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UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第十七話part1

2024-10-06 19:36:56 | 日記
 足軽たちは海や川で遊ぶことが多くなってた。別にそれは足軽がリクエストして、育代の水着目当て……とかじゃない。ただあんなことがあったから、山の方に行くのを避けてるのだ。山では何かに遭遇しそうな……そんな気がしてるんだろう。
 だいたいどこで遊ぶのかは育代に任せてた。育代はまだスマホを持ってないのか、遊んだ時に次の約束をしてる。勿論家で事前にどこに行く……とか何かを相談できないから、全ては育代任せだった。
 
 海にいって川にいって、時々育代の知り合いの畑にいってなんか手伝わされたりもした。収穫体験みたいなのだ。けど彼女の友達? みたいなのは紹介されることがなかった。
 
 田舎だから若者が少ないのだろうと思う野々野足軽だけど、逆に考えたら人数が少ないからこそ、在校生の結びつきが強くなる……とかあるのでは? とか思った。
 都会の学校なら、それこそ三年間学年が違えば存在を全く認知しない存在がいるなんてのはざらだろう。いや下手したら同じ学年でだってそんなのはある。
 でも田舎で全校生徒10人とかそれ以下だったら、みんな仲良くやってる……みたいなさ。そんな印象が足軽にはあった。それこそ全員が兄弟とか姉妹みたいな関係性になるような……そんな感じじゃないのかな? ってね。
 でも育代は結構毎日約束をしてくる。残念なのは大体育代は昔のスクール水着だったことだ。小頭? 小頭の事なん足軽は見てない。なにせまだまだ中学生のおこちゃま体系だ。
 
 あれから実は足軽は夜に何度もサルを探して出かけてた。けど、どうやらサルは夜には身を隠すようになったみたいだ。けど逆に昼間にはその視線を感じてる。
 足軽なら簡単に探せるだろうと思うだろう。けど、いまだに夜にはその姿を見つける事は足軽は出来てなかった。どうやらかなり気配を消すのがうまいみたいだ。
 力を見る目さえもかいくぐってる。なら、昼間にいくしか……とか思っても、流石に昼間はそんな隙はない。家族の目もあるし、いくら田舎でも昼間だと誰かが見てしまうかもしれない。
 
 だから足軽は楽しく遊ぶ中、どうしようか? と考えてた。昼間の内にサルを見つけて力を使ってそのまま追跡、夜になってから襲撃をかける……というのが一番だろうという結論に達してる。
 だから今日こそは……という思いを抱きながら、あと何回観れるかわからない育代のスクール水着姿を目に焼き付けている。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 83

2024-10-06 19:31:47 | 日記
『ありがとうございます。けど……私はこの罰を受けます』
『そんな凡人のやり方で罪が償えるか!! 罪が万番あるのなら、その償い方だって幾通りもあるはずだ!! なのにこの法は万人に同じような罰を与えてる!! それはおかしいことだ!! 
 それで償える罪がどこにある!! お前が命をささげるよりも、その命を一生使って研究に使うほうが未来の為になる!! それも一つの償いだろう!!』
 
 なるほど……と思った。確かに……ともね。実際八億人の命を奪った罪に対して、彼女が一人死刑になったとして、それで何になるだろうか? 使者は蘇らない。いや、そうだよね? 
 彼らの技術レベルならもしかして……とか思うけど、これだけ死者の事を言ってるんだからきっと死者をよみがえらせることは彼らもできないんだろう。それを前提としたら、やっぱり八億人の命は途方もなく重い。
 彼女一人が罪を償うために命を失ってもそれで報われるのか? といえばもうそこは遺族の気持ちの問題でしかない。けどきっと彼らの法では八億人も殺したら死刑なんだろう。
 むしろそれ以外何がある? みたいなさ。でも『彼』はその法は全ての人に平等に罪の償いを求めてる欠陥品でしかないといってる。彼の言い分的には彼女の命を奪うよりも彼女の才能、そしてその頭脳を使って罪を償わせる方がいい……ということなんだろう。
 
 彼女は間違いなく天才なんだと思う。だからこそ、ここで法の下に平等に死刑を下すよりも、天才の頭脳を活用させていく方がいずれ必ずこの世界に、人類にとって易になる……それを主張してる。
 
 その可能性はあるだろう。わかるよ。けど、きっと世間が、世論がそれを許すことはないだろう。責任を必ず求めるはずだ。てか求めてるだろう。だから彼女の刑は決定してる。
 
『私は……ここまでです。そして一つだけ言っておきます。私に間違いなどなかったと』
『貴様! 八億人も殺しておいてまだそんな!!』
 
 そういって彼女は鎧の人たちが何かしたのか、電撃が彼女の全身を貫く。どうやら彼女の拘束されてる腕の腕輪。あれから発せられてるようだ。
 
『楽に死ねると思うな。貴様の頭は解析され、その命は輪廻を許されないようにユグドラシルの糧になることが確定している。命のエネルギー。エントロピーを吸いつくしてやろう』
 
 そんな事を言われて彼女は乗り物に押し込まれて連れていかれた。どうやら死刑といっても私が知ってるような斬首とか絞首とか銃殺とか、そんなのではないらしい。もっとえげつない方法があるみたいだ。
 
『馬鹿やろう……』
 
 彼のそんなつぶやきが空しく流れていく。