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そとっこ 副店長 blog

ちいさな冒険家たちのアウトドアショップ・そとっこ副店長が、お店のことや子育てのこと、南信州での暮らしを綴っています。

ほっと。

2009-12-12 | ここのコト
来週はどうやら大寒波が来るらしくって、
まだ雪のない南信州にももしかしたら結構降るかも。
と、天気予報。

もうこんなぽかぽか陽気はしばらくないのかな、と
作業の合間にちょっとだけ公園でのんびり。

岩の上の日だまりで本を読む人。
岩のくぼみの水たまりに、まだ何か生きているんじゃないかと
真剣に探す人。


ちいさな冒険家たちのアウトドアショップ【そとっこ】



標高2600mの雪遊び

2009-11-27 | ここのコト
先週の連休に我が家が行った場所は
なんと標高2600m、天空の雪遊び場。

この日のこのとびっきりのフィールドのあれやこれやを、
早くフィールドレポートコーナーにUPしなければ、
と焦っていたのに、

気がついたら次の週末が来てしまいました

明日からの週末は
岡崎で行われる、
森のようちえんの全国交流フォーラムに参加して、
野外保育のあれやこれやをたくさん勉強してまいりますっ

そとっこではかねてより、野外保育にたずさわる方々から
ウェアやグッズに関してご相談やご注文をいただくことが多く、
是非私も現場の方の声や理論を
しっかりと勉強させてもらいたい、とかねがね思っていたので、
明日からのフォーラムがとても楽しみ。ワクワクしています。

帰ってきたら焦り直して、
フィールドレポートコーナーのパワーアップに勤しみます

お楽しみに!!

ちいさな冒険家たちのアウトドアショップ【そとっこ】

ないたあかおにとヤマユリの花

2009-10-25 | ここのコト
舟下りといえばいつも思い出すことがあります。

天竜川の舟下りは、
上流の流れの険しい浅瀬の区間が昨日も紹介した「天竜舟下り」、
天竜峡から先の渓谷を緩やかに下る区間は、「天竜ライン下り」となっています。
実は私はこのライン下りしか乗ったことがありません。

でもそれは本当に忘れられない強烈な思い出となって心に残っています。


長男が小さな頃から大好きだった本、
「ないたあかおに」。
友人のあおおにが、人間たちと交流を持ち続けたいあかおにの邪魔にならないようにと、
どこかへ旅に出てしまったことを知ったあかおにが、
あおおにの家の前で、あおおにの自分に対する深い友情に感極まって
泣いてしまうラストシーンを読むと
いつもうちの長男は寝床の枕に突っ伏して泣いてしまったものでした。

読んでは泣き、読んでは泣き、
何度繰り返したか分かりません。

私には私の非常に印象深い場面がありました。

あかおにが尋ねて行ったあおおにの家は
「やま また やまのおくふかい、たにのところ」の
「たにのけわしいがけはた」にあるのですが、
そんな岩だらけの、鬼をも寄せつけなさそうな場所に建っていながら、
そのお家の戸口の側にはヤマユリの花が
「しろいおおきなはなをさかせてたって」いるのです。

その情景を思い浮かべると、
岩肌の黒ずんだ冷たい色と、ヤマユリの鮮やかな白が
強烈なコントラストとなって浮かび上がり、
見た目からは想像できない、あおおにの心の美しさを、
そのヤマユリが表現している気がして、深く心打たれるのです。

話は戻って一度だけ子どもたちと体験した天竜ライン下り。

天竜峡を出発すると左右にはそれこそ
「やま また やまのおくふかい、たに」が続きます。
あたりは「がけはた」だらけです。

「うわあ、ホントにこんな物語のような景色ってあるんだなあ。
まるで鬼たちが出て来そう。」
もうそれだけで感動している私の目にパッと飛び込んできたのは

なんと、
鮮やかに白い、気品ある大きな花。
ヤマユリです。

それも険しいがけはたの上の方やら下の方やらに、
幾輪も幾輪も咲いています。

まるであおおにの心に出逢えたような気がして興奮して、
「ほら、ほんとにヤマユリが咲いている!」
と長男に言った後は、もうしばらく声も出なかったのでした。


読み聞かせられるのもちょっと恥ずかしい年頃になってしまった長男ですが、
さあ、今読んだらどんな反応かな。

明日の晩でも
久々に読んであげることにしましょう。


ちいさな冒険家たちのアウトドアショップ【そとっこ】

















リンゴ風呂

2009-10-23 | ここのコト
10月8日に日本に上陸し、
私たちの地域の真上を通って行った台風18号。
猛烈な風が多くのリンゴ農園の収穫間際のリンゴを吹き飛ばし、
多くの農家で被害が出ました。

