「稲作(刈り取り~玄米まで)」と題して、稲が玄米になるまでの過程を、写真と共に紹介します。
今から紹介する過程は、手で稲を刈って、天日干しで乾燥させ、脱穀、籾摺り、選別をし、玄米になるまでです。
天日干しは、私が大人になってから、初めての体験です。天日干しをする上で知らなかった事があり、
勉強になったことなども、紹介したいと思います。
この写真は、9月中頃撮ったものです。
近所のおばちゃんに「この稲はよく出来ちょるから、写真にとっちょきいね」といわれ、撮った物です。
10月の始め、いよいよ稲刈りです。
稲刈り前の写真 稲刈り途中の写真(モデルは母です) 全部刈り終った写真
この日は、夜も雨が降らないようだったので、このまま置いて乾燥させました。
次の日、稲をかける竿を作るため、近くの山に竹を採りに行き、三脚と竿を作り、稲を束ねて稲を掛けました。
束ねた所の写真 竿作りの写真 稲を掛けている所の写真
この日は、「写真をとっちょきいね」と言ったおばちゃんが手伝ってくれました。
三脚を建てる時、脚を切り株に引っ掛ける様に立てると、安定すると言う事と、束を掛ける時、
束を2:1の割合にして、交互に掛けていくと、より多くの束が掛けられると言う事を、知りました。
全部掛け終えたところの写真 この2枚は2日後の稲の写真
ここでもう1つ分かった事は、真ん中の写真、何故、上にも束を横に置くかと言うと、
藁の中に、雨が入らないようにするためだそうです。
稲を掛けて10日後、脱穀、筵の上で更に乾燥(水分量が14~15%になるまで)、
籾摺り、選別をして玄米が出来ます。脱穀はコンバインを使って行いました。
しっかり藁も採り、来年のスイカのマルチ他に使います。この日は、叔父さんが手伝いに来てくれました。
この日、乾燥が基準値まで乾燥してくれるか、不安でしたが、15時過ぎには乾燥してくれて
籾摺り機と選別機を連動させて行います。 籾を籾摺り機に投入 籾を脱穀
脱穀後、玄米と籾を篩いに掛け、玄米が選別機に送られ、選別機で小米を取り除き、良い米が袋に入ります。
この状態で、JAに出荷します。これで、稲刈りから玄米になるまでの工程は終わります。
この日ですべての秋の農作業は終わりました。
今回、稲刈りをしたお米は、中生の大粒糯米品種のミヤタマモチです。
もち米は、粘りの多い米の一種。主に日本、朝鮮半島、中国、フィリピン、タイ大国、ラオス
インドネシア、インド、ベトナム、ミャンマー等で栽培されている。
米には、うるち米ともち米があり、うるち米は主要部位の胚乳が淡い半透明であるが、もち米の胚乳は白く不透明。
栄養となるデンプン成分で、うるち米はアミロベクチンの他、アミロースと言う成分が2割ほど含まれるが
もち米は、アミロベクチンのみとなり、そのアミロベクチンがもちの粘り成分であるため、もちは蒸して搗くと
強く粘る。ただし、栄養学的には「うるち米」との差はほとんどない。 (ウィキペディアによる)
とのことでした。最後に、うるち米ともち米を見ていただき、違いを比べて見て下さい。
左がうるち米で、右がもち米です。もち米の粒のほうが白っぽくて大きいです。