気ままにデジタル写真館

埼玉県杉戸町を本拠として主に野鳥、星座、花、昆虫等、季節に応じて気ままに写真を撮っています。

古市忠夫のゴルフ理論についてのまとめ

2015-09-10 23:00:43 | ゴルフ理論
古市忠夫の「飛ばしを諦めたらアカン」のまとめ

古市忠夫の本を読み、参考になりそうなのでまとめてみました。読むのは2回目です。特に参考になったのは、右膝の使い方です。

第1章 飛ばしに年齢は関係なし
1.60歳を過ぎても距離が伸びている理由
・飛距離を伸ばすのも、スコアアップも、積極的な心と感謝の心がベースとなる。
・「上手いゴルファー」よりも「強いゴルファー」、その差は「心」である。
・ミスショットとしても、次はナイスショットするぞという気持ちが大事。
2.飛距離アップには理論が大事
・飛距離を伸ばすには、感性でなく理論でゴルフをし、軌道、軸、アーク、リズムを考えたスイング作りが不可欠である。
・正しい軌道は、フェースがボールを見ているように動かすことで作られる。
・アマチュアの多くは、バックスイングで手首をローリングさせて上げていき、ダウンスイングでスクエアに戻そうとするが、ほとんどできない。
・両手の平でクラブを挟んで振ってみればクラブを「上げて下ろす」意味が分かる。
・両手の平でクラブを挟んで左手の甲がボールを見ているように上げていくとスッとクラブが上がっていき、ダウンスイングでは勝手にヘッドが下りてきてボールに当たり、まっすぐ飛んでいく。
・バックスイングで手首をローリングさせてしまうのは、ボールを打つ、叩くという意識があるためである。
3.スイング軸とスイングアーク
・スイング軸は、スイング中に右膝をずっとキープすることで作ることができる。
・軸は、最初から固定されたものではなく、上体の捻転がちゃんとできた時に作られる。
・バックスイングで上体を捻転させると右足に体重が乗り、ダウンスイングからは捻り戻して左に体重が乗っていく。この捻転がスムーズにできた時にスイング軸ができていると考える。
・右膝が軸を作る大きなカギとなる。
・アドレスで曲げた右膝をバックスイングからダウンスイングまでキープすることが絶対条件である。
4.体重移動
・体重移動は右、右、左。ハンマー投げと同じ理屈で、フィニッシュまで右足体重で振り抜いていくこと。
・ハンマーを投げる時は、体とハンマーが引っ張り合い、右足に体重を残すことで手が伸びてアークが大きくなり、より遠くへ飛ばすことができる。
・これと同じように、ゴルフでも右足に体重を残すことでグラブと体が引っ張り合い、より遠くに飛ばすことができる。
5.リズム
・良いリズムでスイングするには、スイング中ずっと息を吐き続ける。
・スイング中に息を吐くと、スイングのスピードはゆっくりとなり、良いリズムになる。
・バックスイングからフィニッシュまで、ずっと息を吐き続けること。
・息を吐くことは、口の周りの筋肉を緩める効果があり、腕に余計な力が入らなくなり、スムーズに手を振ることができるようになる。
6.ドライバー選び
・ドライバーは、絶対に長尺が飛ぶ。安易に短いのを振らず、長尺をちゃんと振れるスイングを作ること。
7.ストレッチ
・歳をとってからは筋トレをするよりも、関節の可動域を拡げるストレッチをした方が飛距離を伸ばすことができる。
・毎日布団の上で腰のストレッチをすると良い。また、腕、肩、手首、指、膝などあらゆる部位のストレッチも行う。
・ストレッチ法
寝ころんで片足ずつ捻って筋肉を伸ばす。
寝ころんで片足ずつ上げて大腿筋を伸ばす。
寝ころんだ状態で両手で両足を抱えるようにして背筋を伸ばす。
立って片方の腕で反対の腕をつかみ、頭の後ろで腕を引っ張る。
両手を重ねて腕を伸ばす。
相撲の股割で股関節の筋肉を伸ばす。

第2章 飛ばしの古市流スイング法
1.グリップ
・フェースがボールを見ているようにクラブを動かすには、フックグリップが良い。
・右利きの場合、左手の小指、薬指、中指の先が上から見えないように握る。
・フックグリップで握ることで、バックスイングで手首がローリングしにくくなる。
・左手同様、右手で作るVの字も右肩を指すようにしっかり握る。
・グリップは、左手の小指から3本で緩くちょっと握る。ゆるく握るのは、手を早く振ってヘッドを早く動かすためである。
・左手を意識して使うことで左右の手がバランスよく使えるようになる。
・右手はスイング中も添えておくだけ、グリップを左手で握り、左手でクラブを振るようにする。
・グリップを強く握ると、腕、身体に力が入り、手を速く振ることができなくなる。
・グリップを緩く握ることで、外腹斜筋、後背筋といった身体本体についている大きな筋肉を使い、捻転の力を利用して手を速く振ることができる。
2.アドレス
・アドレス時の前傾姿勢がスイング軌道を決める。正しい前傾姿勢で構えることが大事である。
・スタンス幅は、ドライバーでは肩幅とし、それ以外は狭い方が身体を使ったスイングには良い。
・スタンスが広いと身体の回りが浅くなる。
・スタンスの向きは、基本的にはスクエアとする。
・ボールの位置は、ドライバーで左足かかと線上とし、それより短いクラブは、右足寄りになる。
・右足つま先はスクエアに構え、左足つま先は回転しやすいように少し開く。
・下半身が動きすぎる人は、両足のつま先を閉じ、内股に構えることで膝がブロックされる。
・前傾姿勢では、靴の半分が隠れる程度に膝を曲げる。
・前傾姿勢は、クラブを握って大上段に構え、両肘がお腹に当たるところまで下ろすとグリップはへその前あたりに来て、クラブは地面と平行になり、その姿勢から腰を折って上体を前に傾け、ヘッドのソールを地面に付ける。
・足の重心の位置は、アドレスして体重を踵、指と交互にかけ、重心が土踏まずの位置にかかったと感じたら、少し指先に近い所、親指の根元あたりにかけて完成。
・前傾姿勢が正しいかは、旗竿を首の後ろに担ぎ、アドレスの位置から上体を捻転し、左手でつかんだ旗竿の先端がボールの1.5~2m位の所を指せば良い。
・ダウンスイングでも同じように右手でつかんだ旗竿の先がボールの1.5~2m位の所を指せば前傾姿勢が正しいと分かる。
3.バックスイング
・バックスイングの始動は、すぐにコックしてフェースがボールを見ているようにヘッドから動かしていく。
・バックスイングの始動は、ヘッド、シャフト、手腕、肩、上体の捻転、下半身の順に行う。
・バックスイングの始動からコックを使うアーリーコックの方がバックスイングの正しい軌道とリズムを作っていくことができる。
・ノーコックでバックスイングするとトップでコックすることになり、あおり打ちになりやすい。
・グリップが右腰あたりにきた時には、シャフトが垂直になるくらいを意識して早めにコックする。
・アーリーコックで上げても左手首が甲側に折れてフェースが開くアマチュアが多い。原因は、手首がローリングしてトップで手首が甲側に折れていることである。
・トップで左手首がまっすぐになっていればOK.
・シニア層は、左足の踵をヒールアップした方が身体が回りやすくなる。
・歳をとってくると身体が硬くなり、上体の捻転がきつくなってくるが、左足踵をヒールアップすると体重も自然に右足に移動し、スムーズに状態が捻転していく。
・右膝を踏ん張って上体を捻転させていき、その捻転が少しキツイなと感じた所から徐々に左足踵を上げていくようにする。
・バックスイングからトップまでがスイングの80%を決める。
4.トップ
・右膝をアドレスのままキープすることで正しいトップを作る。
・トップでは、左手首は伸び、右手首は甲側に折れる。
・スイング中右肘はずっと地面を指すようにして動かす。
・トップの大きさは、最大で地面と平行になればよい。
・トップの位置を覚えるには、右手を横に出したら壁などに指先が届くところにアドレスし、右手を下ろしたらそこに左手を持っていく。右膝の角度をキープしていれば届くが、右膝が伸びたり、右腰が後ろに引けると左手は届かなくなる。次に左手を離して少し上に上げ、そこに右手を持っていった所がトップの位置である。
・バックスイングからトップでは、右膝をキープしながら左肩をあごの下まで回し、ダウンスイングでは右肩をあごの下まで回していけば、上体の捻転、捻り戻しがスムーズに行われる。
5.ダウンスイングからフィニッシュ
・ダウンスイングは、左足のヒールダウンから始動すると、身体はスムーズに動いていく。
・ダウンスイングでは、バックスイングの後で動いたところから先に動き始める。踵、下半身の左サイド、上体の捻り戻し、最後にヘッドが動く。
・ダウンスイングは、左足のヒールダウンから始動するが、右膝の角度をキープして体重も右足に残すため、ガニ股になる。
・ダウンスイング、インパクト、フォローでは、右膝の角度をキープして、右足に体重を残す。
・インパクト、フォローでも右足で、振り切ったフィニッシュでようやく右足踵を上げ、左足に体重が移動する。
・ダウンスイングからフォローで右足と腕が引っ張り合うのが飛距離アップのポイントである。
・フィニッシュでは左手首が折れてシワが寄り、右手首は伸びるようにする。
・ダウンスイングでは、右手は意識せず左手を意識して使う。
・インパクト以降のフォローでも、フェースが飛んでいるボールを見ているようにして振っていけば、手首がローリングせず、ボールはまっすぐ飛んでいく。
・ゆっくりリズムは、バックスイングからずっと息を吐き続けることでつくることができる。
・スイング軌道をチェックするには、壁に尻をつけ、クラブ(ショートアイアン)を逆さに持って素振りする。
・クラブが壁に当たる時は、スイングのどこがおかしいのかチェックする。

第3章 スコアメイクで一番大事なこと
1.朝、コースで必ず実行すること
・コースと戦うのがゴルフ。いわばコースは敵。その敵のことをプレー前に知らずして勝ち戦はできない。
・プロが一番気にするのは風である。
・コースに着いたら、風の向きを見てレイアウト図に書き込む。
・スタートの2時間前にはコースに到着し、ボールを打つなどして筋肉をほぐして準備する。
2.アドレスの注意点
・アドレスに入る前のルーティンをちゃんとしないと、スクエアに構えることはできない。
・アマチュアは肩のラインを目標に向けて構えることが多いが、これは目標の右を向いた構えである。
・ティーアップからアドレスに入るまでのメニューを自分で決めておく。
・ボールの後方から目標を見たライン上で、ボールの2~3m先に目印を見つけ、そのラインにスタンス、肩が平行になるようにアドレスする。
・アドレスに入る前のルーティンをやることで、ティーアップからアドレスまでの時間が一定になり、スイングのリズムが良くなる。
・ボールの後方に立って、これから打っていくボールの弾道をイメージして素振りするのも良い。
3.ティーグラウンドでの注意点
・風の吹く向きによってティーアップするポジションを変え、ボールの高さも臨機応変に返ることが必要である。
・フェアウェイの左がOBの場合は、左サイドに立ち対角線上の右サイドに打つ。
・フェアウェイの右がOBの場合は、右サイドに立ち対角線上の左サイドに打つ。
・風がフォローの時はティーアップを高くし、アゲンストの時はティーアップを低くする。
4.朝イチのティーショット1
・朝イチのティーショットは完璧を望まない。OBだけは避け、フェアウェイならオンの字の気持ちが良い。
・周りのことは気にしない。あまり真剣に人のことは見ていない。

5.朝イチのティーショット2
・朝イチのティーショットでは、特にゆっくりのリズムを心がけ、スイング上でのチェック事をひとつ決めておく。
・朝イチでは、よりゆっくりと息を吐くように意識する。
・チェックとしては、右膝を絶対動かさないと意識すると、そこに神経が集中し、周りの視線が気にならなくなる。
6.プレー注意の注意事項
・プレー中は同じ組のプレーヤーの言葉を良いように解釈する習慣をつけておく。
7.雨の日のプレー
・雨の日も、自分の実力が試されると喜んでプレーできるようにする。
・不運と幸運を足したらゼロ。一喜一憂することはない。

