雪まみれ日記

もうすぐ40の声が聞こえてきた中年&へタレなスノーボーダの雪まみれ&山遊び関連の日記。

クライマーズハイ

2004年09月11日 | クライミング
丹沢の広沢寺の岩場にてクライミング。屋外クライミングデビュー戦。
厚木の駅で師匠と待ち合わせ出撃。広沢寺の岩場を下から見上げる。
ざっくりで垂直差50mくらいらしい。

クライミングギアを装着して一番左側のルートへ。
師匠いわく、上まで行ってロープかけてくるから確保(ビレイ)しといてね、だって。
ええーー、俺に命預けるってことっすかああ?もう少し教えてからにしたほうがいいのでは??…
師匠乱暴なり。
俺のもっともな心配をよそにすたこらと上っていく。
まあ絶対落ちない自信があるからであろうが。。
ビレイはクライミングジムでしたことはあるが、屋外だとなんか別物。
人の命を自分の手で確保してるというリアリティがずしりと体に響くので必要以上に筋肉総動員で疲れる。

無事に師匠は終了点まで到達。
今度は俺に上までいってこいってのたまう。
まだ何も教えてもらってないんですけど・・・・
師匠いわく、教えた動きではなく人間の本能のムーブを見たいとのこと。
実験台か。オレは・・・
まあ俺が落ちても絶対確保するっていう自信があるからだろうが。。

登ってるときは目の前の岩しか見えないので高さは気にならないのだが、下を見てしまうと駄目である。高い・・・落ちたら死ぬな・・・
ビレイされているので落ちたってどってことないのであるが、----実施少しだけど2回落ちたが大丈夫であった---ロープが切れたらなんてことを考え出すとキリがなくて、冷や汗が吹き出る。

左側を2本のぼって飯を食った後は右側のルートへ。3本登る。
途中、俺には厳しい箇所が2mあり、ようやくそこを突破すると力を使い切ってしまい筋肉一気に終わってる状態になる。
この数mはすっげー怖かった。。

おまけに誰かが不注意からだろうが確保器(ATCというそうだ)がカランコロンとふってくる。
小さいんだけどものすごい勢いで飛んでくるから直撃くらうとただじゃすまないなあ…

それ見て師匠は、
「今日はいろいろなことがおきるから、危ない日だなあ、何もおこらねばいいが・・・」
なんて独り言をつぶやいてるんだが、しっかり俺に聞こえてます。
さらにビビル俺。

そんなこんなで1年分の怖い思いを4時間で味わった1日であった。
でも、怖くて二度とやらない!ってことは全然なく、さらにのめりこみそうである。
クライマーズ・ハイとでもいうのだろうか、怖いんだけど目の前のホールドあるととにかく調子にのってざくざくあがれちゃうのだ。

50ピッチ上るとほぼ恐怖は克服されるそうだ。
今日だけで10ピッチは登ったのであと40ピッチ!