もったいない・ご恩返しの心を!太田清蔵の世界世直し運動

地位と名誉と資産と収入を一番大切にする自己中心主義を替えて、戦争とテロと貧乏と病気と麻薬撲滅に全力集中

ミズリー号で加瀬俊一さんが発した言葉

2009年11月13日 16時59分42秒 | 君子ならずや
1929年(昭和四年)に世界恐慌が起こりましたが、そのときの恐慌はものすごくて、大半の人が死ぬんじゃないかと大変心配しましたが、アメメリカが第二次世界大戦を起こそうとし日本もそれに巻き込もうとして、いろんなことで儲け、戦争準備のために、第一次世界恐慌は自然に消えてしまいました。ところが、この度の世界大不況は、世界中で稼いでいるのは日本と中国くらいしかないのに、ちっとも稼ぐことのできないアメリカが日本の財政を全部取上げて、そうして戦争をやろとう言っているのですから、これは気が狂っているとしか思えません。
なぜ私がそういうことを言うかと言いますと、こういうことなのです。
三宅坂に加瀬英明さんという方がおられます。あの方には本当は外務大臣になってもらいたいと思っているのですが、あの方のお父様は加瀬俊一さんという方でございます。加瀬俊一さんは、終戦時の外務省の報道局報道部長で、当時の外務大臣が重光葵さんです。昭和20年の8月20日、降伏調印のため東京湾上にいる戦艦ミズリーに上がっていく重光外相に加瀬俊一さんは随行されました。そして、そのときのことを私はこんなふうに何度か聞かされました。
重光外相一行が船上に上がって行き、
「今日は終戦処理の問題について話し合いに来ました」
と言ったところアメリカ軍は、
「終戦処理じゃない敗戦処理だ」
と言い放ったそうです。
しかしこのとき加瀬俊一さんは、すかさず、
「敗戦なんかしてないです。日本の昭和天皇並びに山本五十六、東條英機も混ざって、御前会議でもって何を決議したかというと、日本は絶対にアメリカ・イギリスと戦争をしない。するだけの力もないし金もない。だから安心して見ていて下さいということを昭和天皇の名前でもって、アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領に打電しているのです。これがないとは言わせません。日本側にちゃんと証拠が残っているのですから。しかもそれは一度や二度じゃない。何回もです。しかし、それを何がなんでも敗戦にしろという。そういうことをアメリカがもし無理に言うのであれば、アメリカは必ず近いうちに世界中から叩きのめされるぞ」
と毅然と仰ったということなのだそうです。
加瀬俊一さんは、私の自宅に何回も来て下さって、そんな話をよくして下さいました。
(太田清蔵勉強会『もったいないご恩返しの会』2009年9月17日スピーチより)