父親の子育て支援事業を展開するNPO法人の代表の方の
新聞記事に 「父親業の楽しさを伝えたい」という言葉がありました。
これからの育児のキーパーソンは、父親。
昔とちがって核家族や、都市化といった地域社会の変化に
伴い、母親が一人で子育てに悩み、イライラしたり、
子どもにあたってしまったりということがあります。
夫も、パートナーとしていっしょに育児を楽しむことが
大事です。
それは、「参加」でもなく、「手伝い」でもない
「ツートップ」という感覚でやってほしいと言われています。
そのために、お父さん自身が、子育ては、期限限定であること。
子どもにとってのお父さんは、あなたしかいない、
代役はいないと気づくこと。
お父さん自身が家族に向き合えば、道は開ける。
それを逃げていては、もったいない。
考える前に、まず我が子をだっこしてあげればいい。
理想の父を求めるのではなく、自分の得意なこと
好きなことで楽しめば、それでいいと言っています。
本当にそのとおりだと、思います。
また社会に求められる対応としては、
長時間労働が常態化している今、若いお父さんは、
育児したくても、できない現状がある。
(家族が起きている間に)家に帰らないお父さんは、
居場所がない。家族がいわばアウェー(敵地)化しています。
社会は、意識啓発や環境づくりが大事。
行政もワーク・ライフ・バランスの推進に取り組んできましたが、
法整備など一層の取り組みが必要です。
企業は、まず空気を入れ替えないと、だめ。
育児休暇や、授業参観や行事などで休暇をとるのも
「それは、大事だ、行ってこい」と送り出せる企業や
社会になってほしい。
子どもを持つことは、新しい「責任」を伴うこと。
子どもは、「人材」、次の社会をつくり世界を再生する
貴重な人材を育てていることに、自分は、父親に
なってそのことに気づいたとのことです。
企業も社会も、目の前の営利のみを追及したり、
家庭を犠牲にしてまでも、仕事をする生き方を良しとする
考え方を早く変えていってほしいですよね。
そして、お母さんたちへのアドバイスも書いてありました。
父親を戦力として認めなかったり、やる気をそいでしまわず、
父親を「ほめて育てる」こと。
男なんて、基本的に子どもといっしょ。ほめたたえられることを
栄養にする生き物です。
あと、ママも笑っていることが大事。大変なことも多いけど、
総じて子どもの成長は、楽しい。
人は、楽しそうにやっているのを見て、自分も
やってみようかなと思うもの・・・。
「門番」としての母親になってほしくありません。
とも言われていました。
このアドバイスも、大賛成です。
おむすびの親育ち講座の
わらべ唄講座の中でも、パパといっしょに
子育てしたい、できることを手伝ってほしい、
子どもにかかわってほしいというママの声をききます。
パパが、自分から子育てや、家事を手伝ってくれる
おうちもありますが、ママがパパに話をしてそうなったおうちや、
言いたいけど、がまんしてしまっているおうちもありました。
子どもが小さいうちから父親との関係が
結ばれていないと、思春期になってから
父親が子どもに話をしようとしても、子どもは、聞こうとしない
そうです。
ママが、子育ての大変さをパパにわかってもらうためや、
手伝ってもらうためだけでなく、子どもの成長のためにも
パパが子育てにかかわることは、大切なのですね。
わらべ唄講座では、ママが子どもと遊び方を
覚えて、パパに教えてあげると良い。あやし唄を歌ってあげ、
子どもが笑い、よろこぶ反応を見てパパも楽しく子どもと
かかわれるようになるといった話がきけます。
まずは、ママが、わらべ唄講座に参加してみてください。
そして、ママが覚えたわらべ唄(あやし唄)をパパが覚え、
パパが子育てを楽しめるるようになるのを
おおらかな目で見てあげましょう。
最初は、ママに言われてしぶしぶ、またはこわごわ
子どもの面倒をみるスタートかもしれません。
はじめから、うまく出来なくて当たり前です。
とまどった時には、 さりげなくアドバイス、
「○○○○すると、いいみたいよ~。」という感じで・・・。
そして、ママは、時には,おむすびの一時保育を利用して、
リフレシュし、こころの余裕をもち
笑顔でパパの成長を待ってあげてほしいと思います
おむすびを上手に利用してパパもママも
子育てを楽しんでください。その中で育てられた子どもは、
きっと、社会のゆたかな人材に育っていってくれると
思います