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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 24

2024-07-15 18:40:02 | 日記
 この船はそこまで大きくないからG-01はメイン通路以外に行けそうにない。なので私はなにもせずにアイ達に任せるしかないか……とか思ってた。けどどうやらアイはサボる事を許してくれないみたいだ。
 私にもっと働けと言ってくる。言っとくけど、私は今だってずっと働いてるからね。確かにみんなのように自身の足で歩いてるわけじゃないが、私はその分この貴重な頭を使ってるのだよ。
 
 まあアイはもちろん知ってるだろうけど。常に危険にだって気を配ってる。それにここはこんなふうに変に船が集まってるのだ。この場所自体が不安定ってこともあるだろう。なので私はそういう不安定なところはないか? とか常に探ってる。
 だってそういう不安定な空間というのは突如として発生したりするものらしいからね。アイや勇者ならそんな場所に落ちたとしてもなんとかできると思うけど、ミレナパウスさんが巻き込まれたら、大変だ。
 なので私は気をつけてるんだよ。でも実際、これから色々とある中でミレナパウスさんが単体になることもやっぱりどうしてもあると思う。それを考えると、今のままのスペックでは厳しいよね。
 
 勇者も魔王も、そもそもが強かったから気にしてなかったが、ある程度の強さってのは大切だ。もっとゆっくりと出来たら、ミレナパウスさんのアップグレードも考えるんだけど……今はそんな場合でもない。
 
「それではお願いしますね」
 
 そんなふうに私に言ってくるアイ。その言葉は丁寧だが、それはつまりは外面をしてるわけで……G-01を何やらすごい存在と認識してるミレナパウスさんは目をキラキラとしてるよ。
 その期待を裏切りたくはないと思う。思っちゃうよね。ほら、私って良いやつだから。けど一体どうしたら? よくスキャンしてるから、その対象を変えるとか? 実際すでにこの船全体はスキャンしてる。その全景はわかってる。けど内部のデータはスキャンしてない。内部の部品とかね。流石にそこまで……はね。
 
『記録を保存してるデバイスを見つければいいのよね?』
 
 とりあえずそんなふうにアイに聴いてみる。するとコクリと静かに頷く。しょうがない。私はとりあえずG-01の指を切り離した。それでアイたちのところまで向かわせた。そしてそこでそのブリッジの一番大きそうな機械? の下の方の板を強引に引き剥がしてたアイに誘導されてG-01の指はそこにつっこんだ。
 ここからメイン基板を通して内部を調査する。無理やりエネルギーを送って、その流れで様々な部品をしれるんじゃないだろうか? 私はその部品一つ一つを精査することなんてできない。
 けどきっとG-01がそれはやってくれるだろう。私はただ記録デバイスというワードを知ってればいいはずだ。


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