「0歳児ステーションおむすび」~てをむすび、こころをむすんで、いっしょに子育てしましょう!~日野市0歳児一時保育

日野の高幡不動の一時保育「0歳児ステーションおむすび」はリフレッシュしたいパパママの味方!日々の保育の様子を綴っています

父親は一日にしてならず・・・パパも子育てを楽しもう!

2009年08月24日 | 保育のヒント

                     

  父親の子育て支援事業を展開するNPO法人の代表の方の

  新聞記事に 「父親業の楽しさを伝えたい」という言葉がありました。

  これからの育児のキーパーソンは、父親。

  昔とちがって核家族や、都市化といった地域社会の変化に

  伴い、母親が一人で子育てに悩み、イライラしたり、

  子どもにあたってしまったりということがあります。

  夫も、パートナーとしていっしょに育児を楽しむことが

  大事です。

  それは、「参加」でもなく、「手伝い」でもない

   「ツートップ」という感覚でやってほしいと言われています。

                        

 

  そのために、お父さん自身が、子育ては、期限限定であること。

  子どもにとってのお父さんは、あなたしかいない、

  代役はいないと気づくこと。

  お父さん自身が家族に向き合えば、道は開ける。

   それを逃げていては、もったいない。

   考える前に、まず我が子をだっこしてあげればいい。

   理想の父を求めるのではなく、自分の得意なこと

   好きなことで楽しめば、それでいいと言っています。

   本当にそのとおりだと、思います。

                 

 

  また社会に求められる対応としては、

  長時間労働が常態化している今、若いお父さんは、

  育児したくても、できない現状がある。

  (家族が起きている間に)家に帰らないお父さんは、

  居場所がない。家族がいわばアウェー(敵地)化しています。

  社会は、意識啓発や環境づくりが大事。

  行政もワーク・ライフ・バランスの推進に取り組んできましたが、

  法整備など一層の取り組みが必要です。

  企業は、まず空気を入れ替えないと、だめ。

  育児休暇や、授業参観や行事などで休暇をとるのも

  「それは、大事だ、行ってこい」と送り出せる企業や

  社会になってほしい。

  子どもを持つことは、新しい「責任」を伴うこと。

  子どもは、「人材」、次の社会をつくり世界を再生する

  貴重な人材を育てていることに、自分は、父親に

  なってそのことに気づいたとのことです。

  企業も社会も、目の前の営利のみを追及したり、

   家庭を犠牲にしてまでも、仕事をする生き方を良しとする

  考え方を早く変えていってほしいですよね。

                    

 

   そして、お母さんたちへのアドバイスも書いてありました。

   父親を戦力として認めなかったり、やる気をそいでしまわず、

   父親を「ほめて育てる」こと。

   男なんて、基本的に子どもといっしょ。ほめたたえられることを

   栄養にする生き物です。

   あと、ママも笑っていることが大事。大変なことも多いけど、

    総じて子どもの成長は、楽しい。

    人は、楽しそうにやっているのを見て、自分も

    やってみようかなと思うもの・・・。

    「門番」としての母親になってほしくありません。

    とも言われていました。

    このアドバイスも、大賛成です。  

 

   おむすびの親育ち講座の

   わらべ唄講座の中でも、パパといっしょに

    子育てしたい、できることを手伝ってほしい、

    子どもにかかわってほしいというママの声をききます。

    パパが、自分から子育てや、家事を手伝ってくれる

    おうちもありますが、ママがパパに話をしてそうなったおうちや、

    言いたいけど、がまんしてしまっているおうちもありました。

    子どもが小さいうちから父親との関係が

    結ばれていないと、思春期になってから

    父親が子どもに話をしようとしても、子どもは、聞こうとしない

     そうです。

    ママが、子育ての大変さをパパにわかってもらうためや、

    手伝ってもらうためだけでなく、子どもの成長のためにも

    パパが子育てにかかわることは、大切なのですね。

 

