【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第6回
「重々無尽」 (仏教)
東洋の考え方の根本を表す言葉に、重々無尽(じゅうじゅうむじん)というものがあります。
この世のあらゆる物は無駄がなく、相互に際限なく連関しあって存在しているという意味です。
The traditional oriental views are based on a very different concept;
the idea that everything in the universe is infinitely connected and
everything has a purpose.
この考え方があるので、我々日本人は「ご縁」という縁起を大切にしています。
ですので、すべて無駄な人もいないとわかると、
お互いの助け合い、支え合い、活かし合うという発想がとても大事だと感じます。
ですが、どこか特別意識や偏った意識や感情が生まれてくると、
そこには排除しようとする感覚も生まれます。
ですので、異質なものを受け入れていくという考え方が大切になってきます。
常にその気持ちを意識していくことが大事かと感じます。
(参考文献) 「日本を語ろう」(高久多美男 神谷真理子著 ジャパニスト出版)
(参考文献)「清く美しい流れ」(田口佳史著 PHP研究所)