第4章 古市流ベストスコアの出し方
1.スライスを直すには、9番アイアンを持ちグリップを離して握り、クローズドスタンスで構えてティーアップしたボールを打つ。これにより身体は左に流れず、左脇が締まったインパクト、フォローとなる。
・クローズドスタンスでも左腰が逃げてしまう場合は、左足を内股にすると左サイドの壁ができるのでスライスは出なくなる。
2.フェアウェイウッドは、上から叩くイメージのスイングの方がしっかりボールを打てる。
・距離の打ち分けは、フォローの大きさで出す。
・スタンスはスクウェアが基本、ボールの位置はノーマルでは両足の真ん中より少し左、高い弾道の時はそれより少し左、低い弾道の時は少し右に置く。
3.アイアンも、右膝をキープしてスイング軸を動かさないことがカギである。
・ロングアイアンは、ちょっとしたミスが命取りになるので、特に右膝をキープすることを意識する。
・ミドル・ショートアイアンでのダフリ、トップもスイング軸のズレが原因である。ボールを上げようとか飛ばそうとすると、上体が突っ込んだり、右足を蹴るという軸をズラす動きが出るので、右膝をしっかりキープする。
・方向が悪いのはスイング軌道のズレである。
・今のアイアンは、ダウンブローに打たない方が芯でとらえられる。
・ダウンブローはあまり意識しない。ダウンブローは、身体の右サイドを意識的に動かしていくスイングなので右膝、右腰、右肩を良く動かす。すると右膝が動くことでスイング軸も動いてしまう可能性がある。
・昔のマッスルバックアイアンは、フェースの上部にスイートスポットがあったため、上から打ち込んでいかないとスイートスポットに当たらなかったが、最近のキャビティバックアイアンはフェースの真ん中にスイートスポットがあるのでダウンブローに打たない方がスイートスポットでボールをとらえられる。
4.フェアウェイバンカーでクリーンに打っていくには、ダウンブローに上からヘッドをぶつけていくように打つ。
・フェアウェイバンカーからのショットの鉄則は、トップしてもダフらないこと。
・すくい上げる意識を捨て、左足6、右足4の感覚で左足に多めに体重をかけ、ボールを少し右に置きクラブを短めに持ち、上からヘッドをぶつけていく。トップを小さめのコンパクトスイングとし、フォローを低く長くとる。
・少しでもボールが沈んでいたら、クリーンに打つのは無理なので、さらに左足体重にし、ボールも右に置き、上からヘッドをぶつけていく。バンカーから出ればよいくらいの気持ちで打つ。
5.ラフでは、ボールの沈み具合い等、さまざまな状況に応じた的確なショットが不可欠になる。
・夏場など、ボール全体が沈んでいる場合、ロングアイアンやミドルアイアンは使わないこと。芝の抵抗でヘッドが動かず、ヘッドがまともにボールまで届かないことが多い。
・深いラフからは、ショートアイアンかウェッジで、次打でグリーンが狙いやすいフェアウェイに出すことを考えてショットする。
・順目のラフからでは、普通5mで止まるところが10~15mも転がってしまうことがある。
・芝の中にボールが半分位沈んでいる場合、芝目が逆目の時は芝の抵抗もあり、飛距離は落ちるがグリーンの近くまで運ぶ気持ちで打つ。芝目が順目のときは、芝の抵抗は少ないが、フェースに芝が挟まるので落ちてからスピンがかからずランが多く出てしまうので、短めのクラブで花道に落として転がすようにする。
6.傾斜(つま先上がり、つま先下がり)
・つま先上がり、つま先下がりとも、ボールが曲がりにくいアドレスを作っておくことが大事である。
・つま先上がりの傾斜では、左足を後ろに引いたオープンスタンスで構えると身体の左サイドに空間ができて、フォローで手をフリーに動かしていきやすくなり、引っかけは出なくなる。この場合、アウトサイドのスイング軌道になりやすいハンドダウンで構える。
・体重は踵でなく、つま先寄りにする。
・つま先下がりは、椅子に腰掛けているイメージで振る。
ツマサキ下がりの傾斜では、両足を多めに開き、踵に体重を乗せてこそをどっしりと落とし、クローズドスタンスでハンドアップで構え、インサイドアウトのスイング軌道で振っていく。
・傾斜がきついとスライスが出やすいので、目標の左を向いて構える。
・アドレスで曲げた両膝を伸ばさないようにキープする。
7.傾斜(左足上がり・左足下がり)
・傾斜に平行に構えるというセオリーは、間違いです。重心のかかる方向に垂直に構えること。
・どんなに傾斜がきつくても、身体がまっすぐになるように立つアドレスで構える。
・左足上がりの傾斜では、左膝を曲げ、右足は伸ばして構え、ボールは少し左に置く。距離が出なくなるので大きめのクラブを使う。インサイドアウトのスイングしかできず、ボールはフックするので、ハンドアップで構え、目標の右サイドを狙っていく。
・左足下がりの傾斜ではアウトサイドインしか、ボールをとらえることができない。
・左足下がりの傾斜では、右足を曲げ、左足は伸ばして構え、右足寄りにボールを置く。アウトサイドインのスイングしかできない。ハンドダウンで構え、スライスしやすいので目標の左サイドを狙う。低い弾道のボールしか出ない。
8.アプローチショットの基本
・グリーンまでの間がパターで転がせる状況であれば、ランニングするよりもパターを使う方が方向感覚、距離感も良い。
9.アプローチショット(ピッチエンドラン)
・正確な距離感を作るには、インパクト時のロフトがいつも一定になるようなスイングを作る。
・ピッチエンドランでは、ピンまでの距離の半分を上げて、半分を転がすのが基本。クラブはピッチングサンド(55度)を使う。
・距離感はスイングの大きさでコントロールする荷が基本なので、インパクト時のクラブのロフトを一定にすることが不可欠である。
・バックスイングでコックをしないことで、インパクトのフェースのロフトがいつも一定になる。
・右膝を動かさずに掃くように打つ。
10.アプローチショット(ピッチショット・ロブショット)
・ボールを高く上げてグリーンで止めるには、バックスイングでフェースを開いていく。
・サンドウェッジを使い、スクエアにアドレスし、バックスイングで手首をローリングしてフェースを開いていき、フェースを開いたまま下ろす。
・ロブショットは、フェースを開き、3倍の距離を打つスイングをする。
・ボールの位置は、通常真ん中だが、高く上げたい場合は、より左に置く。
11.ディボット跡、ディボット跡を埋めた目土
・クリーンに打つには、ボールを上げようとせず、左手と身体を一体化させて上からガツンと叩いていく。
・ディボット跡では、ヘッドを上から入れていくしか上手く打てない。
・ボールは極端に右足寄りに置き、グリップを目標方向に出したハンドファーストでフェースをかぶせ気味に構える。
・左手をしっかりと握り、左脇を締めた状態でインサイドに身体を回転させる。
・ボールを高く上げようとせず、低いゴロを転がしていくように打てば、逆にボールは上がっていく。
・クラブはピッチングウェッジが良い。
・ディボット跡を埋めた目土の上にボールがある場合は、ボールを右足寄りに置きハンドファーストで構え、左手をしっかり握り、身体と一体化させてスイングする。8番か9番アイアンを使い、ヘッドをぶつけて終わりのスイングをする。
12.ガードバンカー(通常のバンカーショット)
・バンカーショットもクラブ選びが大事。バンカーはいつもサンドウェッジの固定観念ではいけない。
・ピッチングサンドの方がロフトが立っているからカンタン
・サンドウェッジは58度ですが、ピッチングサンドは55度なので、ロフトが立っている分、楽に距離を出せる。
・サンドウェッジで20ヤード以上の距離を打っていくのは非常に難しい。
13.ガードバンカー(通常のバンカーショット2)
・バックスイングでフェースを開き、ダウンスイングでも開いたまま下ろす。
・オープンスタンスで構え、フェースはスクエアに構え、バックスイングで手首をローリングさせながらトップにかけてフェースを開く。トップではフェースが開き、左手首は甲側に折れる。そしてダウンスイングで開いた状態のまま下ろしていき、ボールの1個前にドンとヘッドを落とす。フォローはできるだけヘッドを低く出していく。
・フォローでヘッドを低く出していくことで砂を爆発させる。
14.ガードバンカー(バンカーショットの目玉)
・フェースを閉じたままボールの手前にリーディングエッジからドンと入れて終わりです。
・沈んだボールを砂から脱出させて飛ばすには、ヘッドをボールの下まで入れる。
・アドレスでフェースを少し閉じ、フェースが少し左を向くように構え、手首をローリングさせずにそのままバックスイングし、そのまま下ろしていく。
・ヘッドはだいたいボール2個分手前に入れる。
・ボールの位置は、真ん中から少し右側となる。オープンに構え、アドレスで左足に体重をかける。
・インパクトは、ヘッドを入れて終わりの感覚。ドンと入れることで砂の爆発が起こり、ボールが砂から出ていく。すくおうとすると大ダフリになってしまう。 
15.ガードバンカー(左足下がりの傾斜)
・アドレスでフェースを開き、バックスイングでもさらにフェースを開いていくのがコツ。
・左足下がりの傾斜からのバンカーショットは、ボールと右サイドのバンカーの縁との間にヘッドを入れていく隙間があるかどうか見る必要がある。
・ヘッドを入れていく隙間がない時は、グリーン方向に打つことはできず、グリーンの左右どちらかに打つしかない。
・隙間がある場合、オープンスタンスに構え、右膝を曲げ、左足に体重がかからないように垂直に立つ。フェースは開いて構え、バックスイングでさらに手首をローリングさせ、フェースを開きながら上げる。
・ダウンスイングでは、開いたフェースのまま、スタンスに沿ってアウトサイドインの軌道でボールの下にヘッドを滑らしていく。決してボールをすくおうとしないこと。
・フェースを開いても、ヘッドを先行させればソケットは出ない。
・普通のバンカーショットの3倍くらい飛ばすイメージで打つ。
16.ガードバンカー(左足上がりの傾斜)
・傾斜に逆らって、左膝を曲げて左足体重で構えるアドレスがナイスアウトに不可欠である。
・フェースが上を向いてしまうため、飛距離が出ない。
・ピンが遠い時はピッチングウェッジなどのクラブに換える。
・傾斜の高い方の左側に体重をかけ、重量のかかる方向にまっすぐ立つ。
・左足を少し曲げ、スタンスは少しオープンにし、ボールは真ん中に置く。
・アドレスからフェースを開いておき、さらにバックスイングで手首をローリングさせフェースを開き、その開いたままのフェースをボールの手前に入れていくと、ヘッドは砂に刺さらずにサッと抜けていく。ボールは高く上がり、ピタッと止まる。
・ボールが突き刺さっている場合は、ボールの下までヘッドを入れる。
・目玉の場合は、寄り左足に体重をかけ、左膝を曲げ、フェースはスクエアに構えそのまま手首をローリングさせずフェースを開かず上げていき、コックして鋭角的に上げ、そして鋭角的に下ろし、ボール2個分くらい手前にヘッドを砂に打ち込んでいく。
17.パット(グリップ)
・手首を固定したままのストロークが基本。グリップは左手の小指から3本の指をガチガチに強く握る。
・ゴルフのレベルが上がるほど1ストロークが大事になり、パットのことをしっかり考えるようになる。
・自分の感性に合った独自の握り方を探す。
18.パット(アドレス&ストローク)
・内股にして下半身を固定。手首を固定して肩を上下させるショルダーストロークが良い。
・ストローク中は、アドレス時の両手首に角度は変えず、肩を動かしてストロークする。
・右肘は体に付けるが、左肘は目標方向に向けるようにして張ると、左手首の角度が深くなり、ストローク中に手首の角度が変わりにくくなる。
・バックスイングではフェースがボールを見ているように、フォローでもフェースがボールを見ているようにヘッドを動かしていく。
・フェースがボールを見ているようにストロークするには、首の付け根を支点として肩を上下させる。
・アドレスした時にヘッドは両足の真ん中に置く。するとボールは自然とその左にセットされる。
・スタンスはスクエアとする。
19.距離感の養い方
・自分なりの距離感を作るには、10歩の距離をまず打てる距離感を作っていくことが早道である。
・ショートパットでは、ヘッドアップしないこと。カップインの音を聞くまでは顔を上げないようにする。
・パッと見て、自分で10歩と思う距離までボールを転がしてみる。

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ジオ・ヴァリアンテ著の「フローゴルフへの道」の要旨

2015-05-13 11:26:32 | ゴルフ理論
2015.5.13(水)

「フローゴルフへの道」のまとめ

アメリカのスポーツ心理学者ジオ・ヴァリアンテ著の「フローゴルフへの道」を読んだので、要旨をまとめてみます。

◎「フロー」とは何か。
 「フロー」とは、人間の全存在(心・技・体)がすべて完璧に調和し、それぞれが相乗的にプラス作用をもたらす最高の状態を表す言葉である。
「ゾーン」とも言われる。「フロー」に入るには、自分の心やこだわっている方法から距離を置いて、ターゲットに向かってショットするために必要なことだけを、ただ淡々と行うに尽きる。

Part1.ゴルフのフロー体験
1.時間のパラドックス
・フローに入ると、客観的な時間の経過と違い、ラウンド中の時間が不気味なほどゆっくりと感じられ、時として時間が止まっているかのような錯覚にさえ陥る。
・逆にプレッシャーで優勝を逃してしまったプレーヤーは、時間が加速している印象を持ってしまう。
・ハル・サットンの言葉
 「フローに入っていたときの自分自身のプレーには満足しているよ。フローに入ったときは、すべてのことがスローダウンしたように感じられたし、逆にフローに入っていないときは、すべてがテンポアップしているように感じられた。フローにいると、あらゆることが自分のコントロール下にあるような気がするんだ。自分が行っているときに満足しているときに、どうもフローに入りやすい気がしているよ。」
2.コントロールのパラドックス
・フローに入ったゴルファーが、ゲームを完全にコントロールしている感覚について述べることはよくある。しかし、そうした完璧なコントロール状態は自らの意志だけで生み出すことはできないともいう。
・アダム・スコットの言葉
「体にリズムを感じて、すべて正確に行うことができた。私は12番のティーグラウンドに立ち、8番アイアンを無心に振り抜いただけだったのだが、それがなんと直接カップインしてしたので驚いてしまった。そんなに簡単なショットではなかったが、調子の良い時はいつもこんな感じだ。すべてがコントロールされていた。こんなときは、ターゲットを見てただクラブを振ると、ボールはねらいどおりに飛んでいくんだ。こんないいリズムが感じられるときは、ほとんど何も考えずにショットを打つことができる。」
・ジム・ヒューリックの言葉
「ずっと取り組んできた、一番の基本に立ち返るんだ。そしてその基本に忠実に、いいスイングをすればいい。バタバタした感じでショットを打っていると感じたら、それをコントロールしようとせず、ただ自分を信じて打てばいい。」
・コントロールしようとすればするほど、コントロールできている状態からどんどん遠ざかってしまうものだ。
・何かをコントロールしたい場合は、結果や細かい技術のコントロールをやめることである。つまり、「真のコントロールを得たければ、コントロールを手放せ。」なのである。この矛盾した言い回しこそが、実は真理なのだ。
3.努力のパラドックス
・ゴルフに熟達するためには現実的にゴルフを見つめ、ゴルフが持っているさまざまな難しさについて正しく理解し、絶えず訪れる好不調の波に対処していかなくてはならない。
・ロリー・マキロイの言葉
 「私はタイガーを王様だと思っていた。まるで手の届かない超人だと。ところが彼と戦ってみて、タイガーだって私たちと同じように必死になって練習し、それをなんとか試合で出して、勝利をつかみたいと思っているということが良くわかったんだ。そのとき、タイガーだって僕らと同じ普通の人間なんだと気づいたんだよ。」
ハル・サットンの言葉
「物事がフローに入ると、すべてがとてもたやすくなる。努力感はなく、穏やかで。パニックとは無縁で、すべてがコントロール下にあるように感じられるんだ。努力と才能がうまくマッチングしたとき、フローへの入口が開くのだろう。」
4.意識のパラドックス
・ゴルファーが結果を意識すればするほど、目前のショットやパットに対する集中力が薄れ、周りのあらゆることが気になり始め、望む結果からどんどん遠ざかってしまう。
・カーティス・ストレンジの言葉
 「すべてがゆっくりになる。神に誓って、私はすべてのことを意識しているよ。自分にとって不要なことは、たちどころに消え去っていく。すべてがスローダウンする。ポジティブな思いだけになり、迷いは一切消滅するんだ。」
・タイガー・ウッズの言葉
 「フローを最も端的に表現するとすれば、フロー中にはフローだけが起こる。ボールはことごとくカップに吸い込まれる。集中力がピークにあるとき、時間についての記憶が全くなくなってしまう。その時のゴルフのことを後で思い出そうとしても、全く思い出すことができない。私に念力のような超能力が備わっているとは思わないが、極度の集中状態に入っているときは、あらゆることがクリアでゆっくりに見えるし、とても簡単にうまくいってしまう。」

Part2.フローに入るためのツール
・フローに入るためには、自ら意欲的に取り組む姿勢が要求される。行動の根源的な意味づけが必要である。
5.困難に対処するための技能
・チャレンジとスキル(技能)の関係がふさわしいものであれば、人はフローに入りやすい。
・フローに頻繁に入る人は2つのカテゴリーに分類される。1つ目はどの行動がフローを引き起こすのかを熟知している人、2つ目はあらゆる活動に深く没頭して取り組むことができる能力を持っている人である。
・フローに入るためのポイント
 チャレンジとスキル一致の概念を上手に使い、自分の現在の技能よりも少しだけ上のレベルにチャレンジし、それを楽しめるようになると、フローに入る可能性や頻度が増す。
6.フローゴルファーは熟達志向
・ゴルフでフローに入るための第一歩は、「あなたはなぜゴルフをするのですか。」という問いに答えることである。
・ゴルフに対するモチベーションが明確になれば、ゴルフをめぐるさまざまな不安感は解消する。
・熟達志向を持つゴルファーは、ゴルフそのものを愛し、コースに挑み、そして何よりもゴルフが上手になりたいという強い願望を持っている。チャレンジする喜び、自分を試す機会を持つ嬉しさ、そして絶えざる技術的な向上心を持つ。
・エゴ志向のゴルファーは、自分のゴルフを他人に見せびらかしたいと思っている。スコアや順位、ギャラリーの目などが気になって仕方がない。周りからどう誉めてもらえるか、あるいは尊敬されるかの方が、自分がどんなゴルフをするかよりはるかに重要と考える。

