満島ひかりの女優力について、其の伍拾肆『それでもジャーナリストは戦場に立つ』

NHK-BS1でのドキュメンタリー(地上波総合でも数回リピートあり)
NHKにしか作れない、かなり硬派で左翼的な作品
昨年、シリアで亡くなったジャーナリスト山本美香をメインに据え、根幹はドキュメントながら彼女に影響を受ける女子大生:川島まことを満島ひかりが演じるドラマ部分を絡める構成
しかし、実際にベトナムとシリアに渡ったのは川島まことなのか、リアルな満島ひかりなのか境界が曖昧になる
本当にここ数年の彼女の仕事の選び方は独特、「ミーハーなドラマや映画には出ないぞ」ってな意識がビンビンに伝わってくる
普通ヨルダンにはいかんでしょ
「100万回生きたねこ」と「いやむしろ忘れて草」の間にこんな硬派な仕事してたとは…

ヨルダンのシリア難民の子供たちと触れ合う彼女の顔が、ある意味その地の人に見える瞬間(フランス系アメリカ人を祖父に持つクォーターであり、琉球人である彼女の無国籍ともいえる風貌)
満島ひかりにしか出来ない(やらないとも言えるか)大役

これが商業DVDとして流通する事は恐らくないので、観た人はラッキー
不幸にも観てない人はNHKへリピートのリクエストを！

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最近、こんな映画みました 2013- ７月

※4月ぶんは、別館:シーズン２「俗！ケータイブロガー銭形Ｋ」で


最近って……
年末まで7月ぶん溜めて最近って………



5月―6月が異常に多かった？
7月はやや落ち着いて月間５本です
これが少ないのか？多いのか？
もはや自分では、さっぱりわからないｗ




・『桜姫』
@T-JOY京都

古き良き時代の東映アホエロ時代劇ｗ 深作版「魔界転生」とか「××忍法帖」に通じるヤツね
でんでんの怪演と麻美ゆまちんの力演が光るが、主演の日南響子に魅力ナシ!(上映直後の自殺未遂?騒動が少し話題にはなったけど… 美人やけど劣化版・北川景子 的なw)
映画的には楽しめるアホ映画(いい意味で)としてアリ


・『風立ちぬ』
@T-JOY京都

宮崎駿引退だそうで
別にわざわざ宣言せんでも
「千と千尋～」以来の宮崎作品鑑賞、あまりにも予告編が素晴らしかったから(ユーミンの“ひこうき雲”は名曲！)
史実と堀辰雄とファンタジー
煙草の使い方は社会問題になるのを意図的にした確信犯か？
庵野秀明・瀧本美織とプロ声優をメインに使わない相変わらずの宮崎キャスティング
説明不要の名作
くどいが、エンディングのユーミンの“ひこうき雲”が最高


・『わが母の記』
@京都シルクホール

昨年の名作とされるのをリバイバル上映会でようやく
樹木希林・役所広司・宮崎あおいの三世代キャスティング=この時点でこの映画の勝ちは決まり
地味ながらも名作


・『シャニダールの花』
@T-JOY京都

監督:石井岳龍の新作
昨年の傑作「生きてるものはいないのか」は原作・前田司郎のマジックだったのか？
基本的に「よくわからない映画」になってしまった…
刈谷友衣子は相変わらずの存在感ながら、こんなタイプの役しか仕事来なくなるのでは？
黒木華が緩やかに株上昇中、古舘寛治も緩やかにｗ


・『終戦のエンペラー』
@T-JOY京都

日本が舞台のハリウッド映画はやはり描写がトンチンカンｗ
マッカーサー役がBOSSの宇宙人:トミー・リー・ジョーンズってのもCMの続きのようで…
それなりの人がそれなりの役でキャスティングされてはいるが、それなり以下の映画…
翌月の『ガッチャマン』で爆発！する初音映莉子の存在が救いか

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