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TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 529

2025年03月30日 | エッセイ

 アメリカ空軍に勤務していた時に一番下の軍曹であるスタッフ・サージャンの友人がいた。どのようにして友人になったか記憶が定かではないが、とにかく仲が良かった。彼はアイダホの州立大学を出ている。専攻は特殊な統計学だったとかで、説明を受けても難解で良く理解出来なかった。大学を出て軍隊に入ると形式的とも云える簡単な試験で将校になれる。最初は准尉だが、一定の期間が過ぎると自動的に少尉に昇進する。だが、彼は職業軍人を目指しているわけではなかったので、その試験を受けなかった。州政府での統計学の専門の職を求めていたのであるが、なかなか空きが出来ず、やっと空きが出来たと思ったら試験に受からなかった。そして次を待ち、次を待った。遂にスタッフ・サージャンになるまでだらだらと空軍にいた。こんな軍人に日本を守れるのかと不安になったが、彼は実戦部隊の所属ではなく私と同じに事務職なのは幸いだった。。

 ある日「妹のスージーだ」と大変な美人を紹介された。彼女は私と初対面の握手をした後に「お昼を食べに行きましょう」とニコニコしながら駐車場のほうに歩きだした。着いたのは将校クラブの駐車場だった。私の友人は階級章の付いた上着を車に残し、彼女の後について行った。妹は軍服ではなかったので入り口でIDを係員に見せて中に入った。ボーイがすぐに近寄ってきて「ルテナン、こちらにどうぞ」と案内してくれた。正式にはルテナントだが、軍曹と同様に最後のTは発音しない。少尉はセカンド・ルテナンで中尉はファースト・ルテナンだが、どっちのルテナンかなと想像しながら案内された窓に近い席に着いた。そして改めて友人から妹の空軍少尉だと紹介された。私のいぶかしげな顔を見て、彼女は「私は最初から士官学校に入って職業軍人を目指したのです」と説明された。

 その冬、学生時代の仲間とスキーに行くので一緒に行かないかと友人を誘った。友人は「自分はスキーをやらないが、妹はアイダホでもスキーをやっていたのできっと喜ぶぞ」と云った。その言葉通り、少尉からすぐに電話がかかってきた。スキー用品は全てアイダホの生家に置いてきたので道具を一揃え買わなければならない。買い物に付き合って貰えないかとの事だった。要は通訳をしろと云っているのと同じだ。だが、悪い気はしなかった。

 スージーは日本のスキー場を気に入り、私の仲間たちともすぐに打ち解けた。帰りの列車の中で「雪のある間は毎週でも行きたいわ」と云ったが、お互いに資金が続かない。それでも何とか工面しながらスキー場通いを続けた。それもホテルに泊まるような贅沢は出来なかった。安い民宿か、私の叔父の会社の社員の厚生施設用ロッジを使わせて貰うことで何とか貧乏スキー旅行は続けられた。上野から金曜日の夜行列車で現地に着き、帰りも同様に夜行列車で月曜日の朝に上野に着いてすぐに夫々の職場に向かった。いくら将校でも少尉の給料は安かった。大尉になってやっと家族を楽に養える給料になると聞いた。

  梅以外に種々の野草が咲いていると期待して神代植物公園に行ったのだが、期待に反して菜の花だけが目についた。だが早咲きの桜、遅咲きの梅、それ以外にはハナミズキ、ボケや椿が満開を迎えていた。相変わらず梅園には人が多く集まり、梅の人気の高い事を再確認した。

 

 


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