ジャック・ニクラウスの言葉
 「どのトーナメントでも、私の真の敵は他の選手やギャラリーなどではなく、常にコースそのものである。この認識こそ、過去のすべてのチャンピオンたちが共通して持っていたものであり、それが彼らの成功の大きな一因だったのだと確信している。」
・熟達志向のゴルフをするために(プロゴルファーへのアドバイス)
① 前週のトーナメントでのネガティブな感情や経験などは、すべて記憶から消し去ること。この作業をクリーニングという。
② 前週のトーナメントから、自分の成長に役立つと思われる教訓を一つか二つピックアップする。それは技術的なことでも個人的なことでも良い。あなたを健全かつエネルギッシュ、そして精神的に解放してくれるような事項をチョイスする。
③ 日々進歩し続けていることを実感し、それを支えてくれている周囲の人に対して、感謝の心を常に持つこと。感謝の心こそが、あなたのゴルフをより良いものにしてくれる。
7.成長を受け入れる心持ちで変化に適応する。
・ゴルフばかりでなく、何事においてもフローに入れるようになるには、人間性に成長が不可欠といえる。深く豊かな精神に極みに到達したいのであれば、エゴイスティックな視点ではなく、あるがままに自分を見つめ直すことから始めなければならない。不安や恐れにもしっかりと向き合い、困難にも果敢に挑戦し、たとえ思うような結果がすぐに得られなくても、粘り強く努力し続けなければならない。
・スティーブ・ストリッカーの言葉
 「シード権を失った2005年のオフに、立ち直りを期して計画した練習スケジュールを黙々とこなしていった。そうこうしているうちに、少しずつ良い兆しが見え始め、自分が何をしていて何をするべきなのかがわかってきたんだ。スランプもトータルで見れば、一つの階段だったんだ。スランプを経験しないトーナメントプロはいない。私はプロとしてスタートしてからとても順調だった。それも一つの階段だね。でも次にはスランプという階段がやってきた。そのときはつらかったけど、今になって思えば、それも必要な階段だったんだ。いろいろなことを経験してゴルフも良くなってきたし、何よりも私の心構えが違ってきている。ゴルフに対してももちろんだが、家族や私を取り巻くあらゆることに対する見方や感情が、とてもいい方向に向かっていると思う。」
8.逆境をはねのける力
・熟達ゴルファーは、学びと成長を心の中心に据えている。そのためスコアばかりでなく、ラウンド中にどんな学びが得られたかを重視する。彼らはその学びが次なる成長を促し、さらなる上達をもたらすことをよく知っている。
・さまざまなことにチャレンジした結果、失敗や挫折を経験して一時的にスランプに陥ったとしても、それこそが後にさらなる高みに上るための重要な要素だと考えるべきなのである。
9.成功し続けるための自信
・アスリートのメンタルスキルの中で最も重要な武器は、自信ではないだろうか。これを心理学者は、セルフ・エフィカシー(自己効力感・ある具体的な状況において適切な行動を成し遂げられるという予期及び確信)と呼んでいる。
・人は成功によって得られた自信より、失敗に伴う自信喪失によるダメージの方があとに尾を引く。
・成功体験をしっかりと記憶に刻みこみ、思うがままに取り出すことができれば、それは間違いなく自信を育てることにつながる。そのためには、次の二つのことに注意しなければならない。一つ目は、成功体験を鮮明に記憶することである。二つ目は、ネガティブな失敗体験はできるだけすみやかに忘れ去り、記憶にとどめないようにすることである。
Part3.PGAツァーでのフロー体験
・デービス・ラブ3世の言葉
 「スコアボードをできるだけ見ないようにしていました。スコアのことからは、本当に意識が遠ざかっていました。今やっていることに集中していたんです。スイングの一つひとつや球筋に集中し、スコアのことは気になりませんでした。」
10.マットクーチャー~好きだからやる
・マット・クーチャーの言葉
 「私はトーナメントで戦うことや練習、プレーそのものなど、とにかくゴルフに関するものすべてを愛している。もし思いどおりに行かなくても、そういう危機をいくつも乗り越えることで、将来さらにいい結果を出すことができる。このプロセスはすばらしいものだ。そして家族は私と一緒に旅をしてくれる。プロゴルファーとしての生活に心から満足しているし、最高の人生だと思っているよ。」
11・ジャスティン・ローズ~「なぜゴルフをするのか」と問う。
・最初、ジャスティン・ローズはこの問いに答えられなかったが、そのことを考えるようになり、熟達ゴルファーとして生まれ変わることができた。
・ゴルフをする動機が同伴プレーヤーに良く見られたいことなら、ラウンド中、自分が他人からどう見られているかということばかり気になるようになる。プレーを周囲から評価されたいことなら、スコアに振り回されることになる。ライバルに勝ちたいことなら、そのライバルの出来によって心がかき乱されることになる。賞金を稼ぐことなら、賞金額に集中力と精神の強さまで左右されることになる。自分のイメージを守りたいといったことなら、ちょっとしたことで神経質になったり、イライラすることになる。
・しかし、ゴルフをする動機が純粋にゴルフが好きであることなら、ずっとそれに取り組むことができる。選手として成長することなら、どんな経験も受け入れ、心は自由であり続けられる。ラウンドやその日一日を楽しむことなら、心が解放されるような楽しみをゴルフコースの中で探すことができる。
・ジャスティン・ローズは、1998年の全英オープンに若干17歳で出場して4位となり、その直後にプロゴルファーとなった。しかしその後、予選落ちが続き、長いこと勝てずにいた。
・2010年6月のメモリアル・トーナメントで優勝後のジャスティン・ローズの言葉
  「今回は、ほとんどスコアのことは気にしていなかった。ただ目の前の1ショット1ショットに集中していた。自分にできもしないような無謀なことは、決してやろうとしなかった。ここまで本当に長い道のりだったけれど、今週私は、これまでの人生で最も忍耐強く、集中し、冷静でいられた。これが初優勝の大きな力となった。」
・デビューからPGAツアー初優勝まで12年の歳月を要したローズだったが、彼の心はメモリアル・トーナメント直前の数週間で大きな変化を遂げた。
・メモリアル・トーナメントに優勝した翌週、トラベラーズ・チャンピォンシップにも出場し、3日間首位に立っていたローズは、最終日に75を打ち、9位に転落した。
・著者ジオ・ヴァリアンテは、指導している選手全員に次のようなメールを送った。「今日のローズのゴルフは確かにひどかったが、これでゴルフが終わるわけじゃない。だから落ち込む必要なんてさらさらないんだ。これこそ絶好のゴルフの学びのチャンスじゃないか。失敗が大きければ大きいほど、学べることはたくさんある。」
・その翌週のAT&Tナショナルトーナメントで優勝したローズの言葉
 「今日は私にとってとてもとても大切な日だった。金曜のインタビューで語ったように、「先週のファイナルで得た学びを活かして最終日をうまく勝ちきる」、それをやり遂げることを何より最重要視していたからね。今週は先週に比べてずっとゆったりとプレーできたし、最終日もナーバスになることなく、自分のプレーができた。この1週間、自分の感情を良くコントロールできていた。こうした学びがそのまま2勝目につながったことが、本当に嬉しいね。」
12.スチュアート・アップルビー~感謝の気持ちを育てる。
・2010年5月、39歳になったスチュワート・アップリビーは不調にあえいでいたが、ゴルフに対する自らの動機や目的をじっくりと見つめ直し、決意を新たにスイングの改造に着手した。
・スランプの原因を直視した結果、彼は試合中の緊張を自分でコントロールできていないことに気づいた。
・その後の試合で復調の兆しが見え始め、グリーンプライヤー・クラシックでは、最終日に59という驚異的なスコアで回って3年ぶりの優勝を飾り、PGAツアーの最少スコア記録を塗り替えた。
・1年もの間、絶不調にあえいでいたアップルビーが、復調の手がかりをつかみ始めてわずか1ヶ月で、ツァー記録となる59というスコアを出せたのはなぜだろうか。その答えは、スランプに苦しみながらつかんだ「絶えず自分の緊張度合いを把握し、グリップを優しく握る」という学びである。
・アップルビーは、スランプに真剣に向き合うことで、ゴルフを「しなければならない」から「したい」に変えることができた。スランプのおかげで感謝の気持ちが育ち、どんな場面でも楽しんでプレーするようになったのである。
13.カミロ・ビジェガス~状況の変化に左右されない視点を養う。
・カミロビジェガスは、1982年にコロンビアで生まれた。2006年にコロンビア出身者として初のPGAツアーの選手となった。
・2006年3月、ドラルライダー・オープンに出場したビジェガスは、最盛期のタイガー・ウッズに次いで準優勝した。
・この試合で彼は2つの大きな学びを得ることとなった。一つ目は「偉大なゴルファーもミスパットする」であり、二つ目は「トーナメントで優勝するために必要なのは、完璧なプレーではなく、臨機応変に、冷静に、そして楽しくプレーすること」だった。
・結果を気にしていないときにこそ、良いパットは生まれる。パッティングで大切なのは、そのパットが打てることを嬉しく思う心と、そらが入ろうと入るまいと結果を淡々と受け入れるという心を持つことである。
・ゴルフの5つの特徴は、①心理的な変化がプレーに大きく影響する。②ボールやドライバーを変えただけで、その部妙な違いがスコアに大きく影響する。③一人のゴルファーが、1ラウンド中に経験する変化の量が大きい。④一人のゴルファーが、そのゴルフ人生の中で経験する変化の量が大きい。⑤プロセスと結果がなかなか一致しない。
・ゴルフでは、良いショットを打ち、良いプレーをしているのに、それがなかなかスコアにつながらないということはいくらでもある。そして、その本当の原因を突き止めるのは、実に大変な作業である。しかし、こんなつらい時期だからこそ、自分をしっかり見つめられる冷静な心を持つ必要がある。
14.ショーン・オヘアー~今に生きる
・オヘアーがジオの所に来たときは、直近10試合中、予選通過できたのはわずか2試合、賞金ランキングは翌年のシード権のンボーダーラインである125位を大きく下回っていた。
・ジオからショーン・オヘアーへの助言
    課題                  解決の鍵
緊張感やリズムを保てなくなる。→グリップを柔らかく握ることで、自分のリズムを取り戻す。
失敗やアクシデントが生じた際の対処法→怒りは不安を生む。受け入れる気持ちこそ、とらわれない心をもたらす。
重要なショットに向かうときの心構え→状況によってショットの重要性が変わると思わず、すべてのショットを同じように扱うこと。
ショットの際、時間をかけて考えすぎてしまう。 気楽に、易しく考える。
・ジオから予選落ちしたオヘアーへの助言
 「こんな話は聞きたくないだろうけど、あのダブルボギーだって、ゴルフは君に何かを教えようとしていると考えるべきなんだ。あそこから君が学べることはなんだろうか。目先の結果よりも、大切なことがあるはずだ。つらい気持ちはよくわかるけど、昨日一度打ったダブルボギーも、今日のも、起こるべくして起こったことなんだよ。この2つの失敗から君が学ぶことができれば、また大きく前進できるさ。いいかい、これは君と予定した20ラウンドのまだ2つ目でしかないんだから。」
・翌週、オヘアーはカナディアン・オープンに出場した。最終日の朝、オヘアーはジオに電話をしてきた。「今日は20ラウンド目の6つ目だ。私は思いどおりにプレーする。とらわれはすべて捨てて、柔らかくパッティングする。」と何度も言った。
・最終日、彼は2アンダーの68で回り、このトーナメントの勝者となった。
15.プライス・モルダー~自分のゴルフをやりきる
・大学時代のプライス・モルダーは、アマチュアゴルファーとして数々の記録を打ち立てた。2002年にプロ入りするとすぐにPGAツアーの出場権を獲得した。しかし、その後活躍できず、スイング改造に着手した。
・2007年にPGAツアーに復帰したモルダーの2009年の言葉
 「完璧なスイングなんてできはしない。でも、完璧なスイングをしたいとも思っていない。そんなことができたら、かえっていろいろなショットが打てなくなるかもしれないんだ。私に本当に必要なのは、自分のミスに気づき、それを修正する能力なんだ。」

Part4.フローへの10個の鍵
16.成功者に学べ
・ジャック・ニクラウスは、「ゴルファーとして必要なあらゆるトレーニングを積んだならば、最後に残るのは勝ち方を学ぶことである。」と述べている。
・成功者となる第一の秘訣は、よき人間関係を気づくことである。ゴルフに限らず日々の生活において、あらゆる分野の成功者たちと交わるよう心掛けるべきである。
・成功の2つ目の秘訣は、成功者自が書いた本か、あるいはその人について書かれている本を読むことである。
17.効率的なタイムマネジメント
・タイムマネジメントのルール
①物事というのは、自分が思っている以上に時間がかかるものだと考えておくべきである。このルールを守って、余裕を持って家を出さえすれば、仮にちょっとしたアクシデントに巻き込まれたとしても、予定の時刻にコースに到着することができる。また、もし何も起こらなくて予定よりずっと早くコースに到着したとしても、その時間を使って入念にストレッチし、ショットやパットの練習をたっぷりとやれよいだけのことである。
②タイムマネジメント能力は、ゴルフのときばかりでなく職場や家庭でも向上させるようにしなければならない。時間にルーズな人は、ゴルフばかりでなくあらゆる面でいい加減さが目立つ。彼らは、遅れることの原因を周りの人のせいにしがちだが、これは厳に慎むべきである。
③タイムマネジメントの重要性を頭で理解するだけでなく、実際に行動に移さなければならない。コースに早く行くべきだと知っていることと、実際にコースに早く行くのはまったく違うのだ。私は、トーナメントに1週間かけて帯同することがよくある。それは指導するプロたちが、上手にタイムマネジメントをしているかをチェックするためである。
④もしあなたの周囲がみなタイムマネジメントの達人だったとしたら、大いに感謝すべきである。ラウンドを共にする人たちがそんな人だったら、これほど嬉しいことはない。だからこそ、あなたにもみんなに喜んでもらえるようなタイムマネジメント上手になってほしい。
・ビジェイ・シンの言葉
 「みなさんもよくご存じのとおり、私は朝夕必ず2回練習している。試合に行けば、毎朝必ず40分はウォームアップをし、ラウンド後の練習も1時間以上必ずやるんだ。予選ラウンド前日から第3ラウンドの後まで4日連続で練習するし、もちろん朝は毎日練習している。トーナメントがない週も、全く同じように練習を続けているよ。どうしてこんなことをするようになったかというと、昔ある人から、「プロゴルファーも35歳を過ぎると急に力が落ちていく。だから君は、普通の人の2倍練習するようにしなさい。」と言われたからなんだ。私は、彼のこの言葉を信じてここまでやってきた。そして彼は正しかった。」
・もし、トッププロのように少しでも良いプレーをしたいのなら、少なくともスタートの1時間半前にはコースに行き、入念なウォームアップと、ショットやパットの練習をすることをお勧めしたい。ウォームアップを終えたら、クラブにおかしなところがないかをチェックする。そして練習場に行く前には、一度鏡の前に立ち、戦うための顔を作ってみると良い。こうしたことを毎日やっていると、1番ホールから自分のペースとリズムでスタートすることができるようになる。そして、それがスコアアップにつながることに気付くことだろう。

18.目的をもって練習する。
・効率的な練習のポイント
①練習は、はっきりとした目的を持って行うこと。
②練習では、なすべきことに集中し意欲的に取り組むこと。
③少なくとも45分ごとに休憩を取り、メリハリを持って練習すること。
④適正なリズムや添付を意識して練習すること。
・練習場でスイングの基本をマスターしたら、できるだけコースに出て実戦的な練習を積む方が良い。
19.熟達ゴルファーを目指す。
・ホールアウト後、「スコアはいくつだった」とか「ショットの調子はどうだった」という質問に潜んでいるのは、エゴである。そんな質問をし、またそれに答えることが、実はゴルフの上達を妨げてしまっているということに気づくべきである。
・マット・クーチャーやジャスティン・ローズのような、今や世界を代表するトッププロでさえも、かつては知らないうちに結果やプレッシャーに振り回され、不審にあえいだことがあった。ところが、その心の向きを熟達ゴルファーの方向に変えることによって、彼らは非常に短期間で精神的に大きく成長することができた。
・ラウンドを終えたら、自分に2つの質問をしていただきたい。1つ目は「今日のラウンドで、私は何を学べただろうか」、2つ目は「さらに上達するためには何をすればいいだろうか」である。これに答えることを習慣化できれば、熟達ゴルファーへの道を歩くことになる。
・ミスショットに腹を立てたり落胆したりするのと、「ああ、また学べる。ありがとう。」というのと、どちらが熟達ゴルファーに束づくことができるだろうか。
20.リミッティング・ビリーフを打ち破れ
・「リミッティング・ビリーフ」とは、自分の可能性を制限する誤った思い込みという意味である。
・トーマス・ローランドの言葉
 「人間の体内には自分を保護するために働く、いわば統治者のようなものが存在している。そしてそれこそが、限界を超えようとする働きをどの程度許すか決定しているのだ。この中枢の統治者は人間に力を蓄える働きを担っているため、できるだけパフォーマンスの限界を早くもたらそうとする。この働きがあるために、パフォーマンスを最大に発揮していると思われる人でさえ、実は更なるたくわえが残っているのだ。このようにランナーはもっと速く走れるはずだが、この統治者の働きによって阻まれている。それと同時にこの働きは、彼らの命を守っているのである。」
・リミッティング・ビリーフを打ち破るステップ
①ゴルフについての自分に長所と短所を、もう一度洗い直してみよう。それはゴルフの技術的な面ばかりでなく、フィジカル面もメンタル面も、さらには戦術や戦略も含めて検討してみる。
②一貫した行動の積み重ねからしか、限界は超えられないことを覚えておいてほしい。まずは、練習における質的な変化から着手してみること。
③どのように質的な変化をしていけば良いかが特定できたら、毎日規則正しく実行するように習慣化していかなければならない。
④自分のやっていることを、常に客観的に見ていかなければならない。良いことを思うだけではなく、絶えず口に出し、そして実行することである。

21.環境に変化に適切に対処する。
・さまざまな変化に揺さぶられることなく、安定したプレーを続けるために、自分にとって最適なルーティーンを作り上げることが不可欠である。
・タイガー・ウッズの言葉
 「ゴルフでは、自分のルーティーンを守ることがすべてだ。どんなに長いパットが残ったとしても、私が自分のリズムを変えることはない。私は常に同じペースで同じことをやり、そしてショットを打つ。今日の1番ホールでやったことと、18番ホールでやったことには何の違いもない。ゴルフでは、それが最も重要なことだ。それを私に教えてくれたのがニクラウスだった。彼のルーティーンを時計で測ってみればいい。きっとあまりに正確さに驚くことだろう。」
・ルーティーンの要素
①どんなショットを打つかを選択する。
②恐れることなく、ターゲットに向けてボールを打ち抜く。
③どんな結果であっても、それを受け入れる。
・ルーティーンでまずやるべきことは、ボールの後方に立って、どんなショットを打つかを判断することにある。トッププロたちは、このルーテイーンが完了した合図として、その人なりの決まったしぐさをする。
・アドレスしたら、ターゲットを見る回数も、ワッグルの数も全く同じにして、あとは無心に振り抜けば良い。
・次にするべきことは、結果が良くても悪くても、それをあるがままに受け入れて、ゴルフにとって最も大切な次のショット準備に取りかかることである。
22.ネガティブをポジティブへ
・マット・クーチャーの言葉
 「ゴルフコースで自分に負けることはとても簡単さ。ゴルフでは、いいことがおこるよりも悪いことが起こる方がはるかに多い。トーナメントに100回出て、全部優勝できれば言うことはないが、ゴルフではそんなことはあり得ない。何しろPGAツアーで年間1勝でもできれば、いいシーズンだったと言われるほどだから。年間の勝率なんて考えたら、自信なんてあっという間に吹き飛んでしまうよ。そうではなく、どんなことが起こったとしても、それをポジティブにとらえるようになれば、ゴルフはうまく回り始めるんだ。」
23.心をコントロールしたければ体をコントロールせよ。
・ルーク・ドナルドの言葉
 「ゴルフではショットももちろん重要だが、それ以外のときの姿勢や動きもとても大切だと思っている。ラウンド中にポジティブな感情を保つために、どんな姿勢や動きをすればいいのかはよくわかっている。それに、そんな僕の姿勢を見れば、ギャラリーの人もきっと気分が良くなるんじゃないかな。」
24.リズムを大切にする。
・リズムに乗ってプレーするためのラウンド前のチェックリスト
①良い心構えでラウンドしようとしているか。
②ウォームアップで、自分のリズムとテンポを作り上げることができたか。
③結果ではなく、過程を重視したプレーをしようとしているか。
④今日の最大の目的は、完全に集中してとらわれのないゴルフをすることである。そのためには、どんなことでもするという気持ちがあるか。
⑤問題ではなく、その解決方法を見つけようとしているか。
⑥プレッシャーや不安を感じたら、「グリップはソフトに握り、リズムに乗ってボールを打ち抜く」と自分に言い聞かせること。
⑦自分にユーモアたっぷりに楽しく語りかけること。
⑧シンプルに考えること。
⑨人と戦うのではなく、コースと戦うこと。
⑩次のルーティーンを必ず守ること。
 ・ショットのフィーリングを得るために素振りをする。
 ・ナイスショットを打つチャンスを与えられたことを嬉しく思う。
 ・ボールの方に歩き出す前に深呼吸する。
 ・どのショットにもベストを尽くす。
 ・どんな結果も受け入れて、気持ちを切り替えてから歩き出す。
 ・結果ではなく、過程を大事にする。
⑪ラウンド前に次の準備ができているかチェックする。
 ・すべてのショットにベストを尽くそうとしているか。
 ・厳しい状況を楽しむ気持ちがあるか。
 ・難しいショットにもチャレンジする気持ちで向かえるか。
 ・冷静でリラックスできているか。
 ・どのホールのどのショットでも必ずルーティーンを保てているか。
・プレーのリズムを改善する方法として、練習でウェッジから番手を上げて練習する中で、スイングのリズムやテンポを自分のイメージと合わせるようにする。次に次のルーティーンを行い、ラウンド前の練習を切り上げる。
①息を深く吸い、思い切り吐き出す。
②「今日のコース戦略は何か」、「今日の目標は何か」と自問自答する。
③集中力を高め、結果にこだわることなくのびのびとスイングする。
④「自分が打ったショットに対しては結果が良くても悪くても、あるがままに受け入れる」と自分に言い聞かせる。
⑤深く息を吸い込み、ゆっくりと吐き出す。
25.フィアレスゴルフ(恐れを知らないゴルフ)をめざして
・恐怖心は誰にでも起こる脳の自動反応だということを理解しよう。
 ・コースに行って、プレッシャーに押しつぶされそうな体験を繰り返し積むこと。
 ・フィアレスゴルフをするための最良の方法は、恐怖心を感じるあらゆる状況を何度も体験する。緊張をほぐし、ルーティーンを守って、自分のリズムでプレーできるコントロール能力を身につける。


