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TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 530

2025年04月06日 | エッセイ

 「フシギコト、フシギコトたくさんあった」と話したのはアメリカ空軍の上層部から派遣された日系二世の会計検査官だった。以前にも書いたが、私は日本政府から派遣されてアメリカの空軍の仕事をしていた時の事だった。その時はカミサリー・ストアーと称する巨大なスーパーマーケットの経理責任者だった。誰かが私に双子の娘がいることをその検査官に話したことが発端だった。

 彼女も双子だった。姉なのか妹なのかは知らぬ。アメリカでは双子の上か下かは特別な場合を除いて区別しないようだ。お互いに名前を呼ぶのが通常らしい。そのフシギコト、不思議な事の話が続いた。「私がブラウスを買ってくると、その同じ日にフリジアは同じブラウスを買ってきた。色が少し違うだけで形も柄も同じだった」。また「父の誕生日にケーキを買ってきたときは、フリジアは私のものと全く同じものを同じ店で買ってきたのよ」とこのような話が延々と続いた。

 双子の話ばかりをしていて会計検査はどうなっているのだろうと心配していると、「今日は時間がないから、また来るわ」と云って早めに帰ってしまった。それから二、三日して検査官が来ると、私を親しげに見て「双子のお嬢さんは可愛いでしょう」と云って、機密である筈の会計検査の結果報告書のコピーを渡された。それには全ての点において完璧に処理され、非常に優秀なチーフ・アカウンタント(経理事務者)だ」と記されていた。

 双子の話で会計検査が終わるとは全くの拍子抜けだった。尤も我々に1セントの間違いもなかったので当然の結果であるとは思った。

 私の双子だが、会計検査官の云うような「フシギコト」はなかった。一卵性と二卵性の相違なのだろうか。而し、今は知らぬが当時の医学では一卵性であるか二卵性であるかの判断は出来なかったようだ。起きているときは姉と妹の区別は完全につくが、寝ているときは全く判断がつかない。二段ベッドの上か下かを決めていてくれればいいが、彼女らはその時の気分で上と下と入れ替わる。そんな時は足を触ってみる。見た目ではそれほどの違いはないので分からぬがが、姉の方がいくらか肉付きがいいように思えた。それで判断するしかなかった。

 姉の方は結婚して香港に移住した。生活が落ち着くと香港の複数の大学で日本語を教えることを始めた。妹はずっと日本で暮らしている。住む環境に依って性格も顔も変わると云うが、それが原因だけではなく、私の双子は二卵性であるように思える。

 行き始めるとすぐに行きたくなるのが動物園だ。今回も上野動物園の写真だが、前回同様に非常に入園者が多かった。週日でも混むのは、幼児を連れた若い奥さんたち、外国からの観光客、それに定年を迎えて何もすることのなくなった多くの人たちである。

 虎の足を撮ってみると、同じネコ科なのになじみのあるネコどもに比べて足が巨大であることに気が付いた。今更と思うかもしれぬが、今までは虎の表情と体つきを観ながら写真を撮っていたので、足にはそれほど気を付けて見なかった。今回はシロテナガザルの奥方(毛の黒い方)が姿を現してくれた。優しそうな顔立ちをしていた。

 

 

 


折々の写真&雑感 529

2025年03月30日 | エッセイ

 アメリカ空軍に勤務していた時に一番下の軍曹であるスタッフ・サージャンの友人がいた。どのようにして友人になったか記憶が定かではないが、とにかく仲が良かった。彼はアイダホの州立大学を出ている。専攻は特殊な統計学だったとかで、説明を受けても難解で良く理解出来なかった。大学を出て軍隊に入ると形式的とも云える簡単な試験で将校になれる。最初は准尉だが、一定の期間が過ぎると自動的に少尉に昇進する。だが、彼は職業軍人を目指しているわけではなかったので、その試験を受けなかった。州政府での統計学の専門の職を求めていたのであるが、なかなか空きが出来ず、やっと空きが出来たと思ったら試験に受からなかった。そして次を待ち、次を待った。遂にスタッフ・サージャンになるまでだらだらと空軍にいた。こんな軍人に日本を守れるのかと不安になったが、彼は実戦部隊の所属ではなく私と同じに事務職なのは幸いだった。。

 ある日「妹のスージーだ」と大変な美人を紹介された。彼女は私と初対面の握手をした後に「お昼を食べに行きましょう」とニコニコしながら駐車場のほうに歩きだした。着いたのは将校クラブの駐車場だった。私の友人は階級章の付いた上着を車に残し、彼女の後について行った。妹は軍服ではなかったので入り口でIDを係員に見せて中に入った。ボーイがすぐに近寄ってきて「ルテナン、こちらにどうぞ」と案内してくれた。正式にはルテナントだが、軍曹と同様に最後のTは発音しない。少尉はセカンド・ルテナンで中尉はファースト・ルテナンだが、どっちのルテナンかなと想像しながら案内された窓に近い席に着いた。そして改めて友人から妹の空軍少尉だと紹介された。私のいぶかしげな顔を見て、彼女は「私は最初から士官学校に入って職業軍人を目指したのです」と説明された。

