ぱきぱきちゃん の Pakipaki 話

ぱきぱきは若年性パーキンソン病の夫Mr.Pakipakiと二人暮らし。介護人生活をご紹介。

55点 チームワークに問題あり

2006年02月09日 | 診察
今週の大学病院での診察。点数をつけるとしたら、55点かな。

私もMr.Pakipakiもキラリと光るファインプレーを見せたりもしたんだけど、高得点には及ばず。全体的には不満の残る診察パフォーマンスでござんした。まだまだ修行が足りません。

今回、最初に診てくれた先生は金曜日先生。名前がホントに「金曜日」なのだ!私なら「月曜日」がいいなといつも思う。大きなお世話だけど。

ホントはパーキンソン病エキスパートのスコダ先生に診てもらいたかったんだけど、Mr.Pakipaki、予約の時に指名するのをすっかり忘れていたらしい。まあ、金曜日先生もいい人だからいいんだけど。

さて、二人で金曜日先生の診察室へ。Mr.Pakipaki、いつものことだけど、症状を軽めに報告。副作用に関しては「軽度の」幻聴などと私の隣でぬかしおった。妄想のモの字も言わない。

まあ、これは「想定内」のこと。

で、ここで早速、ぱきぱきちゃん、ファインプレーを披露!よし、カリスマ介護人への道、一歩前進だ!

「それがですね、金曜日先生。Mr.Pakipakiは『軽度』なんて言ってますけどね、実はこんなことがあったんですよ・・・」と、年末の妄想のこと を報告。さらに、Mr.Pakipakiはどうやら社員食堂でも幻聴に悩まされている(他の社員がパーキンソン病の話をしているのをよく耳にするらしい)ようであることも付け加えた。

ここで、Mr.Pakipaki、黙ってりゃーいいものを、

「でもですね、金曜日先生、ほとんどの場合は『幻聴だ』と自覚できているんですよ。」


うそです、うそでーす、こやつはウソを申しておりまーす!

ぱきぱきちゃん「それがですね、金曜日先生・・・Mr.Pakipakiはそう思っているだけでしてね、ホントのところは、私が『それは幻聴だよ』と言うまでは、幻聴を信じちゃうんですよ。だからですね、幻聴だと自覚しているってわけではないんですよ。」

ここで、金曜日先生、同僚のスコダ先生と内線電話で話し合い、クロサピンを増量してはどうかという話になった。

いつもなら、この辺で医長のエス先生が診察室に来て最終判断をしてくれて診察が終了するんだけど、エス先生ちょっと用事があったらしくすぐには来れないことが判明。もう!

というわけで、診察室から待ち合い室へ移動。

そこで・・・・なんとMr.Pakipaki、ぱきぱきちゃんをギロリとにらみつけてくんの!そしてね「ぱきぱきちゃん、しゃべりすぎだよ。それに、被害妄想の話はちょっと大げさに言い過ぎるし・・・」なんて文句まで言うの!

なんば言いよっとね、このバカタレが

ぱきぱきちゃん、思わずこぶしをにぎりしめたもんね。聖地である神経内科の待合室で、ぱきぱきちゃん、カリスマ介護人への道から大幅に脱線!

というわけで、待合室で二人とも無言。

そりゃあMr.Pakipakiにとっては、幻聴(妄想)と現実の境目がちょっとあいまいなので、「私にとっての事実」と「Mr.Pakipakiにとっての事実」が微妙にずれているのはわかるけど・・・副作用に悩まされているMr.Pakipakiの姿をありのままに話しただけなのに、大げさって言われるのは心外だなあ。あーあ。

待つこと30分、エス先生ついに登場。

結局はスコダ先生の提案どおり、クロサピンを増量することに。飲み方等の指導を受ける。経過をスコダ先生に電話連絡することになった。

ここで、Mr.Pakipaki、ナイスプレイ!「ところで、私はLドーパを始めたほうがいいんじゃないでしょうか?」

エス先生「うーん、Lドーパは、もうすこし待ちましょう」・・・診察終了。握手。サヨウナラ。

帰りの車の中で、ハタと気がついた。Mr.PakipakiがLドーパのことを聞いた時、私も一言付け加えるべきだった!幻聴のためにシフロールは増量できないんだから、他の薬を試させてよって言ってみるべきだった・・・あああああ、不完全燃焼・・・

めざせ!完全燃焼カリスマ介護にーん!でも燃え尽きちゃったらどうしよう・・・