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石渡俊彦のスコアアップクリニック①~ゴルフ体操

2015-02-26 22:50:59 | ゴルフ理論
2015.2.26(木)雨
今日は、午前中図書館に行き、石渡俊彦のゴルフのDVDを3巻借りてきた。老人ホームに行ったときなどに見た後、夜にテレビを見ながらPCで見直し、内容をまとめたので、紹介します。専門トレーナーの意見であり、体操は参考になりました。中井学のスイングに肩甲骨、股関節の可動域を広げる運動をプラスすることで飛距離もアップできればうれしいです。

石渡俊彦のスコアアップクリニック①~体を作れば上達する。

1.飛距離アップのためのゴルフ体操~1回2回(朝夕)、柔軟性と筋力アップ
①深呼吸~ゆっくり2回、手を前に交差して呼吸。
②首の斜め運動~左4回、右4回:「下、上」4回、「上、下」4回
首を右下、左上に2回、右上、左下に2回動かす。
スイングの捻転をしやすくする。
③肩甲骨の外転、内転~4回:「開く、閉じる」4回
両腕を前に出し、親指を下にして手の甲を合わせた後、両腕を両脇に戻す。
スイングアークを大きくする。
④大胸筋のストレッチ~左手、右手、交互に4回
右手を右上、左手を左下に伸ばした後、左手を左上、右手を右下に伸ばす。
懐の広いバックスイングと高いトップを可能にする。
⑤スイングアーク~左手、右手、交互に6回
両腕を腰に当て、腰を回して左手を右上に伸ばした後、元に戻し、右手を左上に伸ばした後、元に戻す。
スイング中の安定性を増し、肩と上体の動きをしなやかにする。
※ハードバージョン
  床に大の字に寝て、体を捻り左手を右手に合わせ、次に右手を左手に合わせる。
 (左右5回)
⑥肩甲骨の回旋~右、左、交互に4回
両手を繋いで頭の後ろに上げ、右、左に大きく動かす。
スイングアークを大きくし、パッティングをスムーズにする。
⑦腕と肩のひねり~右腕と左腕を逆に回して8回、斜め上に8回
両腕を横に伸ばし、腕を捻る。
ゆっくりと斜め上に上げていく。
肩のインナーマッスルを強化し、スイングプレーンの安定性を高める。
⑧股関節の外旋、内旋~右脚、左足、交互に4回:「開く、閉じる、開く、戻す」4回
腰に両手を当て、右足を「開く」(つま先を開く)、「閉じる」(踵を外に出す)、「開く」、「戻す」と動かす。
次に左足も同じように動かす。
重心移動に必要な股関節の柔軟性を高める。
⑨ヒールタッチ・内~右足4回、左足4回
右脚を内側に上げ、左手でタッチし、次に左足を内側に上げ、右手でタッチする。
臀筋、内転筋を強化し、スイングのパワーを生み出す。
⑩ヒールタッチ・外~右足4回、左足4回
右足を外側に上げ、右手でタッチし、その後左足を上げ、左手でタッチする。
※ハードバージョン
  仰向けに寝て膝を立て、左右に動かす。(左右8回)
※上級バージョン
  仰向けに寝て足を伸ばし、左右に振る。(左右8回)
⑪ダブルヒールタッチ~右足、左足、交互に4回:「中、外、下ろす」4回
右足で「中」(閉じる。左手でタッチ)、「外」(開く。右手でタッチ)、「下ろす」と動かした後、左足で「中」、「外」、「下ろす」と同じ動作をする。
バランス感覚を養い、スイングの安定性を高める。
⑫もも揚げ~右足、左足、交互に8回:「右、」「左」8回
両手を繋ぎ、右足、左足を交互に上げて両手でタッチする。
腹筋、腸腰筋を強化し、アドレス、スイングの安定性を高める。
※体のターン①…スイングの安定性を鍛える。
  床に大の字になり、右足を伸ばしたまま左手近くまで回す。(左右3回)
※体のターン②…スイングの安定性を鍛える。
  うつ伏せになり、右足、左足を反対側に捻る。(左右3回)  
⑬脚の裏側のストレッチ~右足から、左足から、交互に2回(前屈)
両手、両足を開き、右足側に体を前屈し、正面にも前屈する。その後、左足側にも同じように前屈する。
ハムストリングの柔軟性を高め、正しいアドレスを作る。
⑭フロントランジ~右足、左足、交互に2回
両手を交差して胸に当て、右足を大きく前に出して沈み込み、元に戻る。
次に左足を大きく前に出して沈み込み、元に戻る。
下半身の筋肉を強化し、スイングのパワーを生む。
⑮スイングブレス~ゆっくり2回:「吸って、吐いて」2回
スイングするように息を吸いながら両腕を右上に上げ、息を吐きながら両腕を左上に上げ、フィニッシュの形を作る。

2.アドレスとスイングのリズム
母指球と土踏まずの間に重心を保つこと。
理想的な重心位置にアドレスする手順
 ①スタンス幅に用足を開く
 ②膝に両手を置く姿勢を取る。
 ③クラブを持つ姿勢を取る。
 ④膝を伸ばし、立つ事で、理想的なアドレスが完成する。
方向性の注意点
 スタンスとの向きと意識の向きを一致させる。
 ターゲットライン…ボールが飛び出すライン
 ボールライン…ターゲットラインと直角のライン
 スタンスライン…ターゲットラインと平行のライン
正しい方向取り
 クラブフェースにボールラインを合わせ、シャフトに直角なスタンスラインを想定し、右足を開いて完成。
スタンスラインの工夫
 右股関節が固くバックスイングが入りにくい場合…右足を少し引きクローズスタンスに。
 左股関節が固くフィニッシュが安定しない場合…左足を少し引きオープンスタンスに。
ボールの軌跡をイメージし、空中にターゲットを意識することで右方向に行きにくくなる。
グリップ…上腕部、前腕部、手首の3つのパーツの一体感を出す。
一体感のあるグリップの手順
 クラブを右手に持ち、左手を自然に垂らし、左手の向きに合わせてクラブを左手に持ち帰る。
握りの強さ
 縦方向の力加減は強く、横方向は柔らかく握る。
 左手の小指、右手親指には力を入れすぎないこと。
スイングリズム…ゆったり(歩く速さで)
 タオルを振ってみると、ある程度の速さが必要と分かる。
 上げるのと下げるのは、同じリズムとする。

3.体を知って飛距離を伸ばすPart
日本人は、欧米人と比べて骨盤が後傾しやすい。
肩甲骨から先が腕と考える。
腕の振りと連動性
手打ちと体打ちの比較
 6Iでの手打ちは150ヤード、体を使ったフルショットは180ヤードで、8割以上腕で振っていることが分かる。
クローズスタンスドリル
 右足1足分足を引き、右足かかとが上がらないようにして打つ。
 右のかかとが浮くのは腕の動きがマスターできていない、特に肘が曲げられない証拠。
椅子に座って打つドリル
 腕だけでスイングし、フィニッシュまで振り切る。
 腕の振りをマスターするとミート率が上がる。
 スプリットハンドで横の素振りをし、次に転フィンガーグリップでもする。

4.体を知って飛距離を伸ばすPart2
体重(重心)移動について
スイングの回転運動は、左右の股関節を支点として行われる。
 ストローで説明すると背骨が軸と考えるとバックスイングで右足、フィニッシュで左足が上がってしまうことになる。
頭は動かないのではなく、前傾姿勢を取ってバックスイングすれば背骨、頭は右に動く。
両足で作る二等辺三角形で股関節上で回転できる。
足の三角形が直角三角形になると、股関節がロックされ、回転しにくい。
正しく体重移動するためには、股関節、足首の柔軟性が必要。
正しい体重移動は、尾てい骨を軸に考え、左右の股関節を支点として回転する。
バットを振ると体の軸が安定し、遠心力が増し、ヘッドスピードが上がる。
トスバッティングドリル
 テークバックで右足にしっかり体重を乗せ、インパクトで体重を左に乗せていく。
バックスイングで右に体重移動するドリル(右ステップドリル)
 両足を閉じて構え、テークバックで右にステップして右に体重を移動させ、そのままボールを打つ。
ダウンスイングからフィニッシュで体重を左に移動させるドリル(左ステップドリル)
 両足を閉じて構え、バックスイングをとり、左足を大きくステップして振り抜く。
 手で振らず、足で引っ張られるようにスイングする。
飛ばしのための筋力アップトレーニング
 手首と足首にチューブをつけてスイングする。
トルネードスイング
 下半身と上半身、腕の一体感を作る。
ナンバ歩き…押し相撲の動き
 右手と右足、左手と左足を同じ方向へ出しながら歩く。
ナンバ歩きドリル
 ダウンブローからフォローに向かい右手と一緒に右足を前にステップして打つ。
 打った後、体が飛球線方向を向く。
 ボールが左に行くのは腕が先行、体が先行すると右に行く。
 

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中井学のヒップターンスイングの基本

2015-02-24 23:06:11 | ゴルフ理論
2015.2.24(火)晴れ
中井学のヒップターンスイングについて大事なところだけをまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

中井学のヒップターンスイングの基本

1.ヒップターンスイングの基本
・基本は腕を全く振らないことです。腕を振った段階で手打ちの要素が入ってしまいます。
・スイングの軸は背中の後ろと考えてスイングします。
・腕は直立した状態では肩の高さで左右に振る高さまでになりますが、上半身を前傾させることで腕が上がって見えます。
・股関節を前傾させ、左右にひねると腰が左右に45度回ります。捻るというよりも、右、左に股関節を移動することで腰が回転します。
・アドレスからバックスイングを始動する際には、足踏みをして右に体重が移動したときにバックスイングを始動するようにします。動の上体を作っておくことが重要です。
・腰を45度捻った後、肩を90度まで回し、トップの完成です。結構苦しい姿勢です。
・この時、腕は体の後ろのあり、腕は肩の高さくらいにあります。
・トップではヘッドの重みにより自然にコックができます。
・トップの位置は気にしないようにします。意識すると腕を振りすぎてしまいます。体を捻って止まった所がトップです。この位置を守ることでダウンスイングでヘッドが自然にスクウェアに戻って来ます。
・腕をバックスイング、ダウンスイングの中でちょっとでも振ってしまった段階でスイングは壊れてしまいます。
・トップから腰を左に45度捻ることで肩が自然元に戻り、インパクトを迎えます。
・インパクトでは、コックを解かず、体を捻るだけでインパクトを迎えます。
・インパクトの後、フィニッシュまでは遠心力で自然に肩が回っていきます。
・フルスイングのフィニッシュでは、左足に体重が移り、肩は120度位回り、前から左腕と右腕が見えるようになります。
・フィニッシュでは、3秒程度姿勢を保つことで、スイングの完成を確認します。

2.スイングでの注意点
・股関節の前傾は必須です。臍はアドレスの位置から右、左に45度しか動きません。腰が回りすぎている人は、膝を動かし過ぎています。
・左腕は曲げてはいけません。
・前傾角度はしっかり保つようにします。そのためにか両足でしっかり立つようにします。
・バックスイングで右ひざ、ダウンスイングで左膝を伸ばしていきます。
・腕を振らないでスイングすることは、なかなか難しいかもしれません。人の本能としてクラブを振り上げたり、インパクトで腕を振ってしまいがちです。そこを我慢して「どこへでも飛んで行け」という気持ちでスイングしてみてください。腕を振らないスイングがどんなものか、分かると思います。

3.ハーフスイングの勧め
・ハーフスイングの目的は、ミート率を上げ、スイングの基本を完成させることにあります。
・クラブはSWから始め、徐々に大きいクラブにしていきます。
・ハーフスイングからスリークオーター、フルスイングへと、順番にマスターしていきしましょう。

なお、以下は2014年7月17日に私がまとめた練習法です。再掲しておきます。

◎中井学のヒップターンスイング練習法
1.グリップ
・左手は、手で持たず、中指、薬指、小指で持ち、右手は中指、薬指で持ち、人差し指はシャフトに引っ掛けるだけにする。
・両手とも人差し指に力を入れないこと。人差し指に力を入れると上 半身が固くなってしまう。
・グリップは、右手の親指と人差し指には力を入れない。
・グリップは、ストロンググリップにする。
※右手の親指と人差し指は、力が入ると手打ちになる。これを解消するには、しばらく右手の親指は軽く添え、人差し指は伸ばしてグリップする。

2.アドレス
・スタンスは肩幅に開き、クラブを握って頭上から静かに下ろすと、腕が胸の前で止まり、ヘッドが膝の高さで止まる。この動作で両肘は自然に締まる。
・次に股関節から上体を前傾させ、ヘッドを地面に近づけ、最後に両膝を軽く曲げてアドレスは完成する。
・両足を少し開き、下半身がぐらぐらしないようにしっかり立つ。
・グリップは、全てのクラブで左太ももの内側とする。
・手は、両肩から垂らすような感覚でよい。
・前傾角度は、手を伸ばし、指の先が膝がしらにかすかに届く程度で、背筋を伸ばし、胸を張る。
・スイングの軸は意識しない。軸を意識すると重心の平行移動が行えず、ヒップターンを実践できなくなる。
・両足の重心バランスは、5対5とする。
・ボールの位置は左足かかとの延長線上からスタンスの真ん中の間にする。自分でよく打てる位置を探すこと。
・スクエア・スタンスで構える。両足を少し開く。
・左腕、クラブは一直線にし、ハンドファーストに構える。
※ハンドファーストとは、アドレスの時点でグリップがクラブヘッドよりも左(ターゲット寄り)になっていること。アイアンは全てこの構えをする。
・ハンドファーストに構えるには、左足太ももの内側でグリップする。
・ハンドレートは、手元の位置が左太ももの内側よりも右にある状態をいう。ドライバー、FWは、ハンドレートに構える。

3.基本スイング①
・手を使わず、肩を回してクラブを振ることを習得する。
・最初にPWを使い、手を動かさずにクラブを動かす練習をする。
・手首を伸ばしたまま使わず、肩を右に45度、左に45度動かして打つ。バックスイングで時計の8時、フォロースルーで4時を指す位置に収める。
・腕とクラブのY字が崩れないように肩を左右に回してボールを打つ。
・両肘は胸につけておき、打った後も離れてはいけない。
・15~20ヤードを目標にする。アプローチの練習にもなる。
・手首を固定することが重要。
・まっすぐ立って両手でクラブを横に持ち、そのまま体を左右に回す。次に前傾して同じ動きをし、クラブを持って同じことをしてみる。

4.基本スイング②
・スイングで最も重要な部分です。この範囲の動きを一定にすることがスイングの精度を高めます。ヒップターンスイングを習得するのに最適の方法です。
・スイングの目的は、腰を45度、肩を90度左右に回すとともに、腰の回転と足の動きを完成し、インパクトプレーンを完成させ、球を芯でとらえる感覚を身に着ける。
・手の位置は腰の高さまで上げ、シャフトが地面と平行のラインはかかとのライン。クラブは地面と水平にする。
・背骨(頸椎から後頭部)を軸にして体を回転させることにより、左右の体重移動が行われる。
・肩の位置に注意する。バックスイングとダウンスイングで肩の位置が変わらないように意識する。
・フィニッシュで右足はつま先立ちになる。

5.基本スイング③
・ここからフルスイングの第1歩です。すべてのスイングの基本です。練習はここから始めてもかまいません。
・バックスイングでハーフスイングと同じように腰の位置まで手を上げ、クラブを垂直に立てる。
・トップで作った腰45度、肩90度の関係を維持したまま、腰を左に45度回すと肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
・コンパクトなスイングだが、腰と肩は最大に回しているので、苦しさを感じるトップを作る。
・フィニッシュで腕を水平にし、クラブを垂直に立てる。
・PWで50~60ヤード、8Iで100~120ヤード、ドライバーで180ヤードを目標にする。
・このスイングができたら、次にフィニッシュをフルスイングの位置まで完成させ、最後にバックスイングで肩甲骨を回してフルスイングのトップを作り、フルスイングを完成させる。

6.基本スイング④
・バックスイングで腰を右に45度回転させ、肩を90度回し、肩甲骨を使ってクラブを回す。止まった所がトップで、個人差があるので、位置はあまり気にしない。
※これは鏡で確かめてみてください。
・このままダウンスイングで腰を左に平行移動しながら45度回すと、インパクト直前に肩は飛球線と平行になり、ここから腰の捻転を解き放ちインパクトを迎える。この時、左肘が左胸に巻きつくような感覚になる。
・インパクト後は体を回し、腰は飛球線方向を向き、肩は90度以上回り、左肩後ろにグリップが来る。

