ぱきぱきちゃん の Pakipaki 話

ぱきぱきは若年性パーキンソン病の夫Mr.Pakipakiと二人暮らし。介護人生活をご紹介。

カズオ・イシグロ

2006年02月21日 | 雑談
ひさしぶりに本の話。

実はしばらく熱心に読書をしていなかった。通勤途中に10分くらいちょっと本を開くくらいだった。まあ、新しい日本語のクラスが始まって忙しかったし、Mr.Pakipakiの社員食堂恐怖症で頭がいっぱいだったし。。。

というわけで、カズオ・イシグロのNever Let Me Goはまだ読みかけ。今ちょうど3分の2くらいのところ。

この話は"carer"として"donor"の世話をするKathyの少女時代の回想なんだけど(少なくとも前半はね)、この"carer"と"donor"、つまり「介護者」と「ドナー(提供者)」が一体何であるのかが明確に語られないまま話が続くの。(もう私は知っているけど)

完成図が何だかわかんないままにジグソーパズルをするような感じ。

まあ、ヒントは書かれているので取り残されたような気分にはならないんだけどね。でも何の話かよくわかんない書き方かも。

Kathy自身、「自分は一体何者か」ということがボンヤリとしか分からないまま成長してきたのかもしれないし、その問いに対する答えはハッキリわかっていたけど直面するのを避けながら成長してきたのかもしれない・・・・だから読者も一緒に彼女の少々霧のかかった少女時代を追体験するように書かれているのかも。

最後までは読んでいないのだけど、この本は私達パーキンソン病家族も考えなければならない問題を扱っているのは確か。というわけで、日本語訳は出てないようだけど、オススメです。

Kathy...最後にはどうなっちゃうのかな?

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写真は、Mr.Pakipakiが作り始め、私が作り終わったミルヒライス。

明日はたぶんブログ更新できないと思う。