うちの町の温泉施設「御大の館」で、
その「落果りんご」を利用したリンゴ風呂を開催しているとのうわさ。
行かない手はありません。

お風呂場に入る前に
まず脱衣所で笑えたのが

「カメムシの教育がなってなくて申し訳ございません。」
との張り紙。
この時季はカメムシが出る季節なのですが
特に暖かいところに沢山飛んでくるようで
どうしても建物の隙間から脱衣所に侵入してしまうことがあるそうです。
カメムシは恐ろしくクサいにおいを発するので
みんなの嫌われ者。
でもそんなカメムシとお客さん双方への暖かいまなざしに
思わず笑えてしまう張り紙でした。

さて、ラドンルームに入ると
甘酸っぱい香りが立ちこめ、
リンゴがたくさんプカプカと浮いています。
もちろん「どうかお食べにはならないよう」との張り紙あり。

ゆずにショウブ、
お茶風呂、ってのも入ったことあるけれど
リンゴ風呂は初めてです。
私も娘も大興奮
のぼせるほど堪能してしまいました。

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一生を小道の真ん中で終えたいきもの

2009-10-10 | ここのコト
朝、いつものように農作業のお手伝いに向かおうと
幅2mばかりの急坂を自転車で上がって行くと、
道の真ん中に・・


ヤマカガシ・・?

右を通っても左を通ってもバッティング。

どうしよう・・

としばらく立ち往生していると

ハエがブーンと飛んできてヘビの頭にちょこん。
でもヘビさんまったく動かない。

もう一匹ブーンと。
それでも動かない。

小石を近くに投げてみる。

全く動かない。

今まで出会ったヘビさんは
人間の顔見るだけで
さっさっさ~と
自分から退散してくれる。
いつも道を譲ってくれる。

そっか。

頭の真横を通ってみる。

やっぱり。

つぶれたようにも見えないけど、
どうしてここで息絶えちゃったかな。


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標高が違うと・・

2009-10-07 | ここのコト
この町は
町内の標高差がとても大きい町。

私たちの住む天竜川沿いの一番谷下の段の地域では
彼岸花はもうすっかりしおれてしまったけれど、

昨日標高700mの上段(と呼ばれる)地域まであがってみると、
雨露に濡れる彼岸花は
まだまだ美しい朱色を保っていました。

何段にも重なる河岸段丘の
それぞれの段には
それぞれの気候があり、
それぞれの景色があり、
とれる農作物の種類や出来具合まで違います。

下段ではリンゴを栽培している人はほとんどいません。
暖かすぎるって。
でも田んぼは下段に集中しています。
干し柿も直接天竜川から湧き上がる霧を浴びる下段が美味しい(と下段の人は言う)。

リンゴは何と言っても上段産が美味しい。
何より上段は景色が素晴らしい。
写真の彼岸花も、本当は背景に南アルプスの壮大な山並みが広がっているのだけど
残念ながら昨日はあいにくの天気でした。

そして上段は寒い。
冬になると、ここでは雪が降っていなくても
上段から降りて来た車の屋根には雪が積もっていたりするのです。

私にとっての農の師匠丸ちゃんさんは、
そんな段丘ごとの気候の差を利用して
それぞれの段に畑を持ち、
気候に合う作物を植えたり、
同じ種類のものを時期をずらして植えたりしています。

同じ種類の作物も
下と上では花の色の鮮やかさが全然違ったりするから面白い。

上段の人は皆、温暖(?)でお店が多く便利で暮らしやすい下段を
うらやましがってくれるのですが、
私は最近、
下段の気候のなまっちょろさがちょっと物足りなく、
もっと上へ、山へ、行きたくて
もっと激しい寒暖の差と、もっと鮮やかな花の色ともっと壮大な景色に囲まれたい気持ちに駆られます。

深い森だった上段を自然と闘いながら長年かけて苦労して開拓して
やっと生活を切り開いて来た地元の先人たちには
あまっちょろい、と笑われそうだけど。



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