 その冬、学生時代の仲間とスキーに行くので一緒に行かないかと友人を誘った。友人は「自分はスキーをやらないが、妹はアイダホでもスキーをやっていたのできっと喜ぶぞ」と云った。その言葉通り、少尉からすぐに電話がかかってきた。スキー用品は全てアイダホの生家に置いてきたので道具を一揃え買わなければならない。買い物に付き合って貰えないかとの事だった。要は通訳をしろと云っているのと同じだ。だが、悪い気はしなかった。

 スージーは日本のスキー場を気に入り、私の仲間たちともすぐに打ち解けた。帰りの列車の中で「雪のある間は毎週でも行きたいわ」と云ったが、お互いに資金が続かない。それでも何とか工面しながらスキー場通いを続けた。それもホテルに泊まるような贅沢は出来なかった。安い民宿か、私の叔父の会社の社員の厚生施設用ロッジを使わせて貰うことで何とか貧乏スキー旅行は続けられた。上野から金曜日の夜行列車で現地に着き、帰りも同様に夜行列車で月曜日の朝に上野に着いてすぐに夫々の職場に向かった。いくら将校でも少尉の給料は安かった。大尉になってやっと家族を楽に養える給料になると聞いた。

  梅以外に種々の野草が咲いていると期待して神代植物公園に行ったのだが、期待に反して菜の花だけが目についた。だが早咲きの桜、遅咲きの梅、それ以外にはハナミズキ、ボケや椿が満開を迎えていた。相変わらず梅園には人が多く集まり、梅の人気の高い事を再確認した。

 

 


折々の写真&雑感 528

2025年03月23日 | エッセイ

 21万トンを放出すると云っておきながら15万トンにも満たないい備蓄米しか出さなかった。それ以降は流通経過を見極めながら放出すると政府は云っていた。我々庶民にとってはコメの取引業者が安心して値上がりを待てるようにするための備蓄米の放出の量と方法あるとしか映らない。そのように見えるだけではなく、本気でそのような方策を取っているのではないか?

 コメの流通価格を本気で抑える気があるなら、以前にもこのブログに書いたように最低でも60万トン、出来れば100万トンを一気に放出して頂きたい。それも小出しではなく、一度にこの量の放出をして欲しい。更なる値上げを待って在庫を抱え込んでいる業者が慌てて売りに出すようにしなければコメの値は下がらないだろう。政府はそのあたりのことを熟知した上で小出しにしてコメの高値維持に貢献しているとしか考えられない。世間で云われているように天下りの役人が数多くコメの流通業界にいるからこのような方法を取っているのは真実に近いのではないのか?

 そうでなければ、備蓄米の放出後にコメの流通価格が高騰するようなことは起こり得ない。全く流通業界のことに、また統計的なことに無知な私でもその辺のことに考え着く。もしその事に考えが及ばないような役人なら、我々の貴重な税金から給料を払うのも腹立たしい。コメの価格を「高値維持」の方策を続けるのか?豊かなコメ生産者に手厚い助成金を出しているばかりでは事足りず、少しでもコメを高値で売れるようにするのはどのような魂胆か?農業地帯が自民党の票田になっているためとしか考えられない。それでは諸物価高騰に苦しんでいる我々庶民の生活はどうなるのか。自民党の崩壊を願うしかないのか?

 久しぶりに、本当に久しぶりに上野動物園に行った。天気が良く、暖かい日であったので、さぞ動物たちも活発に動きまわっているだろうと期待して行ったのだが、我々人間様も動物であることを忘れていた。動物の数より入園者の方が圧倒的に多く、然もスーツケースをガラガラと引っ張って歩く無遠慮なお隣の国の人たちが非常に多かった。他人の迷惑と云うことを考えられないのか?探せば、駅の構内だけではなく、周辺にもロッカー・ルームはある。また昔ながらの手荷物の一時預かり所だってある筈だ。

 エゾシカと同居していると園の広報では云っていたので、目的の場所に行ってみたがニホンカモシカしかいなかった。

 今回はどの檻に行っても人があふれかえっており、ゆっくり写真を撮るどころではなかった。

 