◎ゴルフスイングのまとめ
スイングは、ミート率を上げることを最優先に考えます。
①基本事項
・腕は全く振らないで体の前に固定しておく。
・バックスイングで腰を45度、肩を90度回してトップを作り、インパクトまでこの関係を維持する。
・腰が左に45度回転すると肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
※上半身は前傾しているので、肩は横ではなく、縦に回転するイメージで、後ろというよりも上に上げる感じである。
・両肘は、バックスイング、フォロースルーでは体から離れるが、基本的に体から離さないようにする。
・腰の正しい動きは、バックスイングで腰を右に、ダウンスイングで左に平行移動させる。骨盤を前傾させてシーソーの要領で動かす。
※この動きを「バンプ」といいますが、トップから切り返す時、右足で地面を蹴り、左膝を左に動かし、右腰を左方向へスライドさせます。
・ヒップターンの基本は、直立の姿勢で腰を左右に動かす。この動きを骨盤を前傾して行うことでヒップターンは完成する。
・ヒップターンを行うと、バックスイングで右膝が伸び、ダウンスイングで左膝が伸びる感覚になる。
・頭はアドレスの位置から動かさず、コマのように体を回すことで腕を回転させる。
・目はアドレスからインパクトまでボールから目を離さない。 
・腕のコックは左手首を上に上げるだけ。手首を回してはいけない。
・腕は前傾した体を軸に体を横に回すことで、クラブは勝手に上がり、下がる。
・腕は肩の高さより上に上げてはいけない。肩を中心に回るイメージ。
・トップの姿勢で体を起こし、両手が肩の高さと同じであればOK。
②バックスイングからトップまで
・バックスイングの始動は、そのまま上げると腕を使ってしまうため、左右の足踏みで右に体重が乗った時に肩を回してクラブを引き上げるようにする。
・クラブが上に向かう惰性により左手首が親指側に少し曲がり、コックする。
・バックスイングでは、右膝を伸ばし、腰を右に平行移動させ、みぞおちを右に向けるだけで、腕は何もしない。
・トップオブスイングで胸が目標の反対側を指すが、両手の高さは肩までにし、絶対に右肩より高くしてはいけない。
・肩が90度回っていればトップは完成なので、トップスイングの位置などは考えず、大体この辺に上がればよいくらいの気持ちでスイングする。
③ダウンスイングからインパクトまで
・左膝を左に移動し、ダウンスイングの切り返しを始動する。
・左膝を一気に伸ばし、右足を蹴るようにして腰を左に平行移動させると腰が自動的にターンし、フィニッシュで胸が目標を指す。腰が回転を主導する。みぞおちを左に向けるように意識する。
※左膝を伸ばさないと腰は早く回らない。左膝を伸ばすことでヒップターンが起こり、腕を振らなくてもクラブは勝手に振られる。
・トップの位置から腕は振らずに体を回転し、腰を左45度まで回した時、肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
※この45度の差を守ることにより右肩が前に出なくなり、スライスがなくなる。
※このインパクトの所が一番大事なところです。頭はアドレスから全く動かさず、頭を中心にコマのように回ります。
※インパクトの瞬間は、球の行き先は考えず体を回すことに集中する。体の力を抜き、どこへ飛んで行っても構わない気持ちで打つ。
・インパクト後も腕は何もせず、体を回転させる。
・インパクト後に前のめりにならないよう右足踵をしっかり地面につけておく。
・インパクトの前後は必ず両肘を体に付けておくことがショットの安定性につながる。
※谷将貴は、胸を右に向けたまま左に体重移動し、次に回転し、最後に両手を伸ばしてリリースすると言っています。体重移動を先に行い、それから肩を回すのです。
④フォロースルーからフィニッシュ
・フォロースルーで両腕を伸ばしていく。
・前傾角度はフォロースルーでも維持し、最後のフィニッシュで起き上がる。
・フィニッシュで左腕は背中に回り左肘は地面を指し、右肘は左肩あたり、グリップは頭の左後ろに横に上がり、右手甲が上を向き、クラブは首に巻きつくように横になる。右足は上がり、I型フィニッシュとなる。
・フィニッシュでは右足はつま先立ちとなるが、両膝は付かず、右足はまっすぐになる。両膝を付けないこと。
・フィニッシュで頭がほぼ左足の真上に来る。
・左足親指の裏側を浮かせると回転しやすくなる。

◎素振りについて
・もっともベーシックな素振りは体幹素振りです。コースでのショット前にも有効です。ただし、最初だけ行い、ラウンド中はあまりしない方が良いです。
・アドレスを作り、バックスイングでみぞおちを右に向け、両手は肩の高さまで上げ、クラブは垂直に立て、ダウンスイングでみぞおちを左に向けると腰が自動的にターンし、フィニッシュで胸が目標に向け、両手は肩までの高さで止め、クラブは垂直まで上げない。腕は何もしない。
・ショット前の素振りは本番のリハーサルである。背筋、腹筋、腰など体幹部をしっかり使えている素振りをする。
・練習場でも素振りをしてボールを打つ練習をすれば上達スピードは上がります。中井学も推奨しています。150球打つとしたら、1回素振りで300球、2回素振りで450球打つのと同様の効果があります。

◎スイングの重要点
・最後に自分がスイングで気を付けている点を簡潔に書きます。
・スイングのもっとも重要な部分は体の前のハーフスイングです。この部分を徹底的に練習することでミート率が上がり、方向性もよくなり、飛距離も伸びます。
・首を支点として腕、クラブを一体化して遠心力でスイングする意識を持つ。
・アドレスでは、左肩、グリップ、ボールが一直線になるように構えるようにします。アルファベットの「y」字の形です。
・体の傾斜は、クラブのライ角に合わせる。ドライバーは最も横振りでアイアンでは短いクラブほど縦振りになる。
・スイングで一番重要なのは、頭を動かさず、上半身の力を抜いて腕は振らず、両脇をしっかり締めてクラブを後ろに引き、ダウンスイングで左膝を伸ばし、トップの腕の位置のまま左肩を後ろ(上)に回していくことで右脇を自然に締め、コマのように回転してクラブを振りぬくことです。
・ダウンスイングで右ひじを体に付けることはとても重要です。これにより腕と体が同調し、
方向性が格段に良くなります。
・肩は横に回しますが、前傾しているので縦に動かすイメージです。
・インパクトでクラブのヘッドと頭が引っ張り合う感覚を持つ。
・体重移動は、バックスイングでは右股関節で受け止め、バックスイングで右足を蹴り、左足、左膝、左股関節を垂直にして左に体重移動し、インパクト後は右肩を飛球線方向に、右腰を左に送り込むようにします。
・体の上下動を無くすため、ダウンスイングで左膝を伸ばし、右足を曲げないようにする。

参考文献
「中井学の飛んで曲がらないヒップターンスイング」
「ティショットシングルになる」
「サラリーマンでもお金をかけず素振りだけで100を切る方法」
「谷将貴のスイングの基本」

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100を切るゴルフに必要なことを考える。

2014-11-20 21:51:53 | ゴルフ理論
2014.11.20(木)曇りのち雨
今日は、ゴルフで100を切るには何をすればよいのか書こうと思う。ゴルファーの8割が100を切れずにいるという。この現実をどう解消すればよいのかと思い、私の考えることをここに書こうと思う。
1.ハーフスイングをしっかり練習すること。
 極端に言えば、これが全てです。練習場ですることは、これだけすれば良いといっても過言ではありません。スイングの基本は体の前のハーフスイング、いわゆるビジネスゾーンです。ここをきちんとできなければスイングは完成していないと言えます。ここを体を使ってしっかりまっすぐ飛ばせるようになれば、ミート率が上がり、ドライバーの飛距離もアップするのです。これは、地味なことですが、しっかり練習すれば、きっと結果はついてくると断言できます。練習場に行けない人は、マットでゴムピンをハーフショットで打つ練習をすると良いと思います。打つだけでなく、戻る時もピンに当てるようにします。このことにより、ミート率が格段に上がります。私も、ドライバーを打っていて、ほとんど芯を外していることが多いので芯に当てられるようにしたいと思っています。これを正確に打てれば、飛距離のアップは間違いありません。私の今までのドライバーショットの最高飛距離は、254ヤードです。このときは、軽くスイングしただけで思いのほか飛んで行きました。手で振らず体で振れば、飛距離は必ずついてくると思います。
2.腕はアドレスの時のまま、腰の右、左への移動をしっかり行うことでスイングすること。
 腕は全く振らず、アドレスの時のまま、バックスイングで体を右に捻ります。このとき、右脚の内側に体重がかかります。トップ完成後、腰を左に移動させます。スイングでは、バックスイングで臍を右に移動し、ダウンスイングで左に移動させる感じです。スイングでは腕を振る意識は捨て、臍を右、左に動かすことを意識するだけです。これでスイングはほぼ完成です。ハーフスイングができれば、後は少しスイングを大きくするだけです。これができるようになれば、100はおろか、90もすぐに切れると思います。私はスイングするときに「右、左」と臍の位置を意識して振るようにしています。これで意外にまっすぐにボールが打てます。
3.パットをしっかり練習すること。
 パットは、ハーフ18を基本とします。最終目標はハーフ13です。パットは、ゴルフの中で大変重要なところです。ややもするとショットに重きを置きがちになりますが、パットの技術を磨くことがスイング上達につながると思います。今、ハーフ56の人は、たぶんパットを22位打っていると思います。これを4パット縮めるだけで52回になり、50はすぐ目の前になります。まずは3パットをなくすようにしましょう。

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新旧アイアンの番手別飛距離の試算

2014-11-07 22:11:21 | ゴルフ理論
2014.11.7(金)快晴のち晴れのち曇り
今日は新しいクラブの飛距離が良く分からないので、古いクラブを分析し、新しいクラブの飛距離を想定してみました。

◎新旧アイアンの距離試算表

※「差」は、下位クラブとのロフトの差をいう。

この表を見ると、アイアンを買い替える必要はないように思えるが、4番アイアンのあるアイアンを打ってみたかったというのが買い替える一つの理由であった。以前はアイアンは3番からが普通であったが、最近は5番ないし6番からというのが一般的なようだ。アイアンの番手別飛距離は一般的に10ヤードと言われているが、自分の感覚と合わないのでこの表を作ってみた。古いクラブの飛距離は、今までの経験値を元に算出したもので、ほぼ納得できるものである。新しいアイアンの飛距離は、1度の飛距離を今までと同じ3.75yとして推計してみた。これを見ると、古いクラブのロフトはおおむね4度毎で、1番手で約15ヤードの差があった。4度で15ヤード、1度で3.75ヤード飛距離が伸びる計算である。新しいクラブでは、5~7Iは4度毎だが、8番以下は5度毎になっている。これだと、5~7Iは15ヤード毎だが、8~9Iは約19ヤードの差となる。ということは、コントロールショットでこの間を埋める必要があるということである。飛距離は伸びるが近い所はコントロールしなければならないということだ。中級者以上のクラブとなると、それなりの技量が必要ということである。ところで、距離をコントロールするのにクラブを短く握る方法があると本で読んだことがあるので、特に8番、9番はこれを使ってみようと思う。5Iは、古い方は27度だが、新しいのは23度と1番手上のロフトとなっている。新しいクラブは、まだ使い始めで正確な飛距離は分からないが、この試算を目安としようと思う。これ以上の飛距離が出るようだったら、ソールについているスピードブレイドの効果だと思う。早く慣れてちゃんと打てるようになりたい。

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「谷将貴のスイングの基本」について

2014-09-21 21:10:15 | ゴルフ理論
「谷将貴のスイングの基本」を読み直し、ゴルフスイングについて改めて何が大切なのか考えてみました。私は中井学のヒップターンスイングを本を読んで自己流で練習していますが、どうもまだうまくできません。以前、谷のスイング理論を読み直して気づいたことをしたら、途端にスコアが良くなったのですが、最近また元に戻ってしまいました。そこで改めてスイングで何が大事なのか、本の内容をまとめてみました。

◎谷将貴のスイングの基本

1.ハーフスイングからはじめよう。
・スイングで一番重要なのが右腰から左腰までの半円軌道で、この範囲のスイングを一定にすることがフルスインングの精度を高めることになる。
・手は体の前で固定し、体の回転で手とクラブを動かす。基本は8Iを手先を使わず体の回転でテークバックし、右に回した回転を戻してダウンスイングし、体重移動してフィニッシュは左足の上に立つ。距離はキャリーで60ヤードを目標にする。

2.正しいアドレスを作るルーティーン
・直立してクラブをもった両腕を胸の高さに上げ、それをさらに頭の上に上げ、両腕を静かに下げると腕が胸の前で止まり、ヘッドが膝の高さに止まる。
・そこから両足の付け根から上体を前傾させてヘッドを地面に付け、最後に両膝を曲げてアドレスが完成する。

3.フックグリップで飛ばそう。
・手を垂らした状態でクラブを握った状態がフックグリップである。
・フェースを正面に向け、右手でクラブを横にして持ち、そこに左手を持って行けば左手のフックグリップは完成する。
・右手は、手のひらを上に向け、左親指を右手の生命線に添ってあてがい、中指と薬指をからめ、最後に親指と人差し指で左親指を包み込んで完成。
・右手の親指と人差し指は、あてがっている感覚で、力を入れないこと。

4.スウィング中の体重配分
・アドレスをした後、足踏みすることで足の親指の付け根の拇指球に体重がかかり、完璧なアドレスになる。

5.前傾角度を保とう。
・キャディバッグなどを利用し、両肩にクラブを当て、スイングして肩の高さが同じようになるようにスイングする。
・股関節を使えないと前傾角度は作れないので、骨盤をしっかり前傾させる。

6.股関節を使った捻転
・クラブを持たずにアドレスし、右の股関節に沿って手を当ててバックスイングし、手がギュッと挟まれる感覚があればOK。体は起き上がらず、頭の位置は変えないようにする。
・キャディーバッグや壁を使い、お尻をつけてバックスイングすると、さらにお尻が強くオス感覚があればOK。お尻が離れては駄目。

7.手は右ヒジを曲げるだけ
・テークバックで手を使うとインパクトでもまた手を使って合わせるだけのスイングになってしまう。
・手は体の正面で固定しておき、その状態で上体を捻ると右腰の高さにクラブが来る。そこから右ひじを曲げてトップが完成する。
・脇を締めて体重移動の力でマットを押してみると、強い力でマットを押せることが分かる。
・手ではなく、腰から下の動きを意識する。

8.テークバックの軌道をチェックしよう。
・アドレスしてボールをクラブの背面に起き、そのまま手は使わず体の回転でボールをまっすぐ後ろに転がしてみる。
・まっすぐ転がせればクラブはスイングプレーンに沿ってまっすぐ引かれていることになる。
・体の中心を右へずらさないように注意する。

9.ダウンスイングの順序
・トップの位置から最初に胸を右に向けたまま左へ体重移動し、次に肩を回転させ、最後に両腕を伸ばしてリリースする。

10.トップから手が真下に落ちる感覚
・手はトップの位置に置き、胸を右に向けたまま左へ体重移動することで体は開かなくなり、右肩が前に出て来なくなる。
・棟を右に向けてまま左に体重移動すると、手は真下に落ちてくる。これがいわゆる「タメ」になる。プロの右ひじが脇腹にくっついているのはそのためである。
・アマチュアは体が開いて手が前に出るため、タメが作れない。
・胸を右に向けたまま左に体重移動する練習としては、トップから胸を右に向けたまま体重を左に乗せてダウンスイングの形を作り、右腰の所で一旦止め、そこからもう一度トップの位置に戻し、そこから一気にスイングスルーする。

11.インパクトの感覚
・両脇を締めてマットを押す形が理想のインパクトである。
・アドレスの状態から右腰を入れて体重を左に乗せたのがインパクト。胸は正面を向いたまま手は何もしない。
・正しいインパクトを覚える練習は、最初にインパクトの形を作っておいて、そこからバックスイングしてボールを打つようにする。

12.気持ちよいリリース
・プロのスイングはフォローが大きいがアマチュアはリリースができていないのでつまった感じになる。
・アマチュアがリリースできないのは、力んだ右手がスウィングにブレーキをかけているのが原因である。
・右手を離す練習は、バックスイングから右手はあてがった状態でダウンスイングに入り、インパクトして右手を離しても体の回転は止めず、通常のスウィングと同じようにフィニッシュをとる。
・右手が離せない人は、グリップをしたときに右手の親指と人差し指を完全に離して打ち、それができるようになったら右手の指を絡めずにあてがっているだけにする。
・右手に力が入っていないと下半身がスムーズに動くようになる。

13.フォロースルーは腕を伸ばそう。
・プロはフォロースルーが大きく、フィニッシュで右肩が目標に向かって出ていく。
・フォローで腕を伸ばすには、まずダウンスイングで胸を右に向けたまま左に体重移動し、
体重が左に移った後に回転すると、クラブの重さに引っ張られて両腕が伸びる。
・伸びる腕は、目標ではなく、目標の左へ伸びる。

14.フィニッシュはインパクトの鏡です。
・アマチュアのスウィングは、右手に力が入りすぎ、それがブレーキをかけている。
・上体、特に右手に力を入れずに足の動きに意識を向けるようにする。
・フォロースルーでも前傾角度をしっかりキープすること。アマチュアは置きながらボールを打っている。
・フォローでは、目線は前傾姿勢に従い、斜めになってボールを追うようにする。
・目線は、インパクトでは水平、フォローでは斜め、フィニッシュで水平に戻る。

15.無駄のないコンパクトスイング
・パワーをロスしないためにもコンパクトスイングを心がける。
・体を捻転し、体重を右に乗せていくが、乗せるのはテークバックまで。この時、体幹を右にずらしてはいけない。右足体重で受け止めてあとはコックして手を上げるだけ。これだけでバックスイングは終了。
・肩の回転はスウィングプレーンと平行にし、縦に回転するくらいのイメージで前傾角度をキープする。
・持っているパワーをロスすることなくヘッドに伝えるには、スウィング中の無駄な動きをなくす、つまりコンパクトスイングを目指すべきである。

