今日は
朝稽古場まで歩いて来た時は
思わず体が縮こまるような寒さでしたが
徐々に暖かくなり
お昼を過ぎる頃には
障子越しの光に
春を感じさせるような
穏やかな一日となりました
昨日のお茶碗の事故は
私に色々なことを
気づかせてくれました
今回のことは
100%私の不注意であって
たまさか
その時お茶碗を扱っていた方には
何の落ち度もありません
それでも
その方がどうにかして
お詫びをしたいと
真心こめておっしゃって下さることに対し
私はその誠意を
どう受け入れたらよいのか
その答えに悩みました
しかし
今回のことの責任は
全て私にあることを
丁寧にお話させていただき
彼女のお気持ちを
傷つけることの無いよう祈りながら
なんとか
私の思いをご理解していただくことにしました
これまでにも
お弟子さんとの間で
お互いに相手のことに気を遣うあまり
どこかでその思いがすれ違ってしまい
最後には
修復できなくなってしまった
苦い経験がありました
その時は
言葉の持つ限界と
心を伝えることの
難しさを思い知りました
そして
お弟子さんの
真摯な思いをしっかりと受け止めつつも
自分の在り方を理解していただき
師としての自覚を持って
流されることなく
貫いていくことの大切さも
学びました
今回は
私の気持ちが
彼女にまっすぐに伝わりますことを
心から願っています
主菓子 冬の庭 鼓月製
干菓子 千代の友(鶴屋八幡) おちょぼ(万年堂)