人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第174回『大難を小難に、小難を無難に』(仏教)

2025年01月21日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第174回

『大難を小難に、小難を無難に』(仏教)


この世を生きる上では、大なり小なり様々な難儀なことに出逢い、

その体験、経験をするのが人生なのかもしれません。

その難儀な事が、おかげさまで、様々な偶然や奇跡によって

助けられたことは、皆様も多々あることだと思います。

それは、ご先祖さまや、目に見えない大いなる力が、私たちを支えているのかもしれない

ということを
表現したのが、今回の言葉になります。


この言葉は、仏教にも神道に通じるものがあり、

すべての存在が持つ「いのち」の繋がりを感じさせてくれます。

「今回は無事で良かった」と私たちが何気なく口にする言葉の裏には、

実は大きな災いが小さな困難へと変わり、さらにそれが無事に収まったという

深い感謝の念が込められているのです。

 

先日お話しした「おかげさまで」という言葉同様、今回の言葉も

私たちの生きる世界が見えない恩恵と慈悲に満ちていることを教えてくれます。

あらためて、この言葉の持つ深い意味に心打たれる思いです。




参考文献
『よくわかる観音経のすべて』大栗道榮 日本文芸社

 

 

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第173回『おかげさまで』美しい日本語

2025年01月14日 | 日記
【人生をひらく東洋思想からの伝言】
 
第173回

『おかげさまで』- 美しい日本語

 
日々の暮らしの中で、私たちが何気なく使う「おかげさまで」という言葉。

この短い言葉の中に、日本語の奥深さが凝縮されているように感じます。


「お陰様で」という漢字で表現されるこの言葉には、

目に見えない大きな力への感謝と畏敬の念が込められています。

私たちの先人は自分たちの生命や幸せが、神仏や自然、周囲の人々など、

様々な存在による恩恵によって支えられているということを実感しながら

生きてこられた中でこの言葉を生み出したのでしょう。


一見シンプルなこの挨拶言葉には、個人の成功や幸福を決して独りよがりのものとせず、

常に周囲との調和の中に見出そうとする日本人特有の謙虚さと智慧が息づいています。


上手くいったときは「おかげさまで」と捉える心、

うまくいかないときは「更なる成長や学びのチャンス」と謙虚に受け止める。

そんなしなやかな心持ちで過ごしていけたらと思います。

このような言葉の背後にある豊かな精神性は、

現代社会においてますますその価値を増しているように思えます。

そのような、美しい言葉を、言霊として大切に使い続けてきた日本語の奥ゆかしさと

感性を大切にしたいと思います。
 
 
 
参考資料
『アホは神の望み』 村上和雄著 サンマーク出版
『音 美しい日本語のしらべ』はせくらみゆき著 きずな出版
 
 
 

Moa美術館
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第172回 『令和7年 乙巳(いつし、きのと み)の意味とは』(日本の暦)

2025年01月07日 | 日記
【人生をひらく東洋思想からの伝言】
 
第172回

『令和7年 乙巳(いつし、きのと み)の意味とは』(日本の暦)


遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

旧年中も大変お世話になり、有難うございました。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。



東洋思想研究の第一人者である田口佳史先生から毎年ご教示いただく干支の意味を基に、

自分なりに感じることなども含めてお伝えさせて頂きます。

この内容が、皆様の本年の指針となり、実りある一年を過ごすための一助となれば幸いです。




「乙」の意味

前年の歩みが、ついに地表に出てきます。

地表の厳しさ、激しい風雨や寒暖など
は予想以上に厳しいものですが、

その厳しさがとても大切になってきます。


まだ、真っすぐに伸びることができずに折れ曲がっているところを表しています。

まだ、外界の抵抗が強いですが、いかなる抵抗があっても、

どんな紆余曲折を
経ても、それを進めていくことが大切です。


「巳」の意味

冬眠より地上に出てきた蛇を表しています。辰と蛇はある意味で、似ていますが

辰は目に見えないもの想像的な存在、蛇は目に見える現実的な存在としての

象徴なため、日々の生活態度、習慣などがとても大切に問われてくるように感じます。

新しい時代にむかい、自分自身を律する気持ちと、

一歩一歩進んでいく地道な行動
が実を結んでいきます。


「全体的」

前年の「甲辰(きのえたつ)」は、革新の実現のために決断し、歩み出したところを

表したの文字が「甲」です。辰は歩みだした当初の悪戦苦闘を表しています。

そのような中で、様々な抵抗が強いため、粘り強い気持ちと覚悟が必要になってきます。

本当に自分自身が目指すところをしっかりと見定めて、

だらしない、ごまかしの生活に
見切りをつけて、退路を断つ気概を持ち、

滞っていることを一掃し、しっかりけじめをつける、
という覚悟をもって、

本気で「片を付ける」気持ちで臨んでいく、そんな気迫が試される一年に
なりそうです。

自分自身も、今まで避けてきたり、先延ばししてきたことに、

しっかり向き合ながら、
愚直に進んでいこうと思います。


皆様にとって、悔いのない素晴らしい一年になりますよう、

心より祈念申し上げます。


参考資料
『干支の活学』安岡正篤著 プレジデント社
『タオ・クラブ・メールマガジン624号 2024年12月27日号』田口佳史編 



 
 

