45禁:オジサンのためのカラーコーディネイト

アラ還の筆者が45歳以上のオジサンを対象に、カラーコーデを図版入りで解説するという前代未聞のおためごかしサイトです。

コートの着こなしその4

2014-01-13 03:29:13 | コートの着こなし
コートの着こなしその4
コートの季節真っ盛りです。しばらく続いた丈短ブームから今年は膝上丈のロングコートが復活の兆し。
コートの定番色にイエロー系のベージュがありますが、今年は雑誌のストリートスナップでもよく見かけます。ほとんどがトレンドに敏感なショップスタッフだったりしたのが最近は一般化したようです。
キャメルジャケットの項でも解説いたしましたが、明るいベージュやイエロー・オレンジ系のジャケットや上着は、白黒グレー以外合わせにくいというお話は何度も申し上げました。

1.は山吹色に近いベージュ。アウトドア・ワークテイストのある色です。襟がリブニットになっていたりするものです。
インナーはチャコールグレーのクルーネックセーター。これがコートの色を引き立てていると思います。ミディアムグレーではぼけるし、黒では強すぎる感じ。その上で濃いピンクと青みを感じる程度の暗いブルーをパンツにもってきています。無彩色を除いて3色使いですが、彩度や面積を押さえることでいい調和が生まれていると思います。ことにピンクのシャツの使い方がミソ。

2.くすんだ黄土色のワークコート。この風合いを生かすために他はグレーで統一した。実はパンツも細かい柄が入っていて、グレーのパターンオンパターンの着こなしになっています。コートを脱いでも地味になりすぎない配慮ですね。

3.サンドベージュと呼ばれる肌色っぽいグレー。パンツに多い色ですがアウターで探すと少ない色。そもそもレディースではよく見かける「やさしい雰囲気を感じさせる色」です。この色の着こなしのコツは無理に三色コーデにせずに二色で納めることでしょうか。インナーに白や同系色を持ってくるとボケた感じになりがち。ここはパンツにサンドベージュが着た時の逆でジャケットの色をインナーに持ってくる発想が有効。濃紺のデニムシャツやジージャンやニットを使ってみましょう。パンツも悩まずリジッドデニムにすればシンプルで洒落た着こなしにまとまります。中に着たダークスーツに明るいベージュのコートなどはビジネスシーンでは当たり前でもカジュアルになると意外と思いつかなかったりします。

4.最も難しいのがベージュの同系色使いです。パンツにコートの明度を高めたものを持ってきてインナーをグレーにすると、まとまりはいいですがボケた感じになりがちです。そこでアクセントカラーに、ニットを腰に巻くというのが定番なんですが、最近はバイカラ―(二色使い)ニットなどというものがあって少しだけアクセントカラーを使いたいときに役に立ったりします。


コートの着こなしその3

2014-01-06 00:58:07 | コートの着こなし
コートの着こなしその3
コートの特集をしてみて気が付いたのは、着丈がますます短くなっていく傾向。このままいくとジャケットとコートの着丈の区別がなくなりそうです。というかすでにPコートはおろか、トレンチコートまでショート化してダブルのライダースジャケットとみまごうばかりの状態になりつつあります。まずアームホールが狭くて、オジサンは着られない服ばかりですから心配しなくてもいいのですが、それより何よりコートというのは下にジャケットを着るためにあるという固定観念は捨てたほうがいいみたいです。
このテーマは「オフでコートをどう着こなすか」ですから、ジャケットのことはしばらく忘れて、代わりにニットジャケットやキルティングヴェストやローゲージニットのことをお考え下さい。
さて、前回まではかなり「大人しめ」のコーデだったので、今回は少し元気のいい着こなしを並べてみました。


①はマスタードのシャツ。冬物のコーデュロイのシャツがメンズショップやGAPなどで手に入ります。インナーに厚手のバスクシャツを着て色落ちデニムを穿いて黒いコートを羽織れば、なかなかポップな出で立ちになります。寒いときはインナーのバスクシャツを白のタートルネックに。

②明るいカーキのステンカラーコート。これはどうみてもこれから出勤という雰囲気ですが、中に着る服をオレンジの柄モノのセーターにして、パンツはカーキと相性のいいネイビー。それもコーデュロイのパンツにしたら雰囲気は完全にかカジュアルに。襟元から白いボタンダウンシャツをのぞかせたら完璧。

③ネイビーのコートをカジュアルっぽく着るには、インナーはブルー系でまとめてパンツにマスタードのチノパンを持ってくるだけでOK。変な小細工をしなくてもネイビーのコートとオックスフォードのボタンダウンだけで上品な雰囲気が醸し出され、そこにキュートなマスタードが加わることでとても活発な雰囲気の着こなしが生まれます。
④カーキでもオレンジ寄りの暗い色の場合、焦げ茶のシャツジャケットとかを内側に着こむと互いに色味を引き立てます。さてインナーにライトグレー・・・でもいいのですが、ライトグレーはパンツに持ってきて、ここは赤のチェック柄のシャツ。これがまた同系色同士よくまとまってくれます。縦に通すのでなく襟元からちらりとのぞく赤い柄というほうがオジサンにはふさわしいかも。

