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凛太郎の徒然草

別に思い出だけに生きているわけじゃないですが

旅の宿 その5 「夜行列車・深夜バス・フェリー」

2005年07月14日 | 旅のアングル
 宿と果たして呼べるのかと言われれば難しいところだが、移動しながら寝られる最強の宿と解釈することも出来る。時間のない旅人には使いでのあるツールだと思う。

<夜行列車>
 夜行列車にはもちろんそれぞれグレードがある。「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」などは贅沢の極みでありそれに乗ること自体が旅の目的になったりする。僕は残念ながら乗車したことはないのだが。また、個室寝台というものもあってこれはミニホテルだが、これも経験がないので割愛。
 ブルートレインに乗る前の気分の高鳴りは「これぞ旅情」。始発から乗れる場合は幸い。ターミナル駅にはよくデパートが併設されているから、デパ地下で旨そうなものと酒を購入、寝台に座りつつ過ぎ行く風景を眺めながら一杯。これはこたえられない。しかし最近ブルトレはどんどん廃止される傾向にある。寝台特急「あさかぜ」と「さくら」も先日廃止された。過去に栄光をもつ列車がどんどん無くなっていく。あまりこんな一流寝台列車とは縁がなかったけれども、寂しい。
 寝台で一人宴会は実に楽しいものだが、急行の三段寝台だと頭が上につっかえる。(昔、急行能登でよくつっかえた。今は能登の寝台も廃止され、三段は「きたぐに」くらいか)
 寝台というのは適度な揺れが眠りを誘い、実に快適である(と僕は思う)が、寝台車を連結していない夜行快速列車などで座席で移動となると少し疲れてしまう。お尻が痛くなったりしますよねぇ。
 昔の大垣発東京行き夜行鈍行の直角座席を知る人にとっては、現在の快速夜行の快適さは隔世の感あり。なんと言っても座席がリクライニングする。でも寝台と比較するとまだまだ寝にくい。僕は空気枕を持参する。首に嵌める式のやつで多少カッコ悪いが睡眠には替えられない。
 かつて若い頃は、北海道周遊券を一枚持って、道内の夜行急行(利尻、大雪、まりもなど)を乗り継ぎ完全に宿代わりとして活用していたけれど、もうそういうことも周遊券の廃止とともに出来なくなった。こういう夜行列車の昔話はまたいずれ記事にしたいと思う。

<深夜バス>
 夜行バスは花盛りだ。僕もしばしば利用する。東京~大阪間の座席が狭い「ドリーム号」しか夜行バスがなかった昔と比べ、昨今は広々として寝やすくなった。三列シートは快適だと思う。
 夜行列車と同じく、寝ている間に目的地まで運んでくれるわけだから、時間の有効活用という点では双璧だろう。路線も細かくなり、僕も自分の家から徒歩5分のところに、熊本・鹿児島行きの停留所がある。思い立って夜に出かけて翌朝鹿児島に居ることが出来るなんて、便利な世の中になったもの。
 使いやすさの点で素晴らしいとは思うが、難点は、①狭いこと(3列シートは広いが、列車より閉塞感がある)②暗いこと(読書がしにくい)③揺れること(本読んでると酔う)④酒を飲みにくいこと(隣の人に睨まれる)などがある。
 残念ながら乗ってる間の高揚感と旅情は列車に一歩譲るが、始発→終着なんで乗り過ごすという心配もない。