以上、谷将貴のシンプルスイングについてまとめてみましたが、一番大切な点は、ダウンスイングで肩を右に向けたまま、腰を左に移動することだと思います。これにより、腰が左に45度回った時点で肩は飛球線と平行に戻り、そのまま肩を回せばスイングが完成します。腕は使わないようにしましょう。

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ゴルフスイングで最も大事なことは。

2014-08-16 22:55:16 | ゴルフ理論
2014.8.16(土)曇りのち雨のち曇り
今日は、ゴルフスイングで最も大事なことは何か、書こうと思います。私は2012年10月にゴルフを再開し、その後中井学のヒップターンスイングを練習してきました。先月の7月7日に右ひじをダウンスイングで体に付けるようにしてから方向性が格段に良くなり、その月の内に83を出すことができました。ちょっとのことでスコアが激変したのです。そこで、今回、自分が考えているスイングについて、書いてみようと思ったのです。

1.スイングの基本
・腕は振らず、体の前に固定しておく。
・腰は前傾して右、左に平行移動させることで45度ずつ回転する。
・上半身の前傾は、フィニッシュまで保つ。
2.バックスイング
・バックスイングでは、アドレスから腕は全く動かさず、腰を右に移動させることで腰が45度、肩が90度回転する。腕は何もしない。
3.ダウンスイング
・ダウンスイングでは、まず左膝を伸ばし、腰を左に移動する。このとき、左に壁を意識し、その壁を押すようにイメージする。このことで右足は真っ直ぐになり、左の壁を押すような感じになる。右足は曲げてはいけない。
・ダウンスイングで腰を左に移動する。肩は腰との回転差45度を保ち、腰のひねりに応じて
肩が回転し、腕が戻って来てインパクトを迎える。このとき、肩は前傾しているので縦に回すようにイメージする。
・ダウンスイングで右ひじを体に付けることで腕を振り回すことなく、体の回転で打つことができる。
4.フォロースルー
・フォロースルーは、上半身を前傾したまま腕を回していく。
・最終的に肩は120度位回る。
5.スウィングの最重要点
・ダウンスイングで右ひじを体に付け、前傾角度を保ちながらフィニッシュすること。
・右足は膝を曲げることなく、左の壁を押すように右足に力を入れ、決して右ひざを折り曲げないこと。


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90を切るゴルフについて考える。

2014-08-09 21:59:46 | ゴルフ理論
2014.8.9(土)曇りのち雨のち曇り
今日は、90を切るゴルフについて考えてみます。私は2012年10月に20数年やめていたゴルフを再開しました。2012年は5回コースに出て、平均が102回でした。2013年は13回コースに出て、平均98回でした。2014年は7月末で23回コースに出て、平均96回でした。しかし、最近スイングに目覚めたのか、急にスコアが良くなり、7月28日には83回(40、43)というスコアを出せました。ハンデ11という所まで来ました。私も90がなかなか切れなくて、毎週のように練習場通いをしていましたが、なかなか結果が出ませんでした。私は、中井学のヒップターンスイングを独学で学んでいます。ゴルフを再開するに当たって、スイングも見直そうと思い、何冊か本を買ってきました。安藤秀と谷将貴の本を読み、練習を始めました。最初は安藤の本の段階別練習法をやってみました。8・4スイング。9・3スイング、L字スイング、コの字スイング、フルスイングという順番です。安藤の理論は体は横に振り、腕は縦に振るというものでした。練習しているうちに何か自分に合わないと思いました。一方、谷のシンプルスイングは、腕は体の前に置いたままというものでした。腰の振り方など、いかにもプロのようなスイングで、アマチュアには無理のようにその当時は思いました。試行錯誤をしていた時、中井学のブログを見てヒップターンスイングを知りました。これは腕を体の前に固定したまま、腰を右左に動かし、肩を右90度、左に90度と回すことで、腕は自然に体の前に戻り、ボールを打つというものでした。腕は一切振らずに固定しておくものです。「どこへでも飛んで行け」という気持ちでボールを打ちます。最初はドライバーのハーフショットでこれを練習しました。当たるようになってからは少しずつスイングを大きくしてフルショットまで打てるようになりました。その後、アイアンも同じように打つ練習を始めましたが、なかなかうまく打てませんでした。それでもハーフスイングから徐々にフルスイングまでできるようにしてきました。しかし、コースに出るとなかなか練習場のような当たりが出ず、95から100前後のスコアがしばらく続きました。そんな時、谷将貴の本を読みなおして右ひじを体に付ける重要性に気が付きました。ダウンスイングで右ひじを体に付けてインパクトするものです。これにより、右肩が前に出ることはなくなり、方向性が格段に良くなったのです。今までミドルホールで2オンできなかったのがほぼ2オンできるようになったのです。ショートホールももちろん1オンするようになりました。こうなると、急にスコアが良くなりました。7月9日には100だったスコアが7月16日には90回、7月18日には87回、7月28日には83回と、大幅にスコアが良くなったのです。まぐれではないかと思いそうですが、本当のことなのです。もちろん次のスコアは気になります。また悪くなるのではないかと。でも、今は楽しんでやるようにしています。ここで90を切るために何をすれば良いのか、まとめておきます。スイングがしっかりしてくれば、90どころか、85も切れるようになります。90を切れない頃は、いつも我慢のゴルフでしたが、90を切れるようになると、ゴルフが本当に楽しくなります。ところで、私の記事で一番読まれているのが新左一軸打法の感想のようです。私はこのスイングも試してみましたが、腰を動かせればヒップターンスイングの方が良いと思っています。

90を切るためには
1.ドライバーを安定して200ヤード以上打てるようにすること。
2.アイアンで120ヤード以内、最終的には160ヤード以内を確実にグリーンを捉えられるようにすること。そのためにヒップターンスイングをしっかりマスターすること。
3.アプローチでは7Iを基本にし、寄せワンできるようにすること。
4.バンカーショットで1打で脱出できるようにすること。
5.3パットをなくすこと。

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クラブ別飛距離について

2014-08-08 23:37:24 | ゴルフ理論
2014.8.8(金)曇りのち雨のち曇り
今日は、自分のクラブ別飛距離について書きます。以下に男性並と自分の飛距離を比べてみました。

クラブ 男性並 男性強 自 分(距離はヤード)
D     230   250   220
3W   215   230   210
5W   200   215   195
UT              180
5Ⅰ   160   170   170
6Ⅰ   150   160   155
7Ⅰ   140   150   140
8Ⅰ   130   140   125
9Ⅰ   120   130   110
PW   110   120   100
AW    95   110    85
SW    80   100    70
LW                 50

これを見ると、ほぼ男性の並みの人の飛距離のようです。ドライバーは少し飛んでいないようですが、飛ぶときは240ヤードくらい飛ぶときもあります。自分のヘッドスピードは測ったたことはありませんが、飛距離から見てたぶん40m/s位だと思います。アイアンは、ミドルアイアンは男性強の人並みで、ショートアイアンは男性並みよりも飛んでいないようです。自分ではこの距離を標準として前後10ヤードの幅を持たせています。自分では、7I以降のショートアイアンの飛距離をもっと伸ばしたいと思っています。7Iの守備範囲がちょっと広いように思っています。定年退職後ゴルフを再開し、1年9か月で85も切れるようになりました。この調子で無謀にも80切りを狙っていこうと思っています。若いころにラウンドで80を出したことはありますが、70台はないので、これから楽しみです。

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100を切るゴルフについて考える。

2014-08-07 22:18:03 | ゴルフ理論
2014.8.7(木)晴れのち曇り
今日は、100を切るゴルフについて考えてみたい。一般的にゴルファーの7割が100を切れないという。10年以上ゴルフをしている人でも6割以上が100を切れないそうだ。これはとても残念なことだと思う。アメリカ人はゴルフをパターから始めるそうだが、日本人は練習場から始める人が多い。練習場でアプローチもできないのにドライバーを振り回している人を良く見かける。これは3輪車にも乗れないのにスポーツカーをいきなり運転するようなものだと思う。大抵のゴルファーは、コースでプロのように打ちたいとプロと同じようなクラブ選択をしていないだろうか。例えば360ヤードパー4のコースでは、まずドライバーで230ヤード飛ばし、残り130ヤードを8番で2オンさせるというようなことを考えていないだろうか。こういうことを考えていると、いつまでたっても100は切れないと思う。転がしてでも前へ進め、ボギーオンを狙っていくことを基本としていくべきだと思う。100を切るまではドライバーは使わないというのも良いと思う。5Wかユーティリティーでまずは160ヤード、次に7アイアンのハーフショットで110ヤード、残り90ヤードを9Iのハーフショットでボギーオンさせれば、2パットでボギーとなる。9ホールで45、その他の失敗を4で押さえれば49で上がれるのだ。多くの人は、ドライバーを振って最初からチョロやダフリ、OBなどで失敗し、100ヤードも飛ばせず、次に飛ばなかった分のミスを取り返そうとして5Wなどを振り回し、また失敗を繰り返し、4オン、5オンになってしまうのだ。こうした失敗をいつも繰り返していてはだめだ。まずは考え方を改め、次にスイングについては、体の前のハーフショットをしっかり練習することである。これはミート率を高めることで飛距離も出ることを理解してもらいたいのである。7アイアンのハーフショットで110ヤードくらいはまっすぐ飛ばせると思う。これは、そんなに練習しなくてもすぐにできることだ。次に、アプローチショットは7アイアンを基本にしていくと良い。パターの延長で転がして行くのである。100を切るまではピッチショットなどは使わないようにしたい。次にパットだが、まずは3パットをしないようにすることだ。最初のパットをカップの1m以内に近づけることである。これらができれば、それほど時間をかけずに100を切ることができると思う。ところで、私の友人は、100を切ることを目標にしているが、なかなか切れないでいる。私が見た所では、ドライバーは結構当たっているが、FW,アイアン、アプローチがあまり良くないように思う。友人はダボのゴルフを基本としているが、見ているとアプローチの失敗が多いように思う。アプローチでシャンクしてしまうのだ。それとドライバー、ウッドでのワンペナが結構ある。こういう所を少しづつなくしていけば、100を切ることはそんなに遠いことではないと思う。

100を切るゴルフのまとめ
 1.ボギーゴルフ(3オン2パット)を基本とする。失敗を4回しても49回である。
 2.100を切るまではドライバーを使わない。失敗を減らすため、確実なクラブで狙った距離を打つ。
 3.アイアンはハーフショットを使う。フルショットの8割位は飛ばせる。
 4.100ヤード以内は確実にグリーンオンさせる。
 5.アプローチは7アイアンで転がす。ピッチショットは使わない。
 6.パットは1打目でカップ1m以内に近づける。

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ゴルフスイングについて考える。

2014-08-05 22:07:52 | ゴルフ理論
2014.8.5(火)快晴
今日は、ゴルフスイングの最も大事な点(肝)は何か、考えてみたい。殆どのゴルファーが100を切れないでいる現実。これは何を意味するのだろうか。ゴルフのスイングに色々な考えがあり、ゴルファーが惑わされているのではないかと思う。腕は縦に振る、横に振る、体で振る、腰で振る、体重移動もするのとしないものと、様々なスイングがある。しかし、この中で何が大切なのか、自分なりに考えてみた。まず、腰の体重移動は、左に置いたままのスイングもあるが、基本は右左に移動させた方が良いと思う。それから腕は基本的にアドレスの位置から動かしてはいけない。常に体の正面に置き、振らないようにする。腰の移動とともに肩を90度回し、そこでトップは完成する。腰は45度、肩は90度回る。そこからダウンスイングに入る。左膝を伸ばし、腰を左に動かす。このとき、肩は動かさない。腰のひねりに連動して肩が自然に回って行き、インパクトの時は腰が45度右、肩は飛球線と平行になる。肩は水平に回すのだが、前傾しているので縦に回す感じである。ダウンスイングで特に大切なのは右ひじを軽く曲げて体につけておくことと、左ひじも必ず体に付けておくことだ。中井学も右ひじを曲げると良いと言っている。腕で振ろうとすると左わきが開いてしまう。腕は振らず、どこへでも飛んで行けという気持ちでボールを打つことが大事なのだ。こうすることで、余計な力はなくなり、方向も安定するのだ。自然にレートヒットできるようになる。それと頭の位置だが、腰は移動しても頭はアドレスから動かしてはいけない。このスイングを練習するには、ハーフスイングから始める。まずはPWあたりから50ヤードを打ってみる。たぶん80ヤードくらいは飛ぶと思う。ハーフショットでも通常の8割位は飛ぶのだ。このショットで7Iで120ヤードくらいは狙えると思う。あとはスイングを少しづつ大きくしていけばよい。ドライバー、フェアウェイウッドもまずは50ヤードを打つ気持ちで練習すると良い。飛距離を出すのは腕の振りを早くすることではなく、まずはミート率を上げることなのだ。これができるようになったら、徐々に腰の動きを速めて行けば良い。私の言っていることを実行していけば、私と同じように90を切り、85も切れるようになると思う。高額なDVDなど買わなくても、何をすべきか知れば、必ず結果はついて来るものと信じている。私も平均スコアが96と長く低迷していたが、ここ最近になって開眼したように思う。基本の練習をしっかり行うことが大切だと思う。それから練習場での練習は、ハーフショットを主に練習すると良い。ドライバーを振り回すのはやめた方が良いと思う。

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シングルを目指すゴルフ

2014-07-28 22:00:01 | ゴルフ理論
2014.7.28(月)晴れ
今日は、前回の87を更新し、83を出しましたので、シングルを目指すゴルフスイングについて書いてみます。2012年10月から20数年ぶりにゴルフを再開し、1年9か月になります。この間、レッスンプロにも教わらず、高額なDVDなどを買うこともなく、本を読み、自分のスイングをデジカメで撮影してチェックしてきました。インターネットのスイング動画なども参考にしました。スイングの基本が分かれば、自分1人でも上達できることを皆さんに知ってもらいたいと思います。自分のスイングの悪い所を知ることが上達の秘訣だと思います。インターネットにあふれている高額DVDの購入は絶対にせず、自分でスイングを作ってみてはいかがですか。やる気さえあれば、必ずできると思います。

1.100を切るためのゴルフスイング
100を切れないでいる人は、ほとんど腕で振っていて、体を使えていません。練習場でドライバーばかり振り回している人を良く見かけますが、これは練習の無駄です。まずはミート率を向上させることから始めましょう。100を切るためにすることは、スイングの改造です。腕は振らず、体の回転、正確には腰、肩の回転でスイングするのです。腕は基本的にアドレスの位置から全く動かしません。腕は全く振らず、肩の回転によりボールを打つのです。腰はバックスイングで右に、ダウンスイングで左に動かします。このことで腰は左右に45度回転します。肩は90度左右に回します。でも腕で上げてはいけません。腰のひねり、肩の回転で腕が回って行きます。アドレスで作った腕の三角形をしっかり保ちます。トップでは右ひじは90度体から離れます。それ以上離してはいけません。ダウンスイングでは、左膝を左に動かして伸ばし、腰の移動を誘導します。腰の回転により、肩は飛球線方向に戻ってきます。このとき、右ひじは体から離さないようにします。これが離れると、腕で振ることになり、方向が安定しません。

2.100を切るスイングの練習法
ゴルフスイングは、体の前のハーフスイングが最も重要です。ハーフスイングを練習することにより、ミート率が高まります。このことにより、飛距離も伸びてきます。飛ばない人は、クラブの芯に当たっていないのです。どんなクラブでも、ハーフスイングから練習を始めてください。中井学のヒップターンスイングでは、パターからアプローチ、アイアン、ウッド、ドライバーと少しづつ飛距離を伸ばす方法が勧められています。正確なショットを打てるところから少しづつ距離を伸ばしましょう。まずは、ハーフショットの前にアプローチから腕を振らずに体の回転でアプローチしましょう。30ヤード、50ヤード、70ヤード、90ヤードを色々なクラブでしっかり打てるようにしましょう。アイアンは7Iか8Iでハーフスイングします。ドライバーも最初は50ヤードを打つ気持ちで打ってみてください。ミートすれば意外と飛ぶことが実感できると思います。

3.ハーフショットからフルショットまでの練習法
ハーフショットはできたら少しづつスイングを大きくしていきます。まずはフォローを大きくします。スリークォーター、次にフルショットまでのフォローの姿勢をとります。しっかり3秒程度その姿勢をとります。その後、バックスイングを少しづつ大きくしていきます。でも、肩が90度回っていればそれ以上振ってはいけません。最後に肩甲骨が捻られてトップが完成します。クラブを水平にするようなことは考えません。トップの位置も気にしないのが良いと思います。練習ではハーフショットとフルショットを同じリズムで交互に打ちます。こうしてスイングのリズムを作り、どんなクラブでも同じスイングができるようにするのが理想です。

4.90を切るためには
これは、私が苦しんだ大きな壁でした。でも、この壁を突破するきっかけは、スイングにありました。スイングの方向性を良くすることです。私がしたのは、右ひじをダウンスイングで体に付けることです。これにより、クラブを腕で振ることなく、以前よりしっかり体で振ることができるようになったのです。私のスイングを見て、友人たちはバックスイングが小さく、フォローが大きいといいます。これはスイングの結果であって、腕を振る意識は自分では全くありません。前傾して腰の移動により肩が回り、腕を横に振っているだけなのです。腰を回すことにより、自動的にアドレスの位置にクラブは戻ってきます。スイングが安定すれば、パーオン率が飛躍的に上がります。150ヤード以内はほとんどパーオンできるようになります。90を切るためには、アイアンで150ヤード以内はグリーンに乗せられるショットが要求されます。これができない限り、90は絶対切れません。

