・毎度の事ながら、可哀そうな名をつけたものだと思います。あえて名の間に・を入れて、屁・糞・葛としてみました。こうするとなお一層可哀そうな名であると感じます。
・花の外面は白色ですが、内部は鮮やかな紅紫色で、とても可憐だと思います。茎や葉を傷つけると屁や糞の悪臭がするために、屁糞葛の和名がついたようですが、後に余りも可哀想だということで、灸花(ヤイトバナ)や早乙女花(サオトメバナ)の別名があります。
・よく茂るつる植物のため、夏の日よけや目隠しに用いられます。ただ、朝顔などより馴染みがないようで、そんなに見かけないような気がします。
中々愛らしい植物で、鉢植えなどにして窓辺においてもお洒落ですね。
花言葉は「あなたと飛び立ちたい」。熱帯の植物らしく情熱的な花言葉です。
・ヤマノイモ(山の芋)というより、自然薯(ジネンジョ)といったほうが親しみのある呼び名です。自生の自然薯は貴重で喜ばれます。
空に突き出た花を、超拡大して撮影してみました。今にも崩れそうな蝋の様な花です。
葉の脇に白色の小花を穂状につけます。
・つる性のため、つるを上手くコントロールしないと、勝手に這い回り始末が悪い。
つる性の特性を生かして、美しく見せる工夫が必要です。
それには、落葉期の2月下旬頃、細枝を全て払い、幹だけにしてしまう整枝・剪定がコツです。
幹の下方から出る勢いがないつる、根元のヤゴなども早いうちに切り取ることが必要です。
・ひときわ明るいオランジ色の花。暑い夏でも大きな花を沢山つける。ノウゼンカズラから元気をもらいます。
・アケビの実はご存知の方が多いのですが、花は見たことが無い、という方が結構多いですね。夏の夜に咲くカラスウリと同じで、実は見るけど花は見たことが無い、と言う人は多いです。
私の好きな花でもあります。何といってもこの色が好きですね。色のわりには目立つことがなく、素朴で控えめなところが好きです。
豆を煎じて飲むと痰の切れがよくなるといわれることからの名。果実を葉と一緒に煎じて服用、また種を煮て食べると風邪にも効き、去痰薬となるようです。
マメ科のつる性多年草で、地方によりウイロウマメ、キンチャクマメ等の名で知られます。
・野山を歩くと自然生(ジネンジョウ)といわれるように、ヤマノイモのムカゴが目に付くようになりました。土の中に真っ直ぐに伸びたジネンジョウを折らないように、時間を掛け根気よく慎重に掘り起こしたのは随分昔のことです。今は制約があり自由に掘ることは出来ない事が多くなりましたが、独特の粘りがあって美味しい。ただ、ムカゴは見つけたら簡単に収穫できるので、頂戴することにしています。小指の爪ほどの丸い小さな球を、一個も落とさないように丁寧に摘み取ります。炒ったり、炊き込みご飯でいただくのも捨てがたい味です。
・センニンソウ(仙人草)は秋の訪れを告げる花の一つではないでしょうか。遠くからでもその存在を知ることが出来ます。日当たりの良い草むら、道端の低木などに絡まり、咲いているのが目立ちます。一輪だけ見ても、多数の白花が密集(↓の写真)して咲くさまも美しいです。花後、果実に長い白毛が仙人の髭に似ていることからこの名があるようです。外国では主に観賞用にしていると聞きますが、日本ではその太い根はクレマチスの接ぎ木苗を作るときの台木に用いているようです。ただ、毒性植物でその汁が皮膚につくと、ただれたような炎症を起こし、水ぶくれが出来るので注意が必要です。