Q:アトピー関係の本で「人間の体は弱酸性なので、弱酸性石けんで洗うのが良い」という情報を得ました。弱酸性の石けんはありますか?
A:最近よく聞く「肌に優しい」の代名詞のような使われ方をしている弱酸性という言葉。これは石けんの弱アルカリ性を意識したもので、弱酸性の洗浄剤は全て、合成界面活性剤の一種です。
石けんには固形・粉・液体がありますが、油脂に苛性ソーダか苛性カリを反応させて作りますので、どれも弱アルカリ性です。弱酸性の石けんはありえません。皮脂や埃、垢などの肌の汚れは酸性ですから、弱アルカリ性の石けんで洗い、汚れを落とすのが自然です。
弱酸性の方が汚れを落とす力が弱い=優しいとされていますが、弱アルカリ性の石けんで肌を洗っても、人の肌は自然に弱酸性に戻る性質があります。危険な合成界面活性剤入りの商品より、汚れも良く落ち、添加物の入っていない純正石けんの方が肌にも優しく安全です。
<石けんを使うコツ>
☆ 食器洗い
・油汚れのある食器とそうでない食器に分ける。
・軽い汚れの食器は水やお湯の流し洗いでいい。
・油汚れのひどい食器は、汚れをボロ布や新聞紙などでふき取る。
スポンジをぬらし、石けんをつけ、よく泡だててから洗う。
・流水かお湯でしっかりすすぐ。
参考 シャボン玉石けん www.shabon.com
石けん百科 www.live-science.com
オーガニック・ライフ・サークル会報
2004年11月・12月号(No.65)掲載