P突堤2

「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

「ゐゑを」はわ行の音-今まで気づかなかった

2016-07-22 | かな84キー+記号キーがある事の利便性
ヱビスビールのつづりがyebisu beerだったのでてっきりユィイェ…y行の音だとついこの間まで誤解していました。正しくはわ行の音だとのことで…盲点でした。
なんでも日本語をはじめて外国人がローマ字表記したときに当時のポルトガル人宣教師が発音を聞いたところ「え」を「YE」と表記したことの名残りでこの表記が残っていたためだそうです。(サッポロビール株式会社のウェブサイトより)
今でも円はYENと表記しますからね。現代では、ほぼ「え」と同じ発音だそうです。

ここでちょっとやっかいなのが、「ゐ」や「ゑ」はペンタクラスタキーボードの配置ではやゐゆゑよのところにあるということです。これではや行と誤解されてしまいます。
しかしよく見てください。他のクラスタキーではあ行、だ行…などと「行」付けで表記してあるのにやゐゆゑよのところでは「行」とされておらず個別にやゐゆゑよ5音が配置してあります。
つまり、あくまでも「行」扱いではないので独立した5文字が並んでいるに過ぎない…と解釈することができます。ちょっと無理やりな気もするんですが、こうすると収まりがいいんです。
わゐヴゑを…と5文字を組にする手も、なくはないんですが、記号類(括弧のペア)をうまくバラけさせるのにはやゐゆゑよの塊を決めてしまった方がレイアウト的にも都合が良いと考えました。
よってこの議論はしばらく宙に浮いたままとしたいと思います。異論はあると思いますが、他に解説したいことが沢山あるので…。

さて、話をわ行のかなに戻します。
現代でも歴史的仮名遣を使う例がちょこちょこ見かけられますが、前段を踏まえてわ行の仮名ということで「よゐこ」をyowikoで出そうとするとヨウィコになるしヱヴァンゲリヲンも学習前はウェヴァンゲリオンとでてきますしIMEの登録単語としてはあまり一般的ではないようです。
とはいうものの使用頻度は少ないですがゐゑには1キーづつ割り当てた方が理に適っていると思います。いちいち「い」「え」から変換していては手間がかかりますので…。
ついでに重要なことですが「を」も格助詞としてではなく単語構成要素としての「を」を別入力できるようにしないと文節区切り判定に悪影響を及ぼすのでこちらも用意しなければなりません。
でないと古語「をかし」やジャムの「アヲハタ」、広く使われている「ヲタク」などもまっさらな単語として使用できないことになるので、不都合が生じてしまいます。

ちなみにどんな学習をさせたのかはわかりませんが、私の使用しているIMEで「いえをたく」と入力したらきちんと「家ヲタク」と変換されました。なんにせよ区切り判別にどの程度影響があるのかは不明ですが、「を」が文法的意味をもたないプレーンな文字として入力できるのであればそれに越したことはありません。

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