コートの着こなしその2

2014-01-05 11:55:52 | コートの着こなし
昨日に続き、コートの着こなし。コートをカジュアルに着る着こなしを覚えるとカラーコーデに幅ができます。
ベージュのステンカラーコートはスーツの上にしか着ないというのでなく、ぜひデニムやローゲージニットに重ねてみましょう。
また、休日用に買ったコートもダウンジャケットに押されてなかなか活躍の場がないということはありませんか?一度クローゼットの中を点検して、着ていないコートを引っ張り出してみると、案外多くのコートが休眠状態だったりするのではないでしょうか。

ベージュのコートは、中に着るものの色数を増やさないというのがポイント。
1.3.デニムもリジッドデニムが原則。中に着たジャケットは黒やチャコールグレーがいいでしょう。マフラーも黒っぽいものを。
2.オフホワイトコートなど明るいベージュ系なら色落ちデニムも合います。
4.濃い色味の茶のショートコートにはインナーをチャコールグレーにしてパンツは
ライトグレー。


1.カーキのコートは秋冬の人気アイテムで、モッズコートなどミリタリー系のアイテムをよく見かけます。M65ジャケットなど上手に着こなしている人が増えました。さてカーキは基本は色落ちデニムに白インナー。
2.白無地のほか、バスクシャツでもOK.
3.それ以外ならグレー系でまとめる。パンツをチャコールグレー。ジャケットをミディアムグレー、シャツをグレーと黒のチェック。
こうするとくすみがちなカーキの色が綺麗に見えます。

4.チャコールグレーのウールコートは、ベージュのパンツで明るく。インナーはパンツを生かすためにネイビーと暗めのパープルで押さえて。


1.ネイビーのコートには下半身をオフホワイトやライトグレーで明るくしインナーを同系でまとめるのがオーソドックスな方法。インナーに柄をいれるか、
2パンツを柄にするか。アクセントはモノトーン系のマフラーで。
3.ベージュはリジッドデニムとニットでシンプルに。もともと綺麗な色のコートはそのままで美しい。

4.濃いカーキのゴム引きコート。
中に焦げ茶のジャケットを着て端を覗かせると着こなしに厚みがでます。リジッドデニムとタートルネックニットに白と黒とグレーのストールを巻けば都会的な雰囲気の着こなしに。


1.ベージュのコートはグレーと白だけでこんな着こなしもできます。2.茶が強い色あいならば、デニムジャケットを覗かすのもいいでしょう。 
3・シンプルにオフホワイトフィッシャーマンズセーターというのもお洒落。パンツはリジッドデニムで
4.キャメルのコートをリジッドデニム、チャコールグレーのローゲージニットで着こなした場合でも白のマフラーとかはアクセントしていかせます。

コートの着こなし その1

2014-01-04 02:43:32 | コートの着こなし
12月22日の記事でコートにあわせやすいコーデをご紹介しました。その続きです。
下は秋冬のネイビージャケットの着こなし。ネイビーのブルーをインナーに持ってくるには、無地のニットやカットソー。ストライプのボタンダウンシャツ。あるいはバスクシャツのボーダー柄。
ここまでは何の問題もないのですが、

さてこの上に、何色のコートを着るかというと悩みます。ネイビーによくなじむカーキ、オフホワイト、ベージュというあたりでしょうか。



もちろん、チャコールグレーなどダークな色ならそれなりになじみます。
そもそもビジネス向きのコートは、あわせやすい色で作られていたりします。


問題はカジュアルでコートを選ぶ場合です。
明るい色のジャケットのコーディネイトでやってきたことと変わらないです。同系でまとめるか、主役以外を無彩色(白 黒 グレー)にするか、反対色の対比を使うか。
下の絵で、ジャケットがコートになったと思えばいいのです。

とはいいながら、中にジャケットを着たりすると要素が増える分だけ色数は増えがちです。
メンズ誌からきれいなコーデをひろってみました。
左端は、ベージュのステンカラーコート。インナーにグレーのタートルネックを着て、カーキののキルティングヴェスト。パンツはリジッドデニム。コートに合わせた色遣いのヴェストが全体のアクセントに。ライトグレーのタートルというのもソフトで
いい雰囲気。
左から二番目は、コートとインナーを合わせるやり方。これなら合わない訳にはいかないです。ネイビーのPコートにネイビーのセーターなんてのが多いけど、ここではあえてチャコールグレーのウールコート。これをカジュアルに着るには、ネイビーセーターとカーキのパンツでシンプルに。
次が明るいカーキ。コートによくある色。インナーに白いシャツ。デニムジャケットを着てボア付のコートを着ています。布地の端から見えるボアの色が全体のアクセントになっています。
右端は、マスタードのセーターがアクセントカラーになっている全身グレーのコーデ。かたに掛けた白いセーターが、全体に汚れっぽく見える雰囲気に喝を入れています。



多色使いよりも、やはり同系でまとめたり、要素を減らす着こなしが楽です。サンドベージュのウールコート。これはグレーのインナーに白パンでシンプルにまとめています。最後はグレンチェックのツィードジャケット。首元にストールをあしらいパンツはライトベージュ。キャメルのコートが主役のコーデ。