大阪教育条例NO!

2012年、大阪で成立した教育関連条例の具体化と、「君が代」不起立処分に反対する運動の交流ブログ

加害展示の撤去をねらうピースおおさかのリニューアル案

2012-12-29 12:06:46 | 橋下市長の歴史認識
2月議会に橋下市長が提唱する「近現代史のための施設」構想のための調査費が予算で計上されようとしています。それと連動してピースおおさかのリニューアルに関する「素案」が財団法人から提起されたとの記事です。

「素案」そのものまだ見ていませんが、日本の加害の展示を「自虐史観」として維新の会が攻撃していたことを受けて、ピースおおさかのリニューアルが事実上加害展示の撤去として行われようとしています。

ピースおおさかは、大阪での平和教育の拠点的存在で、小中高校生が多く社会見学に行っています。その展示から加害の事実が消えることは、子どもたちの歴史認識にとって、重大な問題です。早急に「素案」を手に入れ、反対の声をあげていきたいと思います。

なお、参考までに2012年春から夏にかけて府市統合本部等で検討されていた資料も紹介します。

防空壕体験設備新設…「ピースおおさか」刷新案
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20121227-OYO1T00952.htm?from=main1

 戦争と平和に関する展示追悼施設「大阪国際平和センター」(ピースおおさか、大阪市中央区)が、戦後70年の2015年に向けて刷新する展示内容の素案が判明した。橋下徹大阪市長が目指す日本の近現代史を学ぶ新施設と内容が重複しないよう、テーマを大阪空襲に特化。実物大の防空壕(ごう)の疑似体験設備などを新設する。総事業費約3億3000万円は大阪府と大阪市で折半する。
 素案は、施設を運営する府・市共同出資の財団法人が作成。入館者の6~7割を小中学生が占めることから、大阪空襲を通して、戦争の悲惨さを子どもたちに学んでもらう。府・市の来年度予算案に設計費など計約3000万円を計上する見通し。
 実物大の防空壕は、10人程度の見学者が実際に入り、空襲警報や爆弾の破裂音、炎の光などを体験できる。爆撃機の一部などの模型を新たに展示し、映像とともに紹介する。満州事変以降の近現代史を学ぶコーナーは撤去や縮小する。
 ピースおおさかは1991年9月に開館。南京大虐殺の展示内容などを巡り、府・市の一部議員から「自虐的だ」との批判が出て、橋下市長が展示を大阪空襲に絞るよう指示していた。
 一方、近現代史を学ぶ新施設については、橋下市長が別に整備する方針を示しており、市は来年度当初予算案に調査費約800万円を計上し、基本構想をまとめる方針。ただ財源などを巡り、実現性は不透明だ。

(2012年12月27日 読売新聞)


<資料>

■「近現代史の教育のための施設」構想(案) 2012.6.26
http://www7b.biglobe.ne.jp/~hotline-osaka/kingendai.pdf

■提言「ピースおおさかのリニューアルに向けて 2012.5.16
              大阪府市統合本部 特別顧問 橋爪伸也
http://www7b.biglobe.ne.jp/~hotline-osaka/peace-ri.pdf


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