    わらべ唄講座では、ママが子どもと遊び方を

    覚えて、パパに教えてあげると良い。あやし唄を歌ってあげ、

   子どもが笑い、よろこぶ反応を見てパパも楽しく子どもと

   かかわれるようになるといった話がきけます。

    まずは、ママが、わらべ唄講座に参加してみてください。

    そして、ママが覚えたわらべ唄(あやし唄)をパパが覚え、

    パパが子育てを楽しめるるようになるのを

    おおらかな目で見てあげましょう。

    最初は、ママに言われてしぶしぶ、またはこわごわ

    子どもの面倒をみるスタートかもしれません。

    はじめから、うまく出来なくて当たり前です。

    とまどった時には、 さりげなくアドバイス、

    「○○○○すると、いいみたいよ~。」という感じで・・・。

    そして、ママは、時には,おむすびの一時保育を利用して、

    リフレシュし、こころの余裕をもち

    笑顔でパパの成長を待ってあげてほしいと思います

 

    おむすびを上手に利用してパパもママも

    子育てを楽しんでください。その中で育てられた子どもは、

    きっと、社会のゆたかな人材に育っていってくれると

    思います    

 

  

   

 


経験は、「する」ものです。

2009年08月12日 | 保育のヒント

                         

    0歳から3歳の「習い事」について

    特集していた育児雑誌のなかに

    ”経験”について書かれていたところがありました。

     ママ達が早く習い事をする理由に

     「できるだけたくさんの経験をさせてあげたい」と

     いうことがあり、 それをうけて、

     教育学の先生のお話が載っていました。

     たくさんの経験をすることは悪いことでは

     ないが、そこで気に留めておきたいことがあると

     いわれていました。

     たとえば、「おいしいから食べてごらん」

     「体にいいから食べなさい」と言われ続けた子どもは、

     食べることに対する意欲がなくなると言われています。

                      

     人間にとって大切なのは、

     「おいしそうだな、食べてみたいな」という

      自分の中から生まれてくる意欲や衝動です。

      それをどう育てるかを最も大切にしてあげてほしい。

      「おいしそうだな、食べてみたいな」は、

      一方的にあたえられるだけの状況では、

      育てることはできません。

      自分で気づく、自分でやってみようと動く、

      だから自分で責任がとれるのです。

      これは大人にも通じることです、と。

                       

       乳幼児は、とても好奇心が強く、放っておいても

       自分で動きだします。

       親にとって必要なことは、子どもが動き出したことを

       おもしろがられるかどうかです。

       子どもたちは、親の反応を見てうれしくなって

        ますます動きます。それが自然のながれです。

        大人にとっては、経験とは言えない日常も

        赤ちゃんにとっては、新しく驚くべき経験ばかり

        なのです。

        子どもが何をおもしろがっているか、

        親がそこにどうかかわるのかが大事だそうです。

                     

        幼い子どもたちが、大好きな、ぬるぬるした

        どろんこや、ざらざらの砂遊びも、

        とても意味があります。

        世界的に有名な

        イタリアのある都市の保育システムでは、

        乳児の時から、鉄や石、粘土等に触れる

         体験をします。

         多様な触感覚は、「ちょうどいい」という

         中庸性を育む上でとても大切なことです。

         うさぎをやさしくだっこする。虫をつぶさないように

         持つ。これは、思ったよりもずっと難しいことだ

         そうです。              

        

         ひとりで集中して砂をいじっている時、

         こぼした麦茶をぺちゃぺちゃ触る時、

         繰り返し同じことに挑戦している時、

         赤ちゃんは、いろいろなことをためしながら

         身体的な感覚を蓄積しているのです。

         時間にしばられることなく、何かに興味を

         持った時に、自分の中から生まれる集中力、

         それが、「後伸びする力」へとつながるのです、

         と先生は、言っています。

         

         その瞬間は何をしているのか、

         わけのわからないことでも、確実に赤ちゃんは、

         ”経験”をし、積み重ねているんですね。

          

         そして 

         「こんなことができたね。」

         「たのしいね。うれしいね。」と

         子どもの様子を「足し算」で見られるように

         しましょう。

 

