カッカの一日

女のひとりごと

生きられるだけ 生きてやるぅー!

2014-04-12 15:21:52 | Weblog

妹から電話があった。

 

転移したガン治療のため病院を移るから と。

 腕に転移したガンが今度は頭に・・・

10年以上も前、乳がんの手術をして、7年目に腕に転移、今度は頭に・・・

 

毎日、毎日、その恐れを感じて暮らしていた彼女。

腕が痺れて料理ができず、でも働いている家族のためにとネギ1本切るのに両手を使って頑張った彼女。病院へ行くバス停まで20分も歩いて行くという。抗がん剤のだるさと往復の疲れで家に戻ると横になるだけと。姉さんグチを聞いて とよく電話をかけてきた彼女。

家族に心配をかけたくないからと、病気のことも詳しく話してないという。

 

秋田だったら、交通もいいし、こっちで治療したら と云ったが、家族がいるから、ここは動けないから と。

 

 

妹は3月初め地元でさくらが咲き始めたのも知らずに、旅立っていきました。

和尚さんのすぐそばで、悔しさで押さえきれない涙と、線香の匂いでむせかえり、涙が零れ落ちないように、ただ、ただ、葬儀会場の天井を見上げていました

娘の結婚式でうれしさいっぱいの笑顔の遺影をながめ、病と闘った彼女に「ありがとう」 と。

 

 

人はいつかは生を終える。

人それぞれの生き方を。

 

グチを聞いていたつもりが、実は私の安らぎのひとときであった。

 

大切な仲間を失ったガンが憎い。

 

 

生きたくても生きられなかった 彼女のためにも   生きられるだけ生きてやる!