one's works. my works!


one'sとは「その人の」と言う意味です。
僕らはone'sに「皆様の」と言う思いを込めました。

あれから1年      (田中)

2005年12月01日 23時51分49秒 | Weblog
昨年の11月に奈良県で起きた痛ましい事件を覚えてらっしゃる方も多いでしょう。
力なき者を卑劣な手段で弄びあまつさえその命をも奪い去る。
卑劣、愚考、その行為は万死に値するものである。

そしてまた今年も多くの命が凶行によって奪われた。
誰が被害者となってもその怒りは治まる事がないだろうがそれが幼い命となれば尚の事である。

今回の犯人はペルー人だと言う。
これまでもそうであったが今回の事件を発端にまた言われなき差別が起こるのではないか老婆心ながら心配である。

このようなセンセーショナルな事件の場合特に人々の記憶に永く残るであろう事を思うとやりきれない部分でもある。
ペルー人だからとか日本人だからとかと言う考え方で判断する人が増えぬ様祈る。


「若ければ道行き知らじ賂はせむ黄泉の使負ひて通らせ」

万葉集に寄せられた山上憶良のこの句の意味をご存知の方はどれほどいらっしゃるでしょうか。

「まだ小さき者故(子供なので)黄泉の国(死者の国)に行く道が判らないと思います。
だから死者の国から使わされた方よ、贈り物を致しますからどうかこの子を背負って行って下さいませ」

幼くして逝った我が子を嘆いた悲しい句である。

我が子を亡くした親と言うのはその傷が癒える事はないのだろうか。
僕の母も、祖母も、そして友人のお母様も。

こんな悲しい事件が2度と起こらぬ様に。

木下あいりちゃんのご冥福を謹んでお祈り申し上げます。

田中智幸

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1 コメント

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 (よしぼー)
2005-12-02 21:33:38
本当は、生きてるって事自体、すごい事。ましてや、こんなに沢山の(世界で見て)人の中、出逢って、沢山の時間過ごす仲間や、友人。奇跡に近いですよね。でも、産まれてから、日々の生活に追われたり、そんな事を日々考え、暮らしていくのは難しい。今、ニュースの中で、「ちょっと、かっときたから」とか、ほんの一瞬の感情で、人を傷つける人が増えてる。ましてや、知らない人、誰でもよかった。そんな、悲しい事ってありますか?たったその人の一時の感情で沢山の人が涙して、決して癒える事ない傷を抱え生きていく。あたしも、小学生の時、従兄弟を、バイク事故で亡くしてます。19歳でした。あたしは小学生ながら、その時の叔母さんは見てて辛かった。従兄弟を亡くした辛さはもちろんあったけど、叔母さんの姿ほど見ていて辛い物はなかった。それだけ、人の命は尊い。少しでもはやく、気付いてほしい。悲しみしか産まれないこと。失くしたら、二度と戻らないこと。人生自体、壊れていく事。はやく、こんなニュースが世の中から無くなってくれることを願いながら、書き込みさせていただきました。
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