない。全く格の違いを思い知らされた。そのため、負けても悔しさを感じなかった。それで今はレベル18で戦っているが、負けると非常に悔しい思いをしている。ここまでせこい手を使うかと思えるほどせこい。詰ませるときの待ち駒を常套手段として使っている。私の小学生の頃は、待ち駒を一番卑怯な手であると教わっていた。だが、これも勝つための手段であるから将棋の法則を破るものではない。悔しいが受け入れるしかない。

 以下は昨年の9月の日本民家園の写真である。これらを見ていると行きたいと思うが、新宿を通らなければ行けない。電車の中で誰とも話さなければ安全だと家内から云われている。確かにそうだ。日本民家園からは年間パスを3カ月延長したので、是非お出で下さいと云われている。それで恐る恐る一人で行った。その際の写真は折をみて掲載したい。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF17-40mm、4Lを装着。 f8、 1/15秒、 露出補正:-1/2、 ISO:400、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF17-40mm、4Lを装着。 f11、 1/20秒、 露出補正:-1/2、 ISO:100、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF17-40mm、4Lを装着。 f11、 1/30秒、 露出補正:-1/2、 ISO:100、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF17-40mm、4Lを装着。 f4、 1/30秒、 露出補正:-1/2、 ISO:3,200、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF17-40mm、4Lを装着。 f5.6、 1/15秒、 露出補正:-1/2、 ISO:3,200、 WB:オート。
 囲炉裏から出る煙によって虫除けと天井の木材の補強に役立つ。そのような実質的な役割より、火は我々の目を楽しませてくれ、心を和ませてくれる。我々の心のどこかに石器時代の想い出が残っているのであろうか。日本民家園に来るたびに、飽きもせず囲炉裏の火を撮る。くべる木の種類により勢い良く燃えたり、煙を多く出したりする。それにより、私のカメラの設定と撮る位置が変る。実に楽しい。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF17-40mm、4Lを装着。 f11、 1/45秒、 露出補正:-1&1/2、 ISO:200、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF17-40mm、4Lを装着。 f11、 1/20秒、 露出補正:-1&1/2、 ISO:200、 WB:オート。


キヤノンPowerShotG7XII、24-100mm(35㎜換算)。 f11、 1/15秒、 露出補正:-1、 ISO:125、 WB:オート。
 民家園に何体かある馬頭観音の一つ。九州から北海道まで廻り、馬頭観音だけを撮り歩いている人がいると聞いた事がある。一人や二人ではないらしい。
 観世音菩薩の化身である馬頭観音は慈悲ではなく憤怒の様相を呈していると聞いている。而し、此の馬頭観音は実に穏やかなお顔をしている。嘗ての村人の願いであったのか。

折々の写真&雑感 292

2020年10月18日 | エッセイ
 その時期になると、祖母が母を手伝わせ物置から樽を出して茄子の塩漬けを作った。そこには必ず錆びた釘を入れていた。漬けあがると実にきれいな色の茄子が姿を現した。美味しかった。丸ごとかじって食べたことが何度もある。このような茄子を食べられなくなってから久しい。特に最近では野菜の値段が高騰し、樽に千円札を漬けるようなものだと家内は云っている。

 母と祖母が漬物の作業をしているときに地方出身の友人が遊びに来た。そしてその光景に驚いたような様子で「東京でも漬物を自分で作るんだな」と感じいっていた。そのようなものは全て店で買ってくるものと考えていたようだった。祖母が元気だったころまでは白菜、キューリ、茄子をはじめとする野菜の塩漬けや糠漬けを作っていた。最近の我が家でも糠床はあるが、容器は昔と比べようもないほどに小さいものだ。

 高血圧を心配してか、漬物の塩分は非常に少ない。そのため、陽気の良い時期の糠床は冷蔵庫の中に入っている。私は高血圧ではないので、もう少し塩気が効いていた方がいいと願うのだが、家内は頑として塩分を増やさない。