3.85を切るためには
85を切るためには、ドライバーの安定性が重要です。私のスイングでは、ダウンスイングで右ひざを曲げてしまうのが悪い癖で、右肩が落ち、ドライバーではテンプラになってしまいます。上下の移動を抑える必要があります。それとドライバーの飛距離ですが、最低200ヤードは今打てる自身がありますが、安定して最低220ヤードは打ちたいと思います。次に、アプローチです。今まで7Iでランニングアプローチばかりしてきましたが、やはりピッチショットでピンを狙っていきたいです。それからパットです。最低でも1.5m以内は1パットで入れたいです。

4.82を切り、シングルになるためには
あっさり85も切れたので、次の目標を考えてみます。まずはドライバーの安定性をさらに増し、平均230ヤード飛ばせるようにしたいです。それから3Wをコースでほとんど使っていないので、使って行こうと思います。200ヤード以上残ってしまった場合、5Wではちょっと届かないからです。私の良く行くコースは400ヤード以上のパー4のホールが4ホールもあり、2打ではなかなかグリーンに乗せられません。アイアンもさらに精度を上げ、飛距離と方向性を上げていく必要があります。パットも1.5m以内は確実に入れられるようにしたいです。さらに、バンカーショットがちょっと苦手なので、確実に1打で脱出できるようにしたいと思っています。83のスコアでもパットとアプローチが良ければ、あと5打は縮められたと思っています。アプローチは、アイアンが良ければグリーンに乗ってしまうので、以前ほど寄せようとは考えなくなりました。ピッチショットも使えるようになりたいですが、これはもう少し先にしようと思います。自分のできる所から少しずつ改善していきたいです。

5.最終目標は
いつも30台でプレーできることが私の夢です。今の所、アマチュアゴルフ大会に出場するというようなことは考えていません。それと私の友人たちが90を切れるように指導していきたいです。

6.ヒップターンスイングと新左一軸打法どちらが良いか
ヒップターンスイングは、ゴルフの王道ともいえるスイングだと思っています。腰を使うことで大きな飛距離が出せるのだと思います。でも腰の移動は結構無塚いいことも確かです。新左一軸打法は、ゴルフ再開後に少し試してみましたが、自分には向いていないと思い、安藤秀のゴルフスイングを練習していました。しかし、腕を縦に振る動作がなじめず、中井学のヒップターンスイングの練習を始めました。腕は縦振りではなく、横振りというか、振りません。体の前にクラブを構えたまま、ただ回転するだけです。「どこへでも飛んで行け」位の気持ちでボールを打つのが新鮮でした。このとき、安藤の練習方法はとても参考になりました。それからこのヒップターンスイングをずっと練習しています。でも、人それぞれなので、自分に合ったスイングをすれば良いと思います。

なお、私が今年の3月にまとめた中井学のヒップターンスイング練習法を今の時点での考えを含め一部修正し、以下に紹介します。

◎中井学のヒップターンスイング練習法
1.グリップ
・左手は、手で持たず、中指、薬指、小指で持ち、右手は中指、薬指で持ち、人差し指はシャフトに引っ掛けるだけにする。
・両手とも人差し指に力を入れないこと。人差し指に力を入れると上 半身が固くなってしまう。
・グリップは、右手の親指と人差し指には力を入れない。
・グリップは、ストロンググリップにする。
※右手の親指と人差し指は、力が入ると手打ちになる。これを解消するには、しばらく右手の親指は軽く添え、人差し指は伸ばしてグリップする。

2.アドレス
・スタンスは肩幅に開き、クラブを握って頭上から静かに下ろすと、腕が胸の前で止まり、ヘッドが膝の高さで止まる。この動作で両肘は自然に締まる。
・次に股関節から上体を前傾させ、ヘッドを地面に近づけ、最後に両膝を軽く曲げてアドレスは完成する。
・両足を少し開き、下半身がぐらぐらしないようにしっかり立つ。
・グリップは、全てのクラブで左太ももの内側とする。
・手は、両肩から垂らすような感覚でよい。
・前傾角度は、手を伸ばし、指の先が膝がしらにかすかに届く程度で、背筋を伸ばし、胸を張る。
・スイングの軸は意識しない。軸を意識すると重心の平行移動が行えず、ヒップターンを実践できなくなる。
・両足の重心バランスは、5対5とする。
・ボールの位置は左足かかとの延長線上からスタンスの真ん中の間にする。自分でよく打てる位置を探すこと。
・スクエア・スタンスで構える。両足を少し開く。
・左腕、クラブは一直線にし、ハンドファーストに構える。
※ハンドファーストとは、アドレスの時点でグリップがクラブヘッドよりも左(ターゲット寄り)になっていること。アイアンは全てこの構えをする。
・ハンドファーストに構えるには、左足太ももの内側でグリップする。
・ハンドレートは、手元の位置が左太ももの内側よりも右にある状態をいう。ドライバー、FWは、ハンドレートに構える。

3.基本スイング①
・手を使わず、肩を回してクラブを振ることを習得する。
・最初にPWを使い、手を動かさずにクラブを動かす練習をする。
・手首を伸ばしたまま使わず、肩を右に45度、左に45度動かして打つ。バックスイングで時計の8時、フォロースルーで4時を指す位置に収める。
・腕とクラブのY字が崩れないように肩を左右に回してボールを打つ。
・両肘は胸につけておき、打った後も離れてはいけない。
・15~20ヤードを目標にする。アプローチの練習にもなる。
・手首を固定することが重要。
・まっすぐ立って両手でクラブを横に持ち、そのまま体を左右に回す。次に前傾して同じ動きをし、クラブを持って同じことをしてみる。

4.基本スイング②
・スイングで最も重要な部分です。この範囲の動きを一定にすることがスイングの精度を高めます。ヒップターンスイングを習得するのに最適の方法です。
・スイングの目的は、腰を45度、肩を90度左右に回すとともに、腰の回転と足の動きを完成し、インパクトプレーンを完成させ、球を芯でとらえる感覚を身に着ける。
・手の位置は腰の高さまで上げ、シャフトが地面と平行のラインはかかとのライン。クラブは地面と水平にする。
・背骨(頸椎から後頭部)を軸にして体を回転させることにより、左右の体重移動が行われる。
・肩の位置に注意する。バックスイングとダウンスイングで肩の位置が変わらないように意識する。
・フィニッシュで右足はつま先立ちになる。

5.基本スイング③
・ここからフルスイングの第1歩です。すべてのスイングの基本です。練習はここから始めてもかまいません。
・バックスイングでハーフスイングと同じように腰の位置まで手を上げ、クラブを垂直に立てる。
・トップで作った腰45度、肩90度の関係を維持したまま、腰を左に45度回すと肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
・コンパクトなスイングだが、腰と肩は最大に回しているので、苦しさを感じるトップを作る。
・フィニッシュで腕を水平にし、クラブを垂直に立てる。
・PWで50~60ヤード、8Iで100~120ヤード、ドライバーで180ヤードを目標にする。
・このスイングができたら、次にフィニッシュをフルスイングの位置まで完成させ、最後にバックスイングで肩甲骨を回してフルスイングのトップを作り、フルスイングを完成させる。

6.基本スイング④
・バックスイングで腰を右に45度回転させ、肩を90度回し、肩甲骨を使ってクラブを回す。止まった所がトップで、個人差があるので、位置はあまり気にしない。
※これは鏡で確かめてみてください。
・このままダウンスイングで腰を左に平行移動しながら45度回すと、インパクト直前に肩は飛球線と平行になり、ここから腰の捻転を解き放ちインパクトを迎える。この時、左肘が左胸に巻きつくような感覚になる。
・インパクト後は体を回し、腰は飛球線方向を向き、肩は90度以上回り、左肩後ろにグリップが来る。

◎ゴルフスイングのまとめ
スイングは、ミート率を上げることを最優先に考えます。ミート率を上げることで飛距離も自然と伸びます。スイングは、ドライバーからアイアンまで、全て同じ1つのスイングとするのが理想です。
①基本事項
・腕は全く振らないで体の前に固定しておく。
・バックスイングで腰を45度、肩を90度回してトップを作り、インパクトまでこの関係を維持する。
・腰が左に45度回転すると肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
※上半身は前傾しているので、肩は横ではなく、縦に回転するイメージで、後ろというよりも上に上げる感じである。
・両肘は、バックスイング、フォロースルーでは体から離れるが、基本的に体から離さないようにする。
・腰の正しい動きは、バックスイングで腰を右に、ダウンスイングで左に平行移動させる。骨盤を前傾させてシーソーの要領で動かす。
※この動きを「バンプ」といいますが、トップから切り返す時、右足で地面を蹴り、左膝を左に動かし、右腰を左方向へスライドさせます。
・ヒップターンの基本は、直立の姿勢で腰を左右に動かす。この動きを骨盤を前傾して行うことでヒップターンは完成する。
・ヒップターンを行うと、バックスイングで右膝が伸び、ダウンスイングで左膝が伸びる感覚になる。
・頭はアドレスの位置から動かさず、コマのように体を回すことで腕を回転させる。
・目はアドレスからインパクトまでボールから目を離さない。 
・腕のコックは左手首を上に上げるだけ。手首を回してはいけない。
・腕は前傾した体を軸に体を横に回すことで、クラブは勝手に上がり、下がる。
・腕は肩の高さより上に上げてはいけない。肩を中心に回るイメージ。
・トップの姿勢で体を起こし、両手が肩の高さと同じであればOK。
②バックスイングからトップまで
・バックスイングの始動は、そのまま上げると腕を使ってしまうため、左右の足踏みで右に体重が乗った時に肩を回してクラブを引き上げるようにする。
・クラブが上に向かう惰性により左手首が親指側に少し曲がり、コックする。
・バックスイングでは、右膝を伸ばし、腰を右に平行移動させ、みぞおちを右に向けるだけで、腕は何もしない。
・トップオブスイングで胸が目標の反対側を指すが、両手の高さは肩までにし、絶対に右肩より高くしてはいけない。
・肩が90度回っていればトップは完成なので、トップスイングの位置などは考えず、大体この辺に上がればよいくらいの気持ちでスイングする。
③ダウンスイングからインパクトまで
・左膝を左に移動し、ダウンスイングの切り返しを始動する。
・左膝を一気に伸ばし、右足を蹴るようにして腰を左に平行移動させると腰が自動的にターンし、フィニッシュで胸が目標を指す。腰が回転を主導する。みぞおちを左に向けるように意識する。
※左膝を伸ばさないと腰は早く回らない。左膝を伸ばすことでヒップターンが起こり、腕を振らなくてもクラブは勝手に振られる。
・トップの位置から腕は振らずに体を回転し、腰を左45度まで回した時、肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
※この45度の差を守ることにより右肩が前に出なくなり、スライスがなくなる。
※このインパクトの所が一番大事なところです。頭はアドレスから全く動かさず、頭を中心にコマのように回ります。
※インパクトの瞬間は、球の行き先は考えず体を回すことに集中する。体の力を抜き、どこへ飛んで行っても構わない気持ちで打つ。
・インパクト後も腕は何もせず、体を回転させる。
・インパクト後に前のめりにならないよう右足踵をしっかり地面につけておく。
・インパクトの前後は必ず両肘を体に付けておくことがショットの安定性につながる。
※谷将貴は、胸を右に向けたまま左に体重移動し、次に回転し、最後に両手を伸ばしてリリースすると言っています。体重移動を先に行い、それから肩を回すのです。このことにより、右肩が前に出ることはなくなります。
④フォロースルーからフィニッシュ
・フォロースルーで両腕を伸ばしていく。
・前傾角度はフォロースルーでも維持し、最後のフィニッシュで起き上がる。
・フィニッシュで左腕は背中に回り左肘は地面を指し、右肘は左肩あたり、グリップは頭の左後ろに横に上がり、右手甲が上を向き、クラブは首に巻きつくように横になる。右足は上がり、I型フィニッシュとなる。
・フィニッシュでは右足はつま先立ちとなるが、両膝は付かず、右足はまっすぐになる。両膝を付けないこと。
・フィニッシュで頭がほぼ左足の真上に来る。
・左足親指の裏側を浮かせると回転しやすくなる。

◎素振りについて
・もっともベーシックな素振りは体幹素振りです。コースでのショット前にも有効です。ただし、最初だけ行い、ラウンド中はあまりしない方が良いです。
・アドレスを作り、バックスイングでみぞおちを右に向け、両手は肩の高さまで上げ、クラブは垂直に立て、ダウンスイングでみぞおちを左に向けると腰が自動的にターンし、フィニッシュで胸が目標に向け、両手は肩までの高さで止め、クラブは垂直まで上げない。腕は何もしない。
・ショット前の素振りは本番のリハーサルである。背筋、腹筋、腰など体幹部をしっかり使えている素振りをする。
・練習場でも素振りをしてボールを打つ練習をすれば上達スピードは上がります。中井学も推奨しています。150球打つとしたら、1回素振りで300球、2回素振りで450球打つのと同様の効果があります。

◎スイングの重要点
・最後に自分がスイングで気を付けている点を簡潔に書きます。
・スイングのもっとも重要な部分は体の前のハーフスイングです。この部分を徹底的に練習することでミート率が上がり、方向性もよくなり、飛距離も伸びます。
・首を支点として腕、クラブを一体化して遠心力でスイングする意識を持つ。
・アドレスで方向を確かめたら、あまり時間をおかず、速やかにスイングする。
・アドレスでは、左肩、グリップ、ボールが一直線になるように構えるようにします。アルファベットの「y」字の形です。
・体の傾斜は、クラブのライ角に合わせる。ドライバーは最も横振りでアイアンでは短いクラブほど縦振りになる。
・スイングで一番重要なのは、頭を動かさず、上半身の力を抜いて腕は振らず、両脇をしっかり締めてクラブを後ろに引き、ダウンスイングで左膝を伸ばし、トップの腕の位置のまま左肩を後ろ(上)に回していくことで右脇を自然に締め、コマのように回転してクラブを振りぬくことです。
・ダウンスイングで右ひじを体に付けることはとても重要です。基本的にアドレスで作った腕の三角形をインパクトまで保つことが重要なのです。これにより腕と体が同調し、方向性が格段に良くなります。ミート率が上がることで飛距離も伸びます。
・肩は横に回しますが、前傾しているので縦に動かすイメージです。
・インパクトでクラブのヘッドと頭が引っ張り合う感覚を持つ。
・体重移動は、バックスイングでは右股関節で受け止め、バックスイングで右足を蹴り、左足、左膝、左股関節を垂直にして左に体重移動し、インパクト後は右肩を飛球線方向に、右腰を左に送り込むようにします。
・体の上下動を無くすため、ダウンスイングで左膝を伸ばし、右足を曲げないようにする。

お勧めの本
「飛んで曲がらないヒップターンスイング」(中井学)
 ヒップターンスイングの基本書ともいえる本です。
「谷将貴のスイングの基本」(谷将貴)
 最初に買った本ですが、最近になって良いヒントがたくさんあることに気が付きました。谷も中井も、腰の使い方などスイングは同じだと思います。

参考文献
「飛んで曲がらないヒップターンスイング」(中井学)
「100ydシングルになる」(中井学)
「ティショットシングルになる」(中井学)
「パットシングルになる」(中井学)
「無駄な知識を捨てる技術」(中井学)
「逆転の発想ゴルフ」(中井学)
「サラリーマンでもお金をかけず素振りだけで100を切る方法」(中井学)
「谷将貴のスイングの基本」(谷将貴)
「練習しないでシングルになれる」(ローハン・O・シェーマ)
「スイングの悩みを解消する!練習ドリル」(中井学、他)(パーゴルフレッスンブック)
「ナイスショットの打ち方、考え方を教えます」(森守洋、他)(パーゴルフレッスンブック)
「筑波大学博士の新感覚ゴルフ理論~基本編」(安東秀)
「筑波大学博士の新感覚ゴルフ理論~実践編」(安東秀)
「筑波大学博士の超飛ばし理論」(安東秀)

参考ブログ
「中井学のフラれるスイング」
「中井学のドライバー講座」
「リズムシンクロ打法」
「スタックアンドティルト」

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100、90を切るゴルフ、中井学のヒップターンスイング練習法

2014-07-18 22:00:00 | ゴルフ理論
2014.7.18(金)曇りのち雨のち曇り
今日は、ラウンドで90を切ったのを契機に、ゴルフスイング上達法について私の考えていることを書いてみます。私の経験では、100は割とすぐ切れたのですが、90台後半のスコアが続き、なかなか90を切れない日々が続きました。もう一度、ゴルフスイングの本を読み返し、一つのヒントを見つけました。それはダウンスイングで右ひじを体に付けておくことです。これにより腕と体が同調し、ぶれが少なくなり、方向性が格段に良くなりました。グリーンを狙ってほとんど乗せるまでの自信が着きました。最近の3回のラウンドでそれを実感しています。ゴルフスコアが伸びずに悩んでいる方は、まずは自分のスイングを見直すことを勧めます。そして本を読んでスイングのヒントを見つけてください。高額なDVDを購入する方法もあるかと思いますが、私はあまり勧めません。自分の努力で道を切り開くつもりです。努力はきっと報われると思います。

1.100を切るためのゴルフスイング
100を切れないでいる人は、ほとんど腕で振っていて、体を使えていません。練習場でドライバーばかり振り回している人を良く見かけますが、これは練習の無駄です。まずはミート率を向上させることから始めましょう。100を切るためにすることは、スイングの改造です。腕は振らず、体の回転、正確には腰、肩の回転でスイングするのです。腰はバックスイングで右に、ダウンスイングで左に動かします。このことで腰は左右に45度回転します。肩は90度左右に回します。でも腕で上げてはいけません。腰のひねり、肩の回転で腕が回って行きます。アドレスで作った腕の三角形をしっかり保ちます。トップでは右ひじは90度体から離れます。それ以上離してはいけません。ダウンスイングでは、左膝を左に動かして伸ばし、腰の移動を誘導します。腰の回転により、肩は飛球線方向に戻ってきます。このとき、右ひじは体から離さないようにします。これが離れると、腕で振ることになり、方向が安定しません。

