【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第174回
『大難を小難に、小難を無難に』(仏教)
この世を生きる上では、大なり小なり様々な難儀なことに出逢い、
その体験、経験をするのが人生なのかもしれません。
その難儀な事が、おかげさまで、様々な偶然や奇跡によって
助けられたことは、皆様も多々あることだと思います。
それは、ご先祖さまや、目に見えない大いなる力が、私たちを支えているのかもしれない
ということを表現したのが、今回の言葉になります。
この言葉は、仏教にも神道に通じるものがあり、
すべての存在が持つ「いのち」の繋がりを感じさせてくれます。
「今回は無事で良かった」と私たちが何気なく口にする言葉の裏には、
実は大きな災いが小さな困難へと変わり、さらにそれが無事に収まったという
深い感謝の念が込められているのです。
先日お話しした「おかげさまで」という言葉同様、今回の言葉も
私たちの生きる世界が見えない恩恵と慈悲に満ちていることを教えてくれます。
あらためて、この言葉の持つ深い意味に心打たれる思いです。
参考文献
『よくわかる観音経のすべて』大栗道榮 日本文芸社