         誰かと比較して、できないこと、しないことの

         「引き算」で見ることが始まると

         出来ないことや、出来るようにさせることに

         視点が行き、

         成果や結果をもとめるようになり

         子育ては楽しくなくなってしまいます。

          そして子どもも

         やる気を失ってしまいます。

         

          なかなかできずにかんしゃくを

          起こしたり、試行錯誤することもあるでしょう。

          そうした体験もふまえて「足し算」で見て行って

          ほしいと、先生は結んでいます。

       

         「後伸び」・ ・ ・

         成長というと、目の前に映った現象だけに

         とらわれがちですが、

         時間をかけて培われ、ある時

         一気に伸びるものもあるんですね。

         人間の、赤ちゃんのなかに秘められた可能性

         を大切にしてあげたいですね。

         

          経験とは、「させられるもの」ではなく、

                 「するもの」です。

             この言葉に込められた意味は、

             とても深いなと思いました。

         

         

                       

   


離乳食作っていますか?

2009年08月03日 | 保育のヒント

                    

  最近、親育ち講座の時に参加者のママたちから

  離乳食の食材が、いつも同じでワンパターンになってしまう

  という話が出ました。聞いてみると、それほど種類が

  少ないわけではないのですが、離乳食に使える

  食材が大人の食材に比べれば、少ないのと、

  使えても、下ごしらいなど手間がかかるものだと

  毎日のことなので、取り入れにくく、敬遠してしまう

  ものもありますね。      

  育児雑誌に出ていた記事の中に

  これならちょっとがんばれば、取り入れられるかも

  思ったものがあったので、紹介してみます。

 

   ひとつは、「さといも」です。

     ① さといもは、皮のついたまま流水でよく洗い、

       水気を軽くふきとり、ラップフィルムで

       ふんわりとつつみます。

     ② 小一個、約50グラムにつき、1~2分を目安に

       電子レンジにかけます。

       頭を少し落としてそこから実を出すように

       皮をむきます。

       はじめは、すりつぶし、だしやスープでのばして

       ピューレ状にして様子を見ながらあたえます。

       なれてきたら、すりつぶしたり食べやすくきりわけます。

       温かいうちに調理しましょう。

   

     他にもレンジを利用して、すぐできるのが

       「さけ」です。

        中期になって白身魚に慣れてから食べさせたい

        赤身の魚です。塩を使ったものは離乳食に向かないので

        生さけを使いましょう。

       ① 生さけを使う分量を削ぎ切りし、皮をとります。

       ② 表面の水分を紙タオルなどで、拭きとります。

       ③耐熱容器に入れ、ラップフィルムを、ふんわりと

         おおい、様子を見ながら、電子レンジにかけます。

         骨があれば取り、食べやすくほぐします。

   

    もうひとつは、ひじきです。

     ひじきには、ながひじき(ひじきの茎の部分)と

     芽ひじき(芽をつんだもの)とがあります。

     離乳食には、やわらかい芽ひじきをつかうほうがいいでしょう。

     

     ① 芽ひじきを洗います。ボールに水を入れ、

       手でよくかき混ぜながら数回水を取り替えて

        ごみや砂などを洗い落します。

     ② ざるにすくいあげて水気をきり、鍋に移してたっぷりの

       水を加えてやわらかくなるまで約10分ゆでます。

     ③ 初期の赤ちゃん用は、すり鉢でよくすりつぶし裏ごしをし

        白湯でのばしてピューレ状に。中期以降は、

        細かくきざみましょう。

  

      洗ったり、ゆでたり、ちょっとめんどうかもしれませんが、

      赤ちゃん用に使ったのこりは、大人用に煮物などに

      使うことができます。

 

      今は、レトルト、フリーズドライ、瓶づめといろいろな

     形態の 市販のバラエティにとんだメニューの

      離乳食が手軽に手に入りますが、

      素材の味、食感、風味が伝わるのは、やはり

      手作りのものかと思います。

      市販品をかしこく利用しながら、手作りの離乳食

      も作ってあげたいですね。