 下町に住む友人宅では昔ながらの江戸の味を保っている。行く度に昼食や夕食をご馳走になるが実に美味い。特に焼き魚など、七輪で焼いたかのような味である。友人には幼馴染と結婚してよかったと惚気られる。羨ましい限りだ。

 先々週に上野動物園に行った。昨年の12月末以来の動物園だ。現在は気軽に行けない。毎週土曜日に、次の週の土曜日からその次の週の金曜日までの予約をする必要がある。希望の曜日と時間(15分刻み)、申込者の名前は勿論のことメールアドレスに電話番号を申告し、同行者の氏名まで記入しなければならない。変更は許されない。申込みをしたときは、運よく午前中の都合の良い時間が空いていた。いつもの写真仲間に連絡をし、ご都合を伺ったのでは間に合わぬ。それで確実に連絡のつく動物好きの友人を誘った。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 f11、 1/100秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。
 動きの激しいヘビクイワシ、非常に撮りにくい。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 f11、 1/80秒、 露出補正:-1、 ISO:400、 WB:オート。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 f11、 1/80秒、 露出補正:-1、 ISO:400、 WB:オート。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 f11、 1/100秒、 露出補正:-1、 ISO:400、 WB:オート。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 f11、 1/60秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。
 このアフリカから来た猿はアビシニアコロブスと長たらしい名前を持っている。住居と食料の心配はないが、相当にストレスが溜まっているようだ。生まれ故郷の大地に帰してやりたい。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 f5.6、 1/125秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 f11、 1/100秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。
 ワオキツネザルが悪の相談をしている現場を見た。私と目が合うと非常に気まずそうにした。誰にも云いつけやしない、心配するな。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100-400mm、4.5-5.6Lを装着。 f11、 1/80秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。
 飼育員のお嬢さんからおやつを貰っている。

折々の写真&雑感 291

2020年10月11日 | エッセイ
 日本の「GoToイート」と同じような政策を取った英国では第二の感染が広がっている。午後のニュースショ-で出演者の一人が「どうすれば感染を防げるでしょうか」と出席している医師に尋ねた。その医師はどうも「GoToイート」には反対の様子だった。非常に廻りくどい云い方で対処法を説明していた。どうして「行かなければいい」と云ってくれなかったのだろうか。経済が大事であることは承知している。だが、それより人間の命の方が大事ではないのか。あの中国の武漢の住人でさえ、「店はつぶれてもいい。生きてさえいれば何とでもなる」と云っているではないか。

 大きな飲食店の経営者が何とか援助をしてくれと、国や都に泣きついている。家賃を払えないと云っているが、月に500万円もするところを借りているのだ。そのような高額な家賃を払えるほどに儲かっていたのだ。彼らに余裕が無いわけがない、と私は想像する。小さな飲み屋やレストランの店主はありとあらゆることを試し、知恵と体力を使ってこのコロナ騒ぎに対処している。泣き言は云っていない。

 「GoToトラベル」を云い出した政治家は旅行業者だか観光業者だかと密接な関係にあると週刊誌の広告に載っていた。もし本当ならとんでもないことだ。金と選挙の事しか頭にない政治家が多い。修学旅行が中止になっているなか、我々に旅行に行けとは呆れる限りだ。そして外国からの渡航條件を緩めている。それどころかIOCの云いなりになり、入国條件を緩めて大勢の観客を呼び、日本中にコロナ患者を増産させようとしている。国際運動会どころではないだろう。

 最近は毎日通っているわけではないが、やはり裏の団地の花壇にちょくちょく行っては写真を撮らして頂いている。花壇の世話をなさっている奥様方に花の名前を伺うが、覚えたつもりでも帰ってくると忘れてしまう。メモ帳の用意をしておいても持って行くのを忘れてしまう。携帯のメモ機能を使えばいいとは思うが、それも忘れてしまう。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f11、 1/80秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f11、 1/125秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f11、 1/125秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。
 ブルーセ-ジ。何度も何度も伺ってやっと覚えた。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f11、 1/50秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f11、 1/30秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。
 ハナトラオ。この花の名前だけは覚えていた。「小平ふるさと村」にも沢山咲いており、その折に同行の写真仲間に教えて頂いたのだ。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f5.6、 1/125秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f5.6、 1/100秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。


キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f16、 1/100秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。
 雨の翌日には必ず行くようにしている。これは自然のしずくである。私が水を垂らしたのではない。余談だが、只の水ではなく砂糖水を垂らすと大きな玉っころが出来るとその道の専門家(?)に伺ったことがある。

折々の写真&雑感 290

2020年10月04日 | エッセイ
 朝の連ドラで軍歌が歌われている。どのように利用されたかは別として非常にいい曲だと感心する。以前に、暇な時間にドラマや映画のエキストラをやった事に触れた。ドラマの名前は忘れたが、ズボンにゲートルを撒き、戦闘帽を被って若い出征兵士を送る役をやったことがあった。周囲にはエキストラが演じる大勢の割烹着姿の国防婦人会の面々がいた。この撮影に先立ち、幾つもの軍歌を覚えさせられた。撮影場面は小さな国旗を振りながら覚えたての軍歌を歌うのだが、歌っているうちに自然と涙がこぼれてきたのを覚えている。監督が「いいですねぇ」と云いながら私の顔をアップで撮影させた。ドラマに感動して涙を流したのではない。哀愁を帯びた軍歌に見送られながら、必死に恐怖に耐えた当時の若者の気持ちに涙したのだ。

 曲と云い、詩と云い、当時の軍歌は非常に優れていたと感じる。だが、それで見せかけの勇気を奮い起こされた我々の先輩たちを思うと今でも涙せずにいられない。

 先週は「小平ふるさと村」の古民家をご覧頂いたが、今回は川崎の「日本民家園」の古民家である。小平のものとは趣が違うと思う。同じ古民家であっても地方、地方に依って造りが違う。最初の頃は撮ることに夢中で夫々の違いなど気にもしなかったが、何度も通っているうちにその違いを理解するようになった。 

 以下の写真は昨年の6月に撮ったものである。何回も述べているように、コロナ騒ぎが始ってからは新宿を経由しなければならない撮影地には行っていない。私もコロナが怖いが、同行の写真仲間を感染させてしまっては申し訳ない。マスクをし、車内で話さないようにすれば心配ないと云われているが、やはり心配である。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF17-40mm、4Lを装着。 f16、 1/20秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。
 さりげなく置いてある大八車。現在の農家には日産やトヨタのピックアップトラックの使用が当たり前になっている。大八車を見ると、その当時のお米や野菜の方が美味しかったように思える。土を感じさせるのだ。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF17-40mm、4Lを装着。 f16、 1/10秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。
 泥に藁を混ぜただけの土壁が雨露を防いで何十年も役割を果たしている。現代の家屋と比べると断熱効果は低いだろうが、親しみを感じる。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF17-40mm、4Lを装着。 f11、 1/15秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF17-40mm、4Lを装着。 f16、 1/30秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF17-40mm、4Lを装着。 f16、 1/30秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF17-40mm、4Lを装着。 f16、 1/20秒、 露出補正:-1、 ISO:200、 WB:オート。


キヤノンEOS5DMkⅣにEF17-40mm、4Lを装着。 f11、 1/30秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。


キヤノンPowerShotG7XII、24-100mm。 f11、 1/430秒、 露出補正:-1、 ISO:125、 WB:オート。
 たまたま持って行ったコンパクトサイズのパワーショットだが、画素数が2,010万画素もあり、私が昔使っていたキャノンの10D(530万画素)とは比べようもない程の高機能を持ったカメラである。一眼レフカメラに比べたら撮像素子こそ小さいが、内蔵している機能は一眼レフに劣らないし、解像力もいい。デジカメの進歩は恐ろしいものだ。