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On The Road

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かえるの王さま または鉄のハインリッヒ その3

2010-02-16 23:03:30 | 小説の舞台
朝になると、8頭の馬に引かれ、飾り付けられた馬車がやってきた。忠実なしもべハインリッヒが乗っていた。ハインリッヒは王子がかつてかえるの姿に変えられてしまったのを悲しんで、その悲しみのあまり心臓がはりさけないように胸の回りに三本の鉄のたがを巻かねばならぬほどだった。
王子はお姫さまといっしょに馬車に乗った。ハインリッヒは後ろに立った。そうして、いっしょに王子の国に向かった。途中、ハインリッヒの胸のたがが三度はじける音がした。それは王子が魔法から救われ、お姫さまと幸せになったので、ハインリッヒの悲しみが解けた音だった。

備考:「初版グリム童話集1」吉原高志、吉原素子:訳、白水社:出版
同書を参考にした要約です。

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