2.100を切るスイングの練習法
ゴルフスイングは、体の前のハーフスイングが最も重要です。ハーフスイングを練習することにより、ミート率が高まります。このことにより、飛距離も伸びてきます。飛ばない人は、クラブの芯に当たっていないのです。どんなクラブでも、ハーフスイングから練習を始めてください。中井学のヒップターンスイングでは、パターからアプローチ、アイアン、ウッド、ドライバーと少しづつ飛距離を伸ばす方法が勧められています。正確なショットを打てるところから少しづつ距離を伸ばしましょう。まずは、ハーフショットの前にアプローチから腕を振らずに体の回転でアプローチしましょう。30ヤード、50ヤード、70ヤード、90ヤードを色々なクラブでしっかり打てるようにしましょう。アイアンは7Iか8Iでハーフスイングします。ドライバーも最初は50ヤードを打つ気持ちで打ってみてください。ミートすれば意外と飛ぶことが実感できると思います。

3.ハーフショットからフルショットまでの練習法
ハーフショットはできたら少しづつスイングを大きくしていきます。まずはフォローを大きくします。スリークォーター、次にフルショットまでのフォローの姿勢をとります。しっかり3秒程度その姿勢をとります。その後、バックスイングを少しづつ大きくしていきます。でも、肩が90度回っていればそれ以上振ってはいけません。最後に肩甲骨が捻られてトップが完成します。クラブを水平にするようなことは考えません。トップの位置も気にしないのが良いと思います。練習ではハーフショットとフルショットを同じリズムで交互に打ちます。こうしてスイングのリズムを作り、どんなクラブでも同じスイングができるようにするのが理想です。

4.90を切るためには
これは、私が苦しんだ大きな壁でした。でも、この壁を突破するきっかけは、スイングにありました。スイングの方向性を良くすることです。私がしたのは、右ひじをダウンスイングで体に付けることです。これにより、クラブを腕で振ることなく、以前よりしっかり体で振ることができるようになったのです。私のスイングを見て、友人たちはバックスイングが小さく、フォローが大きいといいます。これはスイングの結果であって、腕を振る意識は自分では全くありません。前傾して腰の移動により肩が回り、腕を横に振っているだけなのです。腰を回すことにより、自動的にアドレスの位置にクラブは戻ってきます。スイングが安定すれば、パーオン率が飛躍的に上がります。150ヤード以内はほとんどパーオンできるようになります。90を切るためには、アイアンで150ヤード以内はグリーンに乗せられるショットが要求されます。これができない限り、90は絶対切れません。

3.85を切るためには
私の次の目標です。自分で不満に感じているのは、ドライバーの安定性です。ダウンスイングで右ひざを曲げてしまうのが私の悪い癖で、右肩が落ち、ドライバーではテンプラになってしまいます。上下の移動を抑える必要があります。それとドライバーの飛距離ですが、最低200ヤードは今打てる自身がありますが、安定して最低220ヤードは打ちたいと思います。次に、アプローチです。今まで7Iでランニングアプローチばかりしてきましたが、やはりピッチショットでピンを狙っていきたいです。それからパットです。最低でも1.5m以内は1パットで入れたいです。これらができたときは、80を切ることも夢ではないと思います。
なお、私が今年の3月にまとめた中井学のヒップターンスイング練習法を一部修正し、以下に紹介します。

◎中井学のヒップターンスイング練習法
1.グリップ
・左手は、手で持たず、中指、薬指、小指で持ち、右手は中指、薬指で持ち、人差し指はシャフトに引っ掛けるだけにする。
・両手とも人差し指に力を入れないこと。人差し指に力を入れると上 半身が固くなってしまう。
・グリップは、右手の親指と人差し指には力を入れない。
・グリップは、ストロンググリップにする。
※右手の親指と人差し指は、力が入ると手打ちになる。これを解消するには、しばらく右手の親指は軽く添え、人差し指は伸ばしてグリップする。

2.アドレス
・スタンスは肩幅に開き、クラブを握って頭上から静かに下ろすと、腕が胸の前で止まり、ヘッドが膝の高さで止まる。この動作で両肘は自然に締まる。
・次に股関節から上体を前傾させ、ヘッドを地面に近づけ、最後に両膝を軽く曲げてアドレスは完成する。
・両足を少し開き、下半身がぐらぐらしないようにしっかり立つ。
・グリップは、全てのクラブで左太ももの内側とする。
・手は、両肩から垂らすような感覚でよい。
・前傾角度は、手を伸ばし、指の先が膝がしらにかすかに届く程度で、背筋を伸ばし、胸を張る。
・スイングの軸は意識しない。軸を意識すると重心の平行移動が行えず、ヒップターンを実践できなくなる。
・両足の重心バランスは、5対5とする。
・ボールの位置は左足かかとの延長線上からスタンスの真ん中の間にする。自分でよく打てる位置を探すこと。
・スクエア・スタンスで構える。両足を少し開く。
・左腕、クラブは一直線にし、ハンドファーストに構える。
※ハンドファーストとは、アドレスの時点でグリップがクラブヘッドよりも左(ターゲット寄り)になっていること。アイアンは全てこの構えをする。
・ハンドファーストに構えるには、左足太ももの内側でグリップする。
・ハンドレートは、手元の位置が左太ももの内側よりも右にある状態をいう。ドライバー、FWは、ハンドレートに構える。

3.基本スイング①
・手を使わず、肩を回してクラブを振ることを習得する。
・最初にPWを使い、手を動かさずにクラブを動かす練習をする。
・手首を伸ばしたまま使わず、肩を右に45度、左に45度動かして打つ。バックスイングで時計の8時、フォロースルーで4時を指す位置に収める。
・腕とクラブのY字が崩れないように肩を左右に回してボールを打つ。
・両肘は胸につけておき、打った後も離れてはいけない。
・15~20ヤードを目標にする。アプローチの練習にもなる。
・手首を固定することが重要。
・まっすぐ立って両手でクラブを横に持ち、そのまま体を左右に回す。次に前傾して同じ動きをし、クラブを持って同じことをしてみる。

4.基本スイング②
・スイングで最も重要な部分です。この範囲の動きを一定にすることがスイングの精度を高めます。ヒップターンスイングを習得するのに最適の方法です。
・スイングの目的は、腰を45度、肩を90度左右に回すとともに、腰の回転と足の動きを完成し、インパクトプレーンを完成させ、球を芯でとらえる感覚を身に着ける。
・手の位置は腰の高さまで上げ、シャフトが地面と平行のラインはかかとのライン。クラブは地面と水平にする。
・背骨(頸椎から後頭部)を軸にして体を回転させることにより、左右の体重移動が行われる。
・肩の位置に注意する。バックスイングとダウンスイングで肩の位置が変わらないように意識する。
・フィニッシュで右足はつま先立ちになる。

5.基本スイング③
・ここからフルスイングの第1歩です。すべてのスイングの基本です。練習はここから始めてもかまいません。
・バックスイングでハーフスイングと同じように腰の位置まで手を上げ、クラブを垂直に立てる。
・トップで作った腰45度、肩90度の関係を維持したまま、腰を左に45度回すと肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
・コンパクトなスイングだが、腰と肩は最大に回しているので、苦しさを感じるトップを作る。
・フィニッシュで腕を水平にし、クラブを垂直に立てる。
・PWで50~60ヤード、8Iで100~120ヤード、ドライバーで180ヤードを目標にする。
・このスイングができたら、次にフィニッシュをフルスイングの位置まで完成させ、最後にバックスイングで肩甲骨を回してフルスイングのトップを作り、フルスイングを完成させる。

6.基本スイング④
・バックスイングで腰を右に45度回転させ、肩を90度回し、肩甲骨を使ってクラブを回す。止まった所がトップで、個人差があるので、位置はあまり気にしない。
※これは鏡で確かめてみてください。
・このままダウンスイングで腰を左に平行移動しながら45度回すと、インパクト直前に肩は飛球線と平行になり、ここから腰の捻転を解き放ちインパクトを迎える。この時、左肘が左胸に巻きつくような感覚になる。
・インパクト後は体を回し、腰は飛球線方向を向き、肩は90度以上回り、左肩後ろにグリップが来る。

◎ゴルフスイングのまとめ
スイングは、ミート率を上げることを最優先に考えます。
①基本事項
・腕は全く振らないで体の前に固定しておく。
・バックスイングで腰を45度、肩を90度回してトップを作り、インパクトまでこの関係を維持する。
・腰が左に45度回転すると肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
※上半身は前傾しているので、肩は横ではなく、縦に回転するイメージで、後ろというよりも上に上げる感じである。
・両肘は、バックスイング、フォロースルーでは体から離れるが、基本的に体から離さないようにする。
・腰の正しい動きは、バックスイングで腰を右に、ダウンスイングで左に平行移動させる。骨盤を前傾させてシーソーの要領で動かす。
※この動きを「バンプ」といいますが、トップから切り返す時、右足で地面を蹴り、左膝を左に動かし、右腰を左方向へスライドさせます。
・ヒップターンの基本は、直立の姿勢で腰を左右に動かす。この動きを骨盤を前傾して行うことでヒップターンは完成する。
・ヒップターンを行うと、バックスイングで右膝が伸び、ダウンスイングで左膝が伸びる感覚になる。
・頭はアドレスの位置から動かさず、コマのように体を回すことで腕を回転させる。
・目はアドレスからインパクトまでボールから目を離さない。 
・腕のコックは左手首を上に上げるだけ。手首を回してはいけない。
・腕は前傾した体を軸に体を横に回すことで、クラブは勝手に上がり、下がる。
・腕は肩の高さより上に上げてはいけない。肩を中心に回るイメージ。
・トップの姿勢で体を起こし、両手が肩の高さと同じであればOK。
②バックスイングからトップまで
・バックスイングの始動は、そのまま上げると腕を使ってしまうため、左右の足踏みで右に体重が乗った時に肩を回してクラブを引き上げるようにする。
・クラブが上に向かう惰性により左手首が親指側に少し曲がり、コックする。
・バックスイングでは、右膝を伸ばし、腰を右に平行移動させ、みぞおちを右に向けるだけで、腕は何もしない。
・トップオブスイングで胸が目標の反対側を指すが、両手の高さは肩までにし、絶対に右肩より高くしてはいけない。
・肩が90度回っていればトップは完成なので、トップスイングの位置などは考えず、大体この辺に上がればよいくらいの気持ちでスイングする。
③ダウンスイングからインパクトまで
・左膝を左に移動し、ダウンスイングの切り返しを始動する。
・左膝を一気に伸ばし、右足を蹴るようにして腰を左に平行移動させると腰が自動的にターンし、フィニッシュで胸が目標を指す。腰が回転を主導する。みぞおちを左に向けるように意識する。
※左膝を伸ばさないと腰は早く回らない。左膝を伸ばすことでヒップターンが起こり、腕を振らなくてもクラブは勝手に振られる。
・トップの位置から腕は振らずに体を回転し、腰を左45度まで回した時、肩は飛球線と平行になり、インパクトを迎える。
※この45度の差を守ることにより右肩が前に出なくなり、スライスがなくなる。
※このインパクトの所が一番大事なところです。頭はアドレスから全く動かさず、頭を中心にコマのように回ります。
※インパクトの瞬間は、球の行き先は考えず体を回すことに集中する。体の力を抜き、どこへ飛んで行っても構わない気持ちで打つ。
・インパクト後も腕は何もせず、体を回転させる。
・インパクト後に前のめりにならないよう右足踵をしっかり地面につけておく。
・インパクトの前後は必ず両肘を体に付けておくことがショットの安定性につながる。
※谷将貴は、胸を右に向けたまま左に体重移動し、次に回転し、最後に両手を伸ばしてリリースすると言っています。体重移動を先に行い、それから肩を回すのです。
④フォロースルーからフィニッシュ
・フォロースルーで両腕を伸ばしていく。
・前傾角度はフォロースルーでも維持し、最後のフィニッシュで起き上がる。
・フィニッシュで左腕は背中に回り左肘は地面を指し、右肘は左肩あたり、グリップは頭の左後ろに横に上がり、右手甲が上を向き、クラブは首に巻きつくように横になる。右足は上がり、I型フィニッシュとなる。
・フィニッシュでは右足はつま先立ちとなるが、両膝は付かず、右足はまっすぐになる。両膝を付けないこと。
・フィニッシュで頭がほぼ左足の真上に来る。
・左足親指の裏側を浮かせると回転しやすくなる。

◎素振りについて
・もっともベーシックな素振りは体幹素振りです。コースでのショット前にも有効です。ただし、最初だけ行い、ラウンド中はあまりしない方が良いです。
・アドレスを作り、バックスイングでみぞおちを右に向け、両手は肩の高さまで上げ、クラブは垂直に立て、ダウンスイングでみぞおちを左に向けると腰が自動的にターンし、フィニッシュで胸が目標に向け、両手は肩までの高さで止め、クラブは垂直まで上げない。腕は何もしない。
・ショット前の素振りは本番のリハーサルである。背筋、腹筋、腰など体幹部をしっかり使えている素振りをする。
・練習場でも素振りをしてボールを打つ練習をすれば上達スピードは上がります。中井学も推奨しています。150球打つとしたら、1回素振りで300球、2回素振りで450球打つのと同様の効果があります。

◎スイングの重要点
・最後に自分がスイングで気を付けている点を簡潔に書きます。
・スイングのもっとも重要な部分は体の前のハーフスイングです。この部分を徹底的に練習することでミート率が上がり、方向性もよくなり、飛距離も伸びます。
・首を支点として腕、クラブを一体化して遠心力でスイングする意識を持つ。
・アドレスでは、左肩、グリップ、ボールが一直線になるように構えるようにします。アルファベットの「y」字の形です。
・体の傾斜は、クラブのライ角に合わせる。ドライバーは最も横振りでアイアンでは短いクラブほど縦振りになる。
・スイングで一番重要なのは、頭を動かさず、上半身の力を抜いて腕は振らず、両脇をしっかり締めてクラブを後ろに引き、ダウンスイングで左膝を伸ばし、トップの腕の位置のまま左肩を後ろ(上)に回していくことで右脇を自然に締め、コマのように回転してクラブを振りぬくことです。
・ダウンスイングで右ひじを体に付けることはとても重要です。これにより腕と体が同調し、
方向性が格段に良くなります。
・肩は横に回しますが、前傾しているので縦に動かすイメージです。
・インパクトでクラブのヘッドと頭が引っ張り合う感覚を持つ。
・体重移動は、バックスイングでは右股関節で受け止め、バックスイングで右足を蹴り、左足、左膝、左股関節を垂直にして左に体重移動し、インパクト後は右肩を飛球線方向に、右腰を左に送り込むようにします。
・体の上下動を無くすため、ダウンスイングで左膝を伸ばし、右足を曲げないようにする。

参考文献
「中井学の飛んで曲がらないヒップターンスイング」
「ティショットシングルになる」
「サラリーマンでもお金をかけず素振りだけで100を切る方法」
「谷将貴のスイングの基本」

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中井学のヒップターンスイングの練習方法について

2014-07-05 22:01:42 | ゴルフ理論
2014.7.5(土)曇りのち雨のち曇りのち晴れのち曇り

中井学のヒップターンスイング練習法について
今日は、ゴルフの練習に行ってきたので、中井学のヒップターンスイング練習方法について、少し書いてみたい。このスイングは本で知り、独学で練習をしている。中井学をPRをするつもりは全くないが、このスイングが気に入っているので練習している。練習の中心はハーフショットである。この部分を安定させることがミート率を上げ、飛距離を増すことになるのである。中井学のヒップターンスイングでは、アドレスの位置からクラブは振らず、腰を45度、肩を90度右に回し、ダウンスイングでは腰を45度左に回すと肩がアドレスの位置に戻り、そこでインパクトとなる。体を直立した状態でみると、トップで右に肩が90度回り、フィニッシュで左に肩が90度回る。腕はアドレスからトップで右へ90度、フィニッシュで左に90度回る。上半身を前傾するので腕が肩より上に上がっているように見えるが、実際は腕は肩を中心に回り、それよりも上には出ない。腰のひねりで自動的に当たるのがこのスイングの良い所である。腕は全く振ってはいけないのだ。腰の動きは右から左に平行移動するだけでそれぞれ45度回るのだ。ダウンスイングでは左膝を伸ばしながら腰を左に移動させる。肩は前傾しているので横よりは縦に動かす感じである。このスイングをマスターするにはハーフショットの練習から始める。それから少しづつスイングを大きくしていく。最初はフィニッシュまで、次はバックスイングを少しづつ大きくしてフルショットとなる。いつも同じリズムでスイングすることも大事である。ハーフショットとフルスイングを交互に打ち、同じリズムでスイングするように練習するのである。また、方向が安定しないときは、インパクトの形を作り、つまり腰を45度左に回し、左肩を上げ、そこから体を右に戻し、そこからまたボールを打つのである。これは方向がとてもよくなるのでお勧めである。練習場で初心者がドライバーを最初から振り回すような光景をよく見るが、これは間違いである。まず30ヤードをパターで打つことから始め、アプローチをしっかり身に着け、それからハーフショットを練習するのである。ハーフショットは、ビジネスゾーンと言われ、スイングの一番重要なところである。この練習をしっかりすることが大事なのである。まだまだこのスイングをマスターするまでには至っていないが、この練習を続け、ラウンドで90を切り、80台で回れるようにしたいと思っている。

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