goo blog サービス終了のお知らせ 

言いたい放題

コメント大歓迎…チューチューマウスと仲間たち

「バカの壁」の怖さ

2005-05-10 09:01:01 | 眇め草紙
「バカの壁」の怖さ

 養老 孟司(北里大学教授、東京大学名誉教授)の「バカの壁」が、未だに売れに売れている。著者の養老センセは、昨年の申告所得で「長者番付」に載った。



随分前になるが、この本に関してワタシは、「面白くない」という趣旨の投稿を、某掲示板に出したことがある。その際、同趣旨の投稿が幾つか寄せられた記憶がある。

ワタシもセンセのご本は数冊読ませて頂いた。確かに、頭脳明晰である。

解剖学者という理系のセンセのご意見は、文系の学者の書く内容とは異なった趣があり刺激的であり新鮮である。

文系の学者なら割り切らない(割り切れない)ところを、スパッと割り切ってしまう。「バカの壁」が売れるのは、そんな点も魅力のひとつになっているのかも知れない。つまり判りやすいのだ。

 このセンセが先日、新聞紙上で対談をやっていた。センセは、ご自分の意見に反する世の風潮や意見を「雑音」だと一蹴していた。これは、非常に危険なことだと思う。

これは某国の某首相の常套手段だ。自分に反対する人間や意見に「抵抗勢力」というレッテルを貼り付け、排除してしまうのと同じ手法だ。
某首相は、その手法を巧みに駆使して国民に催眠術を掛け、思いのままに法案を通している。



イヤ、逆に国民の方が、その種の手法・論法を渇望しているのかも知れない。社会的に見て、また、政治的に見て、これは極めて危険な兆候だと思う。

 この辺りに、「バカの壁」が売れる遠因があるような気がするが、どうだろうか?
(平成16年6月15日 記)

平成17年5月10日  YBB

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。