赤ちゃんのウンチの回数が少なかったり、間隔があいたり
すると、便秘かな?と心配になりますが、
元気な赤ちゃんが、他に症状がなく、やわらかいうんちを
2日~3日に、一回しかしないとしても、
それは、便秘ではないそうです。
でも、同様の頻度でウンチがかたく、排便の際につらそうだったら
これは、便秘ということになるそうです。
赤ちゃんは、成長の具合や、体質が違うように、
排便のタイミングや、ウンチの状態もさまざまなので
回数だけでなく、かたさや、排便の困難さなどもあわせてみて
便秘かどうか判断してあげてください。
便秘には、タイプがあって、それぞれに原因、予防法、対処法が
あるようなので、紹介してみますね。
① 水分不足性便秘
《原因》 低月齢の赤ちゃんがなりやすく、おっぱいや、ミルクが
不足して便秘になる。母乳の出がわるくなったことに
気づかないでいることもおおいそうです。
特に汗をかく季節は、注意してあげましょう。
《予防法》 ウンチのかたさを見ていつもとちがうと思ったら
水分不足を疑ってみましょう。
おっぱいや、ミルクの回数を増やしたり、
果汁を飲ませるのもよいそうです。
《対処法》 授乳回数を増やすこと、プラス糖の量を増やすことも
効果的だそうです。離乳食を食べているなら
食事量を増やすのもよいようです。
② 食事性便秘
《原因》 ミルクアレルギーによるものや、脂肪分や、たんぱく質が
多すぎる食事、ご飯の量が足りていない場合も便秘に
なります。
《予防法》 ふだんからバランスの良い食事をこころがけ、
生まれつき便秘になりやすい体質の赤ちゃんは、
穀類や野菜、くだものなどを積極的に食べさせて
あげましょう。
(便秘によくきく食材・・・トマト、みかん、にんじん、ばなな、
いちご、さつまいも、りんご、カッテージチーズ、たまねぎ
オリゴ糖、ヨーグルト、かんてん、プルーン、あずき、
豆腐、納豆、きなこ、わかめ、青のり、小松菜、
かぼちゃ、オートミール、コーンフレーク、ごぼう、
きゃべつ、じゃがいも、さといも、ブロッコリーなどです。)
《対処法》 ミルクアレルギーの診断が出た場合は、
アレルギー治療用のミルクをのませます。
そうでない場合は、やはり上記のように、
水溶性食物繊維、乳酸菌が多く含まれる食品を
たくさんとるようにしましょう。
③ 習慣性便秘
《原因》 もともと水分不足や、食事の問題からおこった
便秘だったのが、長引いて習慣化してしまったケースです。
一度便秘になってしまった赤ちゃんが、排便の時の苦痛が
忘れられず、排便を抑制してしまうことも原因のひとつです。
《予防法》 排便を規則正しくするために、毎日の生活リズムを
一定にすることがたいせつです。
ウンチをするのが痛がったりして排便をいやがる
赤ちゃんには、肛門にワセリンなどを塗ってあげ、
ウンチがスムーズに出るように、ケアしてあげましょう。
《対処法》 習慣化してしまった便秘はなかなか治りません。
水分補給や食事の見直しでも治らなければ、
いったん薬などで、たまったウンチを出してあげ、
その上で、生活リズムを立て直す方法もあるので、
お医者さんに相談してみましょう。
④ 腸性便秘
《原因》 生まれつき腸が長めだったり、動きが良くない
場合、便秘になりやすくなります。
なかには、病気の可能性があり、治療を要することも
あります。
《予防法》 生まれつきの体質や、病気の場合は、予防法は、
ありませんが、食欲がない、吐く、肛門を
刺激してもウンチが出ないなどの症状があったら、
病院に行って医師にみてもらってください。
《対処法》 体質的に便秘になりやすいとわかれば、
ふだんから、水分、食事に気をつけたり、マッサージ
してあげるといいですね。
便秘は、長引く傾向があります。気づいたら早めに
対処してあげてください。赤ちゃんが、ウンチが出てすっきり、
機嫌よく過ごせますように・・・