高知☆きもの遊び茶房ことり

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憧れの女性、大正生まれのいくよさん

2022-07-23 14:11:14 | 何でもないこと
ことりは何処かで父方の祖母のような女性に憧れている。

(祖母の着物を纏っています)

髪も肌も身だしなみも何時も整い大袈裟なものや華美なものは好まない。
朝は誰よりも早く起きてご飯を炊き、
《神棚》→《おくどさん》→《トイレの神様》→《お仏壇》
と家内に結界を張るが如く忙しなく祈りを捧げて回っていました。

《おくどさん》という呼び方は記憶にあり、これは竈門の神様ですが、ことりの幼少期には既にガス台になっていました。
《トイレの神様》は祖母が何と呼んでいたかの記憶が無く、おトイレの横の手洗い場にお祭りしていたなぁと。

そして朝食作りをしていたらご飯が炊きあがり、艶々と光るご飯とあと色々を小さなお膳に盛ってお仏壇へお供えしていました。
お仏壇から下げた食べ物は祖母の朝食と織り交ぜて始末していましたよ。
お供えの御膳は朝夕の2回。

ホントに、まぁ〜忙しない!
起き抜けのスタートダッシュです(笑)
そして布団の上げ下ろしや寝具のお手入れは欠かさずその他諸々の家事に入るのです。

それで戦中戦後の激動の時代に子供を3人と曾祖母のお世話までしていたのだからちょっと並大抵では無かったと思います。

松山市も少尉爆弾はアメアラレと落とされていたそうで、空襲警報が鳴ると外へ遊びに出た自分の子供達を探したりせずにそのへんに居る老人や子供達の手をひいて逃げていたそうです。

祖母の格言といいますか、今でも心に残っている言葉に
祖母「人々が大勢で逃げている方向とは逆に逃げるんよ、ばぁちゃんはどんくさいし子供の手をひいていたりするから人気の無い方へ逃げるの。だってそのほうが狙われないと思って。」

子供ながらに婆ちゃんやるな!そりゃそうだ!
と大きく頷きました。
自分の子供達が心配では無かった?
そう訊ねると、
祖母「もうそんなこと考える余裕が無かったよ隣近所の人達皆がみんなそうしていたから。」

そんなお話しを身内から聞くいて今の私達が在るのは奇跡的なんだなぁと実感したものです。

祖母「道後温泉は戦争が落ち着いたら米軍の兵隊さんが湯に浸かりたいからと爆弾を落とさないていう噂が流れてた。だからあの辺の人達はみんなあそこに避難してたねぇ。」
なんて小話も。

戦前に少しだけ東京でお勤めをしていた祖母でしたがホームシックになり、それ程本気でもなかったのにおセンチな内容の手紙を実家に送ってしまったが為に連れ戻されたと言っていました(笑)
本当は東京での華やかな暮らしを満喫していたのにと少し悔しそうに。
多感な年頃の女性というのは読んだ本や流行歌に影響されたりしますものね😊

祖父は健康な人でしたが身長に対して体重が規定を満たさないということで軍の身体検査に漏れ、国内の男手としてボンネットバスの運転手さんをしていたのです。
デコボコの坂道に差し掛かると乗客を沢山乗せたバスはパワー不足で停まってしまい、何時もの事だと乗客の男衆は降りて後ろからバスをついていたらしいです!
人々が寛容でおおらかで良い時代ですよね。
そして二人はお見合い結婚を✨
祖母が東京にそのままいたら、(関東大空襲)と(出会い)という2つの要因で今の自分は無かったのだなぁて。

この時代というのは結婚適齢期の男女を周囲が放っておかないですよね☆
現代の日本人をみると周囲の人間が少々強引にカップリングに取り組んでいたこの古いシステムが日本人気質に合っていて良かったのかもしれません。

祖父母は大正7年とか15年辺りの生まれだったように思います。
二人共80代半ばであの世に戻られましたので祖母は祖父亡きあとに、きっちりと嫁ぎ先の後始末を済ませて旅立たれました。

少しは不満もあったでしょうが仲の良さが傍から観ていて美しい二人でしたよ✨

ことりが子供達によく読み聞かせをした『ぐりとぐら』という絵本があります。
二匹の野ネズミが巣穴や野原で四季折々の暮らしを展開するというストーリーがシリーズであるのですが、二匹はまさに片割れといった存在でツーカーの合いの手で暮らしを紡いで織り成していくのですが、それがまさに祖父母のようで。

夫婦で添い遂げてもあの世では無関係になってしまう御霊もあるとかないとか。
でもきっと祖父母は今も一緒に暮らしてるんじゃないのかなぁ?
なんて想像します(◡ ω ◡)

凛と咲く水仙の花のような、祖母のような女性に憧れますが逆立ちしてもムリですねぇ〜😅
日々の暮らし方が雰囲気になるのでしょうからね〜(汗)
トホホ〜。



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●伊達締め×2 ●帯板 ●お枕(ガーゼにくるまれてなければ医療用ガーゼ1.5m)
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