9日と10日は
久しぶりに東に向かって
遠出をしていました
富士山は
少し雲にかかっていましたが
二日ともお天気に恵まれて
時間の許す限り
美術館やコンサートなど
色々楽しんで参りました
畠山記念館
生誕150年 原三溪 茶と美術へのまなざし
原三溪が生まれた年が
明治元年だったことに
あらためて気づきました
正に
長く続いた江戸時代が終わって
新しい近代社会が生まれるその時に
この世に生を受けた人だったのですね
苑内の茶室
出光美術館
仙崖礼賛
「○△□」など
ユーモアあふれる禅画で知られる
仙崖ですが
その作品のほとんどが
還暦を過ぎてから制作されたのだそうです
「老人六歌仙」には
今も昔も全く変わらぬ「老人」の姿に
思わず笑ってしまいましたが
自分ももう
その「老人」の仲間入りかと思うと
笑ってもいられないと
思いました
しわがよる ほくろができる 腰曲がる
頭がはげる ひげ白くなる
手はふるう 足はよろつく
歯は抜ける 耳は聞こえず
目は疎くなる
身に添うは 頭巾襟巻
杖 眼鏡
たんぽ おんじゃく
しゅびん 孫の手
聞きたがる 死にともながる 淋しがる
心がまがる 欲深くなる
くどくなる 気短になる 愚痴になる
でしゃばりたがる 世話やきたがる
又しても 同じ咄に 子を誉る
達者自慢に 人は嫌がる
こちらは
東京都庭園美術館にある
旧朝香宮邸です
庭園内の茶室「光華」
広間
立礼席
こちらは
飛鳥山公園内にある
青淵(せいえん)文庫です
幕末に生まれ
近代日本の経済社会の基盤を築いた
渋沢栄一(1840-1931)の書庫として
建てられたものです
ステンドグラスが美しい閲覧室
旧渋沢庭園内の茶室「無心庵」跡
茶室は
戦火に焼失してしまったそうですが
礎石や踏み石
腰掛待合の石などが
かろうじて残されていました
かつて
ここで開かれた
茶会に思いを馳せつつ
人の世の諸行無常に
しみじみとした気持ちになりました