・謙信公の遺骸
江戸期、上杉謙信公の遺骸は米沢城本丸内の祠堂に安置されていましたが、明治期になると遺骸は歴代藩主が眠る御廟所に移されました。
現在の祠堂跡地は広場となり、僅かにかつてここに謙信公の亡骸があったことを示す記念の碑だけが残っています。
・長命寺
かつてこの地にあった祠堂の建物が、現在は市内中央の長命寺というお寺に移築され、本堂として使われていることを先輩ガイドから教えていただき、わたしも先日初めて長命寺を訪ねてみました。
かつて謙信公の遺骸がおさめられていた祠堂を移築だった長命寺本堂。
建物を見学していると、屋内から住職の奥様が出てきて中を案内すると申し出てくださいました。ありがたや~( ;∀;)
驚いたことに、かつてこの建物は祠堂として使われただけでなく、他のスペースは歴代藩主がプライベートに利用していたのだそうです。
二代藩主景勝公の茶室にも入らせていただきました。
そしてこのお寺のご本尊の隣に置かれていたのは、な、なんと本物の謙信公の位牌です。
予想だにしなかった貴重な品との出会いに、思わず息を呑みます。
謙信公の戒名
「不識院殿前関東管領権大僧都訪印心光謙信神儀」
位牌の上には上杉家の家紋「竹に雀」が彫られていますが、なぜか一般に知られている「竹に雀」の柄と角度が違います。
こちらが一般的な「竹に雀」紋
案内してくださった奥様にもこのデザイン違いの理由はわからないようです。
不思議ですね。
この奥様のように、米沢には地域の歴史を大切に守り継ぐ方がとても多いように思います✨
最後までお読みいただきありがとうございました(^^)