チビのおしゃべり日記

お星さまになったチビへ
どんぐり母ちゃんが語りかけます。
ねえ、チビ・・・聞こえる?

スズメちゃんは、こんなにも健気で仲間思い

2015年12月03日 | 日記
あのさァ、急に呼びつけて何をジロジロ見てるのさッ!





う~ん、ケンタにはヤッパリ無理よね。



ねえ、ケンタ、もしもお山の中でお腹が空いて我慢できない時、
誰かが、ケンタの目の前に大好物のドングリを置いてくれたらどうする?
他の仲間が帰って来るまで待ってられる? それとも先に食べちゃう?

ドングリが??『・・・・・
そ、そりゃあ食べてしまうよ。だって仲間がいつ帰ってくるか分からないし。

ケンタならそうでしょうね~

でもね、母ちゃんがいつも行く公園のスズメちゃん達は違うの。
母ちゃんが粒エサを撒いても、決して自分達だけでは食べないらしいの。

仲間にエサがある事を大きな声で知らせるか、
近くに居ない時は、途中までを呼びに行くそうよ。

例え、どんなに少ない餌でも自分達だけでは、決して食べないらしいの。
そして、見張りを立てて交代で食べるんですって。

どお?エライと思うでしょう?

ああ、そうですねッ! 確かにスズメはエライと思いますッ。
でもさ、ぼくたちクマに食べ物をくれる人なんて誰もいないよ。

クマと言って大事にされてるのは、動物園で過保護にされてるクマか、
ゆるキャラのような、クマのぬいぐるみだけだよ。

ぼく達、野性のクマは、いつだって人間達の目の敵だもの。
クマよりも、人間の方がよっぽど恐ろしいよ。

やっと、見つけた木の実を食べようと思っても、近くでリンリンリンリン鳴らされたら、
ゆっくり食べることも出来ないだろ?

運悪く鉢合わせでもして見ろよ。ぼく達だって怖いからつい手が出ちゃうだろ?
人間を傷つけるつもりなど無くても、そうなっちゃうよ。

そしたら、即『ドーンッ!!』だよ

考えて見たら、明日は生きるか死ぬか分からない身だもの、
目の前に美味しい食べ物が有ったら、直ぐに食べてしまうよ。

【この時あたしは思った。ケンタもクマのぬいぐるみだから、
心配ないよと言いたかったけど、心がキズつくと思い黙っていた。一応形はクマだから】


それより、チビ!お前はどうなんだ?
ものすごくお腹が空いていても、みんなが来るまで待ってられるか?

もちろん!!



うふッ、あのね。お留守番してるご褒美として、お口いっぱい頬張って待ってる。

もし、呼びに行くにしてもお腹すいては飛べないでしょう?
途中で飛べなくなると困るから、お腹一杯食べてから呼びに行く。

どう?良い方法でしょう?

『・・・・・・