one's works. my works!


one'sとは「その人の」と言う意味です。
僕らはone'sに「皆様の」と言う思いを込めました。

面接の話し  (田中)

2007年12月21日 21時02分01秒 | Weblog
面接の話し。
僕も何度か受けた事があります。

緊張しますよね、やっぱり。
20歳の時にそれまで勤めてた会社を辞めてバンドで生きていこうと考えてみたもののいきなりはやっぱり無理なのでどこかでバイトを・・・と探しました。

履歴書もきちんと書いて。

今でも思い出すのですが履歴書の資格などを書く欄に「剣道」や「空手」などと書くと「本当にやってんの~」としつこく聞いてきた面接官。
服、着てると痩せてみえる(これは今でも。70kgある様には見えない・・・らしい。)のでそればっかり聞いてくる。
挙句「瓦とか割れるの?」って。

瓦を割る為に習ってた訳じゃないし流石に頭に来た(だって肝心の志望動機とか聞いてくれない、って言うかそもそも腰掛けなんだけど)ので「なんなら顔面に入れましょうか?」って言ってしまった事・・・はあったような無かったような。
20分ぐらいの面接ひたすらそれだけを聞かれたんですよね。
僕は割と緊張する方なのでかなり緊張してんのに。
そりゃもう頭に来ますよ、やっぱり。

で、その僕が今は面接なんかしてたりする。

この10年弱、面白いなぁと思った人達が数人いらっしゃいます。

中でも印象深いのはエンジン付きのスケボーに乗ってやってきた男の子。
いきなりでした。
アポとかなくて。

僕みたいに髪を後ろでくくってたっけ。

ドアを開けるなり「ここは人を雇ってくれますか~?」と。
「あ、ああ。募集はしてるけど・・・?」
「雇ってくれますか?んで美容師ってどれぐらいでなれんの?」
このあたりで流石に雇う気はゼロ。
「最短で3年かな。」
「え・・・3年??3ヶ月とかじゃなくて??」
「3ヶ月は無理。制度上そうなってるし。学校行くんなら2年で取れるよ。」
「じゃあ無理やー。」

真意を測りかねて黙る。

沈黙に耐えかねた様にその男の子は喋りだす。
「俺、半年ぐらい経ったらアメリカに行こうと思うんですよ。だから最長でも半年しか働けないんです。」

「・・・・・・・・」

美容院は腰掛で働ける場所じゃないんだよなぁ。
それだったら土木工事とかの方が仕事があると思うよ、って言うと「そーっすか~」と言ってエンジン付きスケボーで帰って行きました。

今でもあの後姿が忘れられん。

で、数日後。

またもやその男の子がご来店。
エンジン付きスケボーに乗って。
やたら笑顔。
「教えてもらった通り工事現場に行ったら雇ってくれました~!ありがとうございました~!」

なんだ、結構可愛いやつ。
うちで雇えば良かったかな。


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