<フェリー>
 船旅はのんびりして大好きだ。
 豪華な船旅は経験したことはないが、フェリーでも長時間乗ると結構楽しめる。
自動車航送も出来るし、今や路線のなくなった北海道に車を持ち込んで旅をするのも常道になっている。レンタカーより自分の車はいいもんねぇ。
 特に日本海側の航路は、値段が圧倒的に安い。東京の人でも関越自動車道を走って新潟からフェリーに乗って北海道、という人の方が多いくらいだ。「苫小牧発仙台行きフェリー」は高いのだ。なので、夏場はかなり混雑する。休みの予定を早めに立てるのが無難だろう。
 沖縄行きだってフェリーを使いたいくらいなのだ。しかし、航空料金のダンピングにより値段は飛行機の早割りと変わらないのでほとんど利用する人はいないだろう。僕はフェリー「飛龍」が好きなので昔は何回か乗った。2等でもベッドがひとつ貰えて居心地が良い。時間さえ許せば片道は船で行きたい。なかなか今では難しいが。船旅は語ることが多いので、そのうち改めて記事をつくりたいなぁと思う。
 安く上げるコツは「持ち込み」。船の中は物価が高いので食料その他は準備して乗り込む。船ではお湯は大抵無料で出るので(全てとは限らないので確認を)、カップ麺などは有効。いろんな食べ物と一本のウイスキー、そして大量の本を持ち込んで、僕はいつも優雅(?)な船旅をしている。 

 次回に続く。


6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
夜行列車 (NAO)
2005-07-16 22:31:05
先日義母が青森から寝台で上京しました。

ひざを悪くしている義母は足が伸ばせてとても楽だったようで、安くて便利だからと、帰省を予定していた親戚にすすめたのですが、調べてみたら青森東京青森のみ利用可で、なぜか逆ルートでの切符は発行していないんですって

何か積極的に売りたくない理由でもあるんですかね~
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何でだろう? (凛太郎)
2005-07-17 15:02:37
ご来店ありがとうございます♪

寝台ってそんなに疲れないし案外楽しかったりするものです。



えっと、状況は僕にも分からないのですが(ちょっと左手を痛めてまして検索及び調べ物が自由に出来ない~)、普通に切符は売っているはずですがNAOさんがおっしゃるのは何かの「割引きっぷ」だったのですね。となると、イベント時のみの販売だったのか、或いは青森支社の独自企画切符だったのか…? 詳細はわかりませんが(汗)、青森→東京の人はよくJRを利用するのに比べ、東京から青森に行く人はほとんど飛行機を使うという利用率の差が反映されているのかもしれませんね。

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左手は大丈夫ですか? (NAO)
2005-07-18 10:52:25
ご指摘の通り、秋田支社の企画きっぷだったようです。でも出発駅が違えば安くなるって知っていると、正規料金でって損しちゃう気がして…

すみません、ただの愚痴です。無理して調べないで、お大事にして下さい。

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お気遣いありがとうございます。 (凛太郎)
2005-07-18 14:30:46
>正規料金でって損しちゃう気がして



おっしゃるとおりです! ! 少しでも得した気分で乗りたいですよね。

僕は旅行好きではありますが、「鉄道ファン」の域まで達していないので裏技的乗車法が即座に出てくる程ではありません。^^; また「上手に乗りたい汽車の旅」なんてエントリもしてみたいとは思いますが…。お役に立てなくてすみません。m(_ _;)m
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北国 (kita)
2005-07-25 21:52:54
私は大阪出身なので、北海道に行くときは急行「北国」を利用してました。丸一日以上列車の中で過ごし、青函連絡船に乗り・・・とたどり着くまでに2日ほどかかってましたね。車を利用するようになってからは、新潟から小樽行きの新日本海フェリーに乗ってました。
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青森行きの「北国」 (凛太郎)
2005-07-26 12:45:48
「きたぐに」を利用されていたということは、僕よりかなり先輩ですね。僕が北に行きだしたときはもう既にきたぐには新潟止まりの夜行急行となり新潟以北は廃止されていました。関西から周遊券で行くのは白鳥を使うか、特急券が惜しい場合(急行は周遊券で乗れた)は東京まで昼間の鈍行で出て八甲田、というのが定番になっていました。

フェリーは、僕の頃はもう直江津~室蘭or岩内という航路が就航していました。僕が当時住んでいた金沢からならこれが便利。或いは関西からなら舞鶴or敦賀から小樽ですね♪ 日本海側は安いんですねぇ。

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