大阪教育条例NO!

2012年、大阪で成立した教育関連条例の具体化と、「君が代」不起立処分に反対する運動の交流ブログ

中原教育長の辞任を求める教育委員会請願を提出

2014-11-07 21:05:11 | 橋下・維新の会の大阪府・市政
11月7日、「日の丸・君が代」強制反対大阪ネットと子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会で、立川委員に対してパワハラ発言を行った中原教育長の辞任を求める教育委員会請願を行いました。

2014年11月7日

大阪府教育委員会
教育委員長 隂山 英男 様
教育長   中原  徹 様

中原徹教育長の辞任を求める請願


日本国憲法第16条及び請願法第5条の規定に基づき以下の請願をいたします。なお、請願法に則り文書及び面接による誠実な回答を求めます。

【請願事項】


以下の理由から、中原徹氏は、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」により、教育委員会の権限に属するすべての事務をつかさどり(第17条)、教育委員会の事務局の事務を統括し、所属の職員を指揮監督する(第20条)権限を有する大阪府教育委員会を代表する公正で高潔な職務対応を求められる教育長として、全く不適格と考えます。
 中原徹氏に対し、「教育長」及び「教育委員」の職を辞することを強く求めます。

【理由】


1.立川教育委員の告発を端緒に明らかとなった中原教育長によるパワハラ
10月29日に開催された大阪府教育委員会議において、立川さおり教育委員は、中原徹教育長からパワハラを受けた事実を明らかにしました。府議会において焦点化していた「認定こども園」の定員上限を25人から35人に引き上げる条例改定案につき、教育委員会が松井知事に対し35人への引き上げを可とする意見表明を行う決定をしようとする直前の10月21日の会談(出席:教育長、次長、立川委員、見浪総務企画課長)においてです。立川委員が「委員である前に、3歳児の母、当事者として、より少人数が理想だと思っている。答弁を否定するつもりはないし、嘘は言えない」と発言したところで、中原教育長は立川委員の発言を遮ぎり、以下のような発言を繰り返しました。
 「母親とか、理想的とか、個人の意見を披露する場ではない。課長が用意した通りに言えば、いいんです。」「目立ちたいだけでしょ。立川さんなんかが何を言っても何も変わりませんよ。」「誰のおかげで、教育委員でいられるのか、他でもない知事でしょう。その知事をいきなり刺すんですか。」「自分のキャリアに傷がつく。損害賠償請求、告訴します。」「議会で言うのはやめてください。何言ってもダメ?罷免要求だしますよ。」
これは明らかなパワハラであり、パワハラ行為によって立川委員の人格を否定し傷つけ、自分自身及び首長への無条件の屈服を迫るものです。
 立川委員は、10月29日の教育委員会議において、「これまでも自由に発言できない状況だった」と訴え、小河勝委員も「私も罷免要求すると言われた。明確なパワハラだ」などと指摘されています。
 しかし、松井知事は中原教育長の言動をまったく問題ないとして立川委員に辞職を促し、大阪維新の会代表の橋下大阪市長も「議論が熱くなれば、あんなの当たり前」と中原教育長の言動を支持しています。
教育長を任命する首長の資質も問題になりますが、中原徹氏の資質が、「人格が高潔」(地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条)に反していることは明白です。

2.2014年度使用の高校教科書採択にける中原教育長の政治的職権濫用
昨年、府教委は、実教日本史を「一面的」と断じた「府教委見解」を府立学校校長に発出し、実教日本史教科書の選定に制約をかけました。この際、中原教育長は、大阪維新の会府議団の「勉強会」に参加し、まだ採択過程にあり教育委員にも示されていない各校からの「選定理由書」を同会派の府議らだけに提示し、2013年5月の教育委員会議で決定された採択手続きを教育長の独断で変更して「再調査」を行なわせました。
 2013年9月30日の大阪府議会本会議において、小河勝教育委員は高校教科書採択に関わる一連の過程を強く批判しました。小河委員は、「教育内容とその実践について責任をもつ府立高校の教育が、政治的圧力や干渉を受けてはならないこと、とりわけ教科書選定にあたっては、それが各学校において圧力や干渉のない自由な環境で選定の検討作業が実施されることこそ、なによりも重要な課題であると考えます。」と採択に関わる教育委員会の責任を明確にした後、今回の教科書採択の過程に「大阪維新の会」による政治介入があった事実を報告し、教育の中立性と教科書採択の公正性を確保すべき責任を放棄して、大阪維新の会の政治方針に協力した中原教育長の態度を批判しています。この問題は、大阪の教育の根幹に関わる重大な問題であり、中原教育長の行為は容認されるべきではありません。

3.「君が代」斉唱の口元チェックなど教育への政治介入と迎合
府教委は、昨年、府立学校に卒業式・入学式で「君が代」を斉唱する時、教職員が本当に歌っているかどうか、管理職に目視で確認し報告を求めるいわゆる「口元チェック」通知を発出しました。すべての教職員にむりやり口をこじあけて「君が代」を歌わせ、やがて、子どもたちに強制的に「君が代」を歌わせるような教育のあり方に多数の府民や全国の市民から批判の声が寄せられました。
 通知は、中原教育長の指示によるものです。この通知も、ある府立高校の卒業式に参列した大阪維新の会の府会議員の「歌っていない教師がいる」との校長への通報から、当該教員が「歌わなかった」ことの自白を強要され、自白に基づいて「訓告」処分を強要されたことが発端です。この問題でも、中原教育長は、大阪維新の会の政治方針に協力しています。1、2項と同様に、大阪の教育の根幹に関わる重大な問題であり、中原教育長の行為は容認されるべきではありません。
<
div style="text-align:right">以上


子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会
「日の丸・君が代」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク


最新の画像もっと見る

コメントを投稿