朝からイヤな……すご～く、イヤなヨカンがしてた。ご挨拶する前から、なんとなくわかっていた。
だって、あの日と同じ言葉が今日の朝も聞こえてたもん。
小っちゃい声だったけど、おみみダンボにしたら父ちゃんの
『……チビにお留守番…』って言う声が聞こえてきた。
また、お留守番するなんて……イヤッ
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チビちゃん、あのね、お願いがあるの。父ちゃんと母ちゃん、これからお出かけしなきゃならいの、
また、お留守番出来る？ チビちゃんお利口さんだからできるわよね。
『うッ……ヤッパリ………
』
神様に『今年もチビちゃんが健康で暮らせますように…』って、よく、お願いして来ますからね。チビちゃんを守ってくれる、お守りも頂いてきますよ。
『いやッ！……くすんッ』
父ちゃん、あたしお守りいらないもん。葉っぱだって、ビタミン入りのお水だって、キライな粒エサだって全部たべるもん。
残さずたべるもん。だから、病気になんてならないもん。
だって、一人ぼっちで、ずーっといると涙目になっちゃう……
いっぱいお昼寝して、目が覚めても一人ぼっちだったら、
悲しくていっぱい涙目になってくるもん。
チビ、この前は『お留守番するとお腹痛くなるかも……』って言ってたろ？チビのお腹が痛くならないように父ちゃんが神様によ～くお願いしてくるからね。
涙目にもならないように……よ～くお願いしてくるからね。
だったらあたしも一緒に行くッ！あたしも神様にお参りしてお願いするもん。
『神様、父ちゃんと母ちゃんが、あたしを一人ぼっちでオキザリにしないように神様からよ～く言ってください』って…お願いするもんッ。
お、置き去りって……チビそれは違う違うお留守番だろ？
おなじだもんッ！一人ぼっちになるから同じだもん