義母作の折り紙
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第171回 『有名無力、無名有力』(安岡正篤)

2024年12月30日 | 日記
【人生をひらく東洋思想からの伝言】
 
第171回

『 有名無力、無名有力』(安岡正篤)

東洋思想の研究者であり、昭和の時代に政財界のリーダーたちの精神的支として活躍され、

国民的教育者として知られた安岡正篤先生。

混乱した時代に、私達日本人としての方向性や在り方に多大な影響を与えて下さった

素晴らしい方であります。

沢山の貴重な著書を通じて学ばせて頂いております。

 

その安岡先生が、当時このような言葉を述べられました

「有名無力、無名有力」


「人間は案外、有名になると無力になるものです。かえって無名であることが、有力であることが多い。」

本の中で安岡先生は、ご自身の体験から:

有名になると朝から電話が鳴り、

会合や義理での付き合いが多く、忙しくなり

食事もまともに食べられず

本当にやりたい事、勉強したいことが出来なくなっていったそうです。

「本当に偉くなろうと思ったら、なるべく無名でおらないといけません。これは私が無責任なことを言うのではなく、

私自身がもう悩んでいることです。」

またこの教えは特に若い人に向けられたもので:

「特に若い人達によく言う。有名になることを目指すのではなく、無名で有力であることを志し、

自分の力を磨き続けてほしい」

つい私も、有名になる事で、人間関係も含め、物、お金など必要なものがそろい、

有力になるような幻想をどこか持っていましたが、この言葉を知り、無名で有力であることの大切さ

そして安岡先生が仰っていた本質を考えさせられました。

そして、何のために有力になるのか?それは、社会のために、公のために尽くすためなのでは?

など、自問自答しながら残りの人生で何ができるかわかりませんが、一歩一歩進んでいきたいと思います。

少しでも社会のためにお役に立てるよう、精進していきたいと思います。

今年も、ブログでは勝手な独り言のようにつぶやいていましたが、

読んで下さり、励ましのメッセージなど有難うございました。

来年も、引き続きよろしくお願い申し上げます。

参考図書
『運命
開く』安岡正篤著 プデント社

寒川神社 大祓式
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第170回 『一陽来復』(易経)

2024年12月23日 | 日記
【人生をひらく東洋思想からの伝言】
 
第170回
 
『一陽来復』(易経)


私は日本の伝統に息づく東洋思想の知恵、特にそれらが日常生活や経営に

どのように活かされているかを探求することに深い関心を寄せてきました。

約3年前、この学びを同じ興味を持つ方々と共有したいという思いから、東洋思想の師に相談したところ、

人に伝えることこそが最大の学びとなる」というご助言をいただきました。

それ以来、ブログを通じて、また不定期ながら様々な機会に、

私の学びを発信させていただいています。

2025年は、「東洋思想を通じた人材育成」という私の志を、

事業の中核として本格的に展開していく決意を固めました。

これから着実に、その基盤づくりに取り組んでまいります。

皆様のご指導とご支援を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。


さて、今回は先日の冬至(12月21日)にちなみ、

「一陽来復(いちようらいふく)」という言葉をご紹介させていただきます。


これは冬至の別称として知られています。

「陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず」という東洋の叡智を表す言葉があります。

冬至は、まさに陰が極点に達し、陽へと転換する分岐点とされています。

一年で最も昼が短く、冬の寒さが頂点を迎えるこの日を境に、

少しずつ日は長くなり、春へと向かって歩みを進めていきます。

「一陽来復」は、易経が説く「兆し」を表す概念です。まだ寒さの厳しい時期であり、

春の到来を実感することは難しいかもしれません。しかし、この日は確かな転換点として、

新たな季節の始まりを告げているのです。

東洋思想の深遠さは、宇宙の摂理や天の道理を見出し、それを季節の移ろいと共に

生活の中に織り込んできた先人の知恵にあると考えています。

この「一陽来復」という言葉にも、力強い叡智のエネルギーが宿っているように感じられます。

この記事をお読みくださっている皆様の冬至以降の日々が、

ますます充実したものとなりますように。そして、豊かな福運に恵まれますように、

心よりお祈り申し上げます。


参考図書
『易経一日一言』竹村亞希子編 致知出版社
 
 
 
12月21日 日の出 茅ヶ崎海岸
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