松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆総合計画のオンラインフォーラムがあった(白岡市)

2020-12-13 | Withコロナまちづくり
 総合計画のオンラインフォーラムがあった。

 総合計画では、計画策定前に、市民の意見を聞くのが定番である。普通、リアルな市民フォーラムを開くが、コロナ禍なので、オンラインで行った。私も、三浦半島からの参加である。

 今回は、参加者の属性ごとに4つのグループに分かれて、検討が行われた。年代別、居住履歴別に分かれ、それぞれに、まちの評価を聞いてみようというものである。

 私は、アドバイザーということで、それぞれの部屋に入って、議論を聞くという役割である。これまでだと、同じグループにいて、ずっと話を聞くことができなかったが、オンラインで4グループだったので、ゆっくり話が聞けた(リアルだと、つい、私が話してしまう)。
 
 今回は、若い人が開発した論点ごとにカードで、YES/NO方式の意見を言う方法だった。詳細は、うまく説明できないのでもどかしいが、アンケートで聞くような事項をカードごとに整理したものである(たとえば、「まちに愛着があるか」など)。

 面白かったのは、課題を出すだけでなく、では、まちに愛着を持てるようになるには、どの課題を乗り越えたら良いのかという展開をこのカードで行う点である。

 うまく説明できず歯がゆいが、報告書が出たら、もう一度、紹介しよう。また、この方式を開発をした人と、ゆっくり話で見たいと思う。

 オンラインの難しさは、やはり距離感である。空気がうまく伝われないので、その中で、まちのことを話すのも簡単ではなく、ましてや「どうしたら」までを話すには難しい。そこで、今回のカードのように、一定の材料があったほうがいいということになる。

 どんなまちが良いかでは、「新しいことに挑戦でき、応援できるまち」というカードに賛同する人が多かったのが興味深かった。コロナ禍で、ある種の閉塞感があるからだと思う。実際、こうしたまちが生き残れるのだろう。

 全体を通して、時代は、シビック・プライドの向かっているということを感じることができた。最後に話したが、フランス革命時の市民や農民からフランス軍は強かった。プロの雇兵は、やられ続けた。その理由は簡単で、傭兵はお金のためであり、危なくなったらさっさと逃げる。ところがフランス軍は、自分たちの国を守るというシビック・プライドがある。ここが強さの分かれ道である。

 ならば、今後のまちづくりは、フランス軍方式である。市民のまちに対する愛着、誇り、共感、そして当事者性によるまちづくりである。議論を聞きながら、量より質の時代ということをあらためて実感した。

 色々感じることがあったが、ともかく、今回のオンラインフォーラムは、面白かった。スタッフには、ともすると、やたらボタンを押して、迷子になってしまう私をフォーローしてもらって、感謝申し上げる。参加された白岡市民の人たちも、今後も、機会があったら、参加してほしいと思う。ともかく面白かった。
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