道の駅ましこ」で開催されている「師匠のことば~成井恒雄(ツーやん)と仲間たち」
新聞各社にも掲載いただいて概ね好評のようです。
4月11日は、ロクロ実演を担当している佐藤さんに代わって、
他の弟子達がロクロを廻すという事で行ってきました。
棚にさしていた弟子の誰かが作った茶碗をみると、私の頃とは口の処理が違うので、
ちょっと気になりました。
口辺を、二重に巻き込んでいる様な厚い処理をしているので、何故かなと思い訳を聞いてみると
口辺を丈夫にする為という事でした。
確かにツーやんの後期の茶碗には、そういうものが多くあり、
私は、どこまでも広がる潔いロクロを教えられたので、広がりを先端で抑える事は
あまり好きじゃなかった。なのでその頃の茶碗は所有していませんが、
御所丸や丹波の茶碗には、そういう処理がありますので、きっと何か訳があったのでしょう。
登り窯の焼き方も、時代によって弟子たちの話が違うので、
ツーやんにもいろいろ変遷があった事を、今回、改めて知る事ができました。
私も、独立してから25年以上経って、散歩中のツーやんから
変わった面取り技法を教わったので、師匠も晩年までいろいろ新しい事を試していたのだなと思います。
その時に教わった面取り技法で作ったカップ&ソーサー。
右の湯呑は、同じ技法の成井恒雄作です。
会場はほとんど非売品ばかりで残念ですが、やはり陶芸家は販売はするべきなので
片隅に2点だけ展示させていただいています。
左からロクロ実演に千葉から来ていた後輩弟子の、鈴木タクさんと企画展もお世話いただいた冨野博司さんと私。