人生をひらく東洋思想からの伝言

様々な東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら一緒に人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第22回「君子は豹変し、小人は面を革む」(易経)

2022年02月03日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第22回

「君子は豹変し、小人は面を革む」(易経)

(くんしはひょうへんし、しょうじんはおもてをあらたむ)

 

君子(人を導くような人)は常に自分を振り返り、自己変革を意識して行動している。

小人(自分の事だけを考えて行動する人)は、表向きには改めるが、

本質は何も変わる気持ちがないというような意味合いです。

 

現代的には、「君子豹変」とは あまりいい意味合いでは 使われることがありません。

すぐにころころ態度を変えて反対に回る というようは意味合いで使われることが多いです。

ただ、もともとの意味は これとは違っていたようです。

 

「豹変(ひょうへん)」とは、豹の毛が秋になると抜け代わり、

ぶちの模様が一転して あざやかな色に変わることをしめしていて、

それと同じように、「君子」は、仮に過ちを犯してもすぐに改め、

あざやかに面目を一新していくという意味だそうです。

 

自分自身がどう生きたいのか? どういう自分になりたいのか?

などを常に考えながら生きている人は、常に自分自身を振り返り、

変えていく勇気がある人なのではないでしょうか。

そんな人を目指していくため、今回の言葉も身に染みて生きていきたいものです

 

参考文献 『経営に生かす易経』(竹村亞希子著 致知出版社)

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