ド・素人ゴルフ@大阪

100叩きのマン振ラー。その片手シングルへの軌跡

打ち込みとクラブの関係 その2

2010年04月20日 10時28分30秒 | ゴルフと法律


打ち込みとクラブの関係 その1

の事例の検討をする。

意外だったのは,ドライバーショットで長距離を飛ばそうとした結果事故になったという事例が非常に少ないということだ。⑦の事例しかない。

探せなかった事案の中にはドライバーの事故もあるのだろうが,私はもっとドライバー,ドライバーと出てくるのかと思った。

では,どういう事故が多いか。

2打目のショットである。しかも,2打目で大きな番手のショットである。7つの事例のうち2番から6番という5つの事例が,すべて5番アイアン以上の大きな番手である。

そして,さらに興味深いのは,そんなに距離が残っていないということである。

まずは③事例。残り160Yをクリークで打っている。

⑥の事例。残り130Yを9番ウッドで打っている。

⑤の事例。これが最も興味深い。200メートルというのは220Yくらいだから4番アイアンで届いたらプロでも飛ばす方だ。つまり,この4番アイアンでのショットというのはレイアップなのだ。

しかし,欲を出したのだろう。できるだけ前へ,とマン振りしたと思われる。だから,引っ掛けて左に打ち込んだのだ。アイアンは引っ掛けると距離が出る。ロフトが立って当たり,しかもフック回転だからだ。その結果180メートル先の人に当たった。

ゴルファーなら誰しも分かっていることだが,長いクラブをマン振りすると方向性が定まらない。まずまずの当たりでも左右に打ち分けてしまう。まともに当たらなかったときなど,もうどこへ飛んでいくか分からん。

長いクラブをブン回すから訳の分からんところに飛んでいく。そして人に当たる。

しかし,ドライバーショットというのは案外安全なのだ。なぜならドライバーショットは危険だという認識があるから,ゴルフ場も安全管理を入念にするし,競技者も気をつける。全員が同じ場所(=ティーグラウンド)にいるから同伴者に当たるということもほとんどない。

キャディがいれば打球を見るから,さらに安全だ。

しかし,2打目は違う。2打目は全員バラバラになるし,目も行きとどかない。

そこででかいクラブを振り回すと,ミスになったときに,前に出ていた同伴者だの,隣のコースの人だの,そういう人に当たるのだ。

要するに,いくつかの裁判例を見て分かることは,「飛距離の出る人がブン回すドライバー」が危険なのではなく,もっとも危険なのは「飛距離の出ない人が2打目にブン回すロングクラブ」なのである。

私もドライバーがミスしたときや,ロングの2打目などは長いクラブを持つ。十分に気をつけてショットしたいと思う。


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