大阪教育条例NO!

2012年、大阪で成立した教育関連条例の具体化と、「君が代」不起立処分に反対する運動の交流ブログ

「君が代」不起立処分者の再任用拒否に抗議を!

2013-02-19 20:58:18 | 「君が代」不起立処分撤回の闘い
2月19日(本日)昨年の入学式で「君が代」不起立処分を受けた辻谷さんの再任用が拒否されました。今回の再任用では、府立高校で教諭5人が不合格、1人が保留、支援学校で保留1人、実習教員で不合格1人、保留2人、校務員で保留1人が出ました。また、再任用更新でも、更新拒否が府立高校教諭で1人、校務員で1人でています。かつてない多い数です。

辻谷さんの再任用拒否は、明らかに昨年の入学式における不起立への報復処分です。府教委への電話、メール、FAXを集中下さるようお願いします。 

教育委員会事務局  教職員室教職員人事課  府立学校人事グループ
電話:06-6944-6893  Fax:06-6944-6897
メールアドレス:kyoshokuin@sbox.pref.osaka.lg.jp
住所:540-0008 大阪府大阪市中央区大手前3丁目2‐12 別館5階 教職員人事課

なお、明日(2/20)17時30分より大阪府庁別館前(地下鉄「谷町四丁目」下車)で抗議を行う予定です。可能な限り結集をお願いします。

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2013年2月19日
大阪府教育委員会様

                 【抗議文】

府教委は辻谷さんの再任用・不採用を撤回し、ただちに再任用を行え
府立学校教職員有志の会

 府教委は本日、辻谷教諭(枚方なぎさ高校)の再任用に対する不採用を当該校長を通じて行った。府立学校教職員有志の会(以下、有志の会)は、府教委がこの決定を直ちに撤回し、再任用を行うことを要求する。
 そもそも再任用制度は、府立学校教員への定年制導入と引き換えに、老後の保障のため導入された制度である。その性格からして新任の採用制度とはまったく異なる。希望するものについては全員その希望が叶えられるべきものである。
 一体当該教諭の再任用を拒否する理由がどこにあるというのか。我々から見ても全く理由が見あたらない。

 さしたる理由が見あたらない今、府教委は、昨年当該教諭が入学式に不起立したこと(府教委に言わせれば、公務員としてふさわしくない行為、信用失墜行為)を理由として不採用決定としたとしか考えられない。もしそうだとしたら、府教委は自ら各校長に対して出した文書(卒業式・入学式に係る校長向けの「Q&A」。我々はこれを情報公開で入手している)の内容をも裏切っている。そこには、不起立だけを理由として再任用を拒否することはないと明示している。

 もとより卒業式・入学式での「君が代」演奏時での起立・斉唱が不当・不法なものであることは言を待たない。
(1)「学習指導要領」の内容を百歩譲って認めるとしても、「日の丸」を式場正面の壇上に高々と掲げ、「君が代」斉唱の際必ず起立せよ、などという形式はそもそも規定されていない。教育課程の編成権が各学校にあるとするなら、掲揚・斉唱をするかどうかも含めて各学校の裁量に委ねられるべきである。
(2)昨年の1・17通知そのものが不当である。国旗掲揚・国歌起立斉唱という一種の儀礼(人によっては宗教的儀礼にもあたる)を、教育長の「職務命令」として教職員に一律科すことなど、教職員一人ひとりの国旗・国歌に対する姿勢をいわば試そうとするものであり、憲法に保障された思想・良心・信教の自由を踏みにじるものであることは明らかである。

 いずれにせよ、今回の不採用通知は不当である。府教委はこのようなことを繰り返して有為な人材を現場から放逐していって良いのか。教職員の気持ちは府教委からますます遠ざかり、教職員を大阪で確保することさえ困難な事態を府教委自らが作り出していることをどれだけ自覚しているのか。ただちに不採用通知を撤回し、再任用を決定せよ。

府立学校教職員有志の会


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