折々の写真&雑感 527

2025年03月16日 | エッセイ

 かなり前のことだが、カリフォルニアのサンディエゴからメキシコに入るときのことを思い出した。ハイウエーの終点にかなり大きな検問所があり、全ての車がメキシコの検査官に依って停められていた。周囲の車を見ても、誰もパスポートを提示しているようには見えなかった。私はアメリカ人の友人の車に乗せてきて貰って此処まで来たのだが、私以外は全て白人のアメリカ人だった。我々の車の順番が来た、友人たちは「アメリカン・シチズン」と云っただけだった。検査官が私の方を見た時、私も「アメリカン・シチズン」と云ってみた。検査官は肯き、車を通すように手を振った。

 ティファナには世界で一番に酒類が安く買える店があるので、大酒飲みはかなり遠くからでも買いに来る。我々も酒を買い、昼食を済ませてからアメリカ側に入国するゲートに向かった。メキシコの検査官は我々の車をちらっと見ただけで手を振ってアメリカ側に行かせた。アメリカ側の検査官にも「アメリカン・シチズン」と云っただけだったが、彼は車内をじっくり眺め、次いでトランクを開けるように云った。麻薬の持ち込みと密入国者がトランク内に潜んでいないかをチェックしたのだと友人が説明してくれた。

 アメリカとの国境に通ずるメキシコ側のハイウエーには行列が出来るほどの車が押し寄せていたが、この簡単極まりない出入国検査で車はどんどん流れて行った。私のインチキな申告以外は全く問題なく出入国の審査が行われていたのだ。敵対していない国同士ならこうあるべきだと思う。

 だが、あの頭が狂っているのか無知なのかは知らぬがトランプがやりたい放題のことをやり始めてからは、このようにスムースな出入国は出来ないだろう。困ったもんだ。

 以下の写真は前回から約一週間後の2月末に一人で行った神代植物公園の写真である。前回よりも梅園に集まった人の数は多かったが、期待通りに紅梅はきれいに咲いていた。撮影中はメジロの姿を見かけなかったが、帰りに20羽ほどが飛んできた。私は野鳥の撮影に夢中になるほどの鳥専門のカメラマンではないが、メジロは撮っていて楽しいし、非常に可愛い小鳥だと思う。

 


折々の写真&雑感 526

2025年03月09日 | エッセイ

 政府が備蓄米を21万トン放出すると発表しても、コメの小売価格は下がるどころか上がってさえいる。政府が指定している入札者が現在もコメの販売にかかわっている業者では当たり前のことだ。政府は嘗められている。備蓄米の「放出」、「放出」と念仏のように唱えるだけでなかなか実行しない。やっと放出量が決まったと思えばたったの21万トンだ。災害時に備える備蓄米だと云うが、今がその災害ではないのか?コメの価格を下げるための放出なら最低でも60万トン、出来るなら100万トンを放出しなければ意味がない。恐らく、政府は21万トンでは足りないと判断したら、また21万トンと小出しにするだろう。落札者はそれをため込んで米の値がもっと上がるのを待っているだけだ。コメが投機の対象になっているからに違いない。

 業者が慌てて売りに出すぐらいの量を放出しなければ、このような災害時に役立てる備蓄米の意味がない。コメを輸入して販売している業者がいる。テレビのニュースでは「カルローズ」と云っていたが、恐らくアメリカ産のキャルローズの事であろう。それなら、今の販売価格の半分以下の価格で売れる筈だ。日本の現在のコメの価格よりほんの少し安い価格で販売している。以前にもこのブログで書いた事があるが、キャルローズは日本のササニシキのようなコメである。このほかに日本のコメに近いのはダイヤモンドGであるが、これはコシヒカリに似ている。それ以外に日本のコメに近い品種が多くアメリカのスパーマーケットで売られているが、非常な高値である。キャルローズとダイヤモンドGは日本とはけた違いに大きな田で大量に作られているため、私がこのコメを知った時は、日本の小売価格の一割ほどの価格であった。

 日本の農家が立ち行かないと生産者は嘆いているが、それならさっさと無駄な助成金など打ち切り、苦情ばかり云う農家を辞めさせたらいい。アメリカから安いコメを大量に買えば、自動車も売れるだろう。そして、あの阿呆なトランプにコメを関税なしで大量に買ってやるから自動車の関税をなしにしろと云えば乗ってくるかもしれない。

 話は変わるが、ウクライナのゼレンスキー大統領はトランプに媚びることなく、よく不利な交渉を打ち切ったと称賛したい。

 一週間ほど前だったが、近くの公園に写真を撮りに行ったが公園にめぼしい花はなかった。而し、公園へ行く途中のお宅にきれいな花が咲いていたので撮らして頂いた。公園の池には久しぶりにカモが戻ってきており、産卵がまじかではなかろうかと思える緋鯉がゆったり泳いでいた。