45禁:オジサンのためのカラーコーディネイト

アラ還の筆者が45歳以上のオジサンを対象に、カラーコーデを図版入りで解説するという前代未聞のおためごかしサイトです。

コーデュロイパンツが主役の着こなし

2013-12-12 00:12:27 | チャコールグレージャケットの着こなし
コーデュロイが好きです。これまで、ネイビー、カーキ、ベージュといくつも着てきたコーデュロイジャケットが、現存していないのはこの布地がとても繊細だからです。擦れて白くなったり、畝がつぶれて固まったり、とにかく注意してきていても傷みやすい。
とはいえ、だれしもこの素材の魅力にとりつかれると、ジャケット、パンツ。そしてさらにはセットアップのスーツで着てみたいという気持ちになるようです。
私が最初に見たコーデュロイのジャケットは映画「卒業」のなかでダスティン・ホフマンが着ていたキャメル色のもの。ミセスロビンソンの裸の足を眺めて立ち尽くす姿は心に残っていました。当時のメンズ雑誌の記事に、カーキのコーデュロイのスリーピースを白いボタンダウンと赤いペーズリーのウールタイで着こなす写真が載っていて、いつか着てみたいと思っているうちに細畝コーデュロイのスリーピースも太畝コーデュロイのセットアップもみかけなくなりました。
私がコーデュロイに強い郷愁を感じるのには訳があります。実は私の生家の周辺は綿織物加工の盛んな土地で、ベルベットやコーデュロイ、ビロードなどの織物の工場がたくさんありました。毎年冬になると地元の工場から反物が配られます。おそらくは煤煙をまき散らせたお詫びのようなものだったんでしょう。母がそれを子供のズボンやチョッキにして私に着せていました。別珍、コール天と呼んでいたその布地がメンズ雑誌を飾るお洒落着だなんて当時は想像すらできなかったです。
さて、このカーキ色のパンツは太陽光では焦げ茶に見える不思議な色のものです。コーデュロイの太畝パンツを穿くときは、パンツが主役。ジャケットもインナーもすべて無彩色で抑える。カーキを綺麗にみせる鉄則として白を多く使う。
ジャケットはもう幾度も登場して説明が重なるかもしれませんが、イッセイミヤケのパターンなーだった人が独立して立ち上げたBLACK&BLUEというブランド。ボックスシルエットのスクールジャケットです。
これを週末に着て奥様と映画やコンサートもいいですけど、私は年末年始の帰省やゆっくりすごす正月休みなどにちょうどいいのではと思います。ダウンジャケットを羽織れば初詣にもふさわしいです。

ジャケット  BLACK&BLUE
シャンブレ―シャツ  GAP
白いカットソー   チャンピオン(by JUNMEN)
コーデュロイパンツ  BERETTA(インポート 三陽商会)



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