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最近の鑑賞2

2010-01-29 01:21:03 | Weblog
最近のヒットといえば「土偶」~the power of DOGU~でした。

今でも彼らのことを考えると心が和みます、いや崇高な気持ちになります。
小さいながらに放っている存在感がとてつもなく、自然とテンションがあがります。

土偶というのは大概4000年くらい前のもので、多産や豊かな実りのため祈りの対象として作られたもの。多くが女性の特徴を持っています。一口に土偶と言ってもみみずく土偶、遮光器土偶、しゃがむ土偶と姿形が様々でバラエティに富んでいます。
最後のお面コーナーではそのあまりに個性的豊かな造形に戸惑い、近づくのをためらう程でした笑。

顔や人形の存在について考えさせられた。だって模様の中に顔が彫ってあるだけで人ははっとしてそこに存在を感じるんです。縄文時代からこのフォルムを作り上げた感覚はいったいどのようなところからくるものなのか。。一見キュートだけれど多いにミステリアスでした。土偶は見れば見る程素敵でハッピーターン型、人形焼き型のものを発見したり、これに皆祈っていたのかと思うとまた滑稽で、展示数は多くありませんがなかなか飽きません。土偶のヴィーナスは本当に360度どこから見ても美しかった。そして、どこかで見たことのあるようなキャラクターを思い出すものが多く、もしやデザインソースはここにあるのではと思ったり、とにかく頭が忙しかったです。

父の実家にイノシシ型土偶が1体あるらしい。今度連れて来なくては。昔、仙台では畑を掘ると土器の破片とか結構出てきたそうです。


そして、もうひとつのヒットは国立近代美術館で開催中の「ウィリアム・ケントリッジ」でした。
長年温められた企画の実現ということで全然予備知識もなく行ったのですが、木炭を使って描いたドローイングのアニメーションが素晴らしく、感動。2006年に森美術館でやっていた「アフリカン・リミックス」にも出品していた作家さんで南アフリカ出身のおじさんです。映像作品がほとんどなのでじっくり鑑賞するには時間がかかりますが、最初のブースの作品がどれも素敵でした。映像作品が多い展示は大概音がまじりがちな点が問題視されるけれど、これは1人ずつイヤホンをつけてスクリーンの前でチャンネルを合わすという風になっていて良いアイデアだなと思いました。だから会場自体は無音になっている。

作品はアパルトヘイトや南北戦争など政治的な隠喩やメッセージが込められているものが多いが、人によってそれをどのように見るか一義的に示されてはいなくて、様々な解釈が出来るもの。ケントリッジ自身も「そういう風に感じたのならば、それは始めからそこにあったんだ」というように作品を説明しているらしい。夢のようにイメージが連鎖していく映像は見ていてなんだか懐かしいような切ないような少し悲しい気持ちになる。自分の中に眠っている悪夢を見せられたようで、どこかをえぐられているような感覚に近いかも知れない。特に「潮見表」という作品が音楽と相まって、秀逸だった。これを見た人はどう思うのだろう、感想を聞きたいところです。


その後は少し作品の雰囲気が変わってゆくのだけど、ケントリッジの多才ぶりを伺うことが出来た。そして日本での初個展をおめでたく思いました。




最近、太宰治を読み始めました。彼は女よりも女の気持ちを上手く表現するので驚かされる。

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