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tea bowl blues

益子の陶芸家、太田幸博
のやきものとbluesのある日

「師匠のことば~成井恒雄(ツーやん)と仲間たち」好評開催中

2021-04-13 08:58:37 | Weblog

道の駅ましこ」で開催されている「師匠のことば~成井恒雄(ツーやん)と仲間たち」

新聞各社にも掲載いただいて概ね好評のようです。

4月11日は、ロクロ実演を担当している佐藤さんに代わって、

他の弟子達がロクロを廻すという事で行ってきました。

棚にさしていた弟子の誰かが作った茶碗をみると、私の頃とは口の処理が違うので、

ちょっと気になりました。

口辺を、二重に巻き込んでいる様な厚い処理をしているので、何故かなと思い訳を聞いてみると

口辺を丈夫にする為という事でした。

確かにツーやんの後期の茶碗には、そういうものが多くあり、

私は、どこまでも広がる潔いロクロを教えられたので、広がりを先端で抑える事は

あまり好きじゃなかった。なのでその頃の茶碗は所有していませんが、

御所丸や丹波の茶碗には、そういう処理がありますので、きっと何か訳があったのでしょう。

登り窯の焼き方も、時代によって弟子たちの話が違うので、

ツーやんにもいろいろ変遷があった事を、今回、改めて知る事ができました。

私も、独立してから25年以上経って、散歩中のツーやんから

変わった面取り技法を教わったので、師匠も晩年までいろいろ新しい事を試していたのだなと思います。

その時に教わった面取り技法で作ったカップ&ソーサー。

右の湯呑は、同じ技法の成井恒雄作です。

会場はほとんど非売品ばかりで残念ですが、やはり陶芸家は販売はするべきなので

片隅に2点だけ展示させていただいています。

左からロクロ実演に千葉から来ていた後輩弟子の、鈴木タクさんと企画展もお世話いただいた冨野博司さんと私。