『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

たった13人

2018年01月23日 | 昼行燈より愛をこめて

ちょうど100年前、
ドイツの、とある工場の社長、ヴァルドルフさんが、
「従業員が安心して働けるように、
そして子どもの未来のために、学校を作ろう!」
と、知り合いのシュタイナーさんに頼んで、
従業員のための学校作りに向けた
連続講座を開きました。

この、最初の講義の出席者は、
たった13人。

で、このたった13人に向けた講義。
目的がクリアで、講師がスゴくて、
聞いた人が本気でソッコー動いたこともあり、
ホントに、その工場に学校ができました!

んで、100年経った今。

そこから始まった学校は、
「ヴァルドルフ学校」「シュタイナー学校」と呼ばれ、
賛否両論ありつつも、
今では、世界60カ国以上、
1000校を超える規模に広がっています。

日本では、まだ公教育として認められてないけど、
日本の全日制の学校のひとつは、
先にユネスコが認めちゃったりしてます(^^)。
一方で、ドイツやアメリカなど、
私立学校として公からの補助がある国もあります。

たった13人。
一人の力、
そして一人ひとりの力って、すごい。

もっと言うと、
工場の業績に関係ないのに、
いや、むしろ出費が増えて時間も手間もかかるのに、
社長が「従業員の子どものために教育を」と考えたから、
この学校が生まれたわけで。

考える力って、すごい。

最初は妄想でも何でもいい。
一人が「コレをやりたい」と考えて、
勇気を出してを声に出したら、仲間が集まり、
そしたら手をつないで、歩き始める。

それが「はーじーめーのー、第一歩っ!」
ってのは、子どもでも知ってる。
むしろ、子どもの方がカラダで知ってる。

そして、前に進みたければリスクを伴うことも、
状況の変化に応じて、立ち止まる必要があることも、
それに参加すること自体が、
緊張感を伴いつつ、すごくワクワクすることも。

「だーるまさんが、こーろんだーー(^^)/」。

私みたいにどんくさい人は、
すぐ敵につかまって自由を奪われるけど、
その後、再度自由になる可能性を高めるために、
必死で手を伸ばすことができることも!

さらに、突出した能力のある人なら、
ヘンなポーズで周囲を楽しませる余裕があったり、
自分の犠牲を覚悟した上で、
仲間を救うことができることも!

おーー、あれは
そういう遊びだったのか!
すごいすごい!!
大学の授業や企業研修でやって〜(^^)。

他の遊びも、考えてみたら、
深い意味があるんだろうな。

今、世界人口の70億人が日々取り組んでいる、
それも、これも、あれも、ぜーーんぶ、
送り手と受け手が本気で願えば、時代が求めれば、
100年後には形になっているに違いない。

路地裏に座り込んでて、通りゆく人を見ながら、
エゴじゃなく、経済を考える、とか、
失業しながら、自由を考える、とか、
そんなことも、むなしくはない。

そう思うと、今、それぞれにできることが、
すごく大きな種まきのような気がします。

大きな会社を育てることも、
ほんの一人や二人の子どもを育てることも、
どっちもそりゃ、大変だけど、
そこから広がる可能性に目を向けると、
とてつもなく大きな、世に向けての仕事です。

自分を、
今の世に合わせて、育てるのは、
今の世のシステムがやってくれるけど、
次の世の礎になるべく、自分をまっとうに育てるのは、
自分でやらなくちゃ、外からは与えてもらえません。

それぞれの方向性のヒントは、たぶん、
それぞれが、
子どもの頃に夢中だったことの中に。

その、それぞれの「はじめの第一歩」が、
100年、1000年先に、
どのくらい広がる可能性があるか、
大きい方を考えると、めまいがしそうに壮大です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