京都北山にある
表千家北山会館で
特別展が
今月末まで開かれています
私の住んでいる
枚方北山から京都の北山までは
車で1時間で行くことができます
今日は
午前中に時間があったので
9時半の開館時間をめざして
車を走らせました
今回の特別展は
「千家十職展 新しい作品を中心に」という
タイトルで催されていました
まず2階の展示室を
続いて
立礼席の道具を拝見しました
而妙斎筆横物
「青山緑水」の表具の美しさにみとれ
その前におかれた
大胆な形の四方手付置籠を見ていたら
スタッフの女性が近づいて来られて
しばらくお話をさせていただきました
この花入れは
注ラ工であるのに
「飛来一閑作」となっているのが
興味深く思いました
慶入作蓋置に
「七回才」と書かれているのは
干支が七回巡ってきた年の作であろうとのことでした
呈茶ロビーで
お薄を一服いただいて
三階展示室に上がりました
十職さん達の
繊細かつ大胆な渾身の作品の数々に
眼福を得る思いでした
最後に
地階清友ホールで上映されている
「千家十職 各家の仕事」を見ました
広いホールにたった一人きり
贅沢なひとときでした
これまでも
千家十職の特別展は
何度か催され
その都度拝見していましたが
今回
あらためて気づいたことが
ありました
それは
茶事のハイライト
濃茶点前において
茶を入れる茶入れに関しては
千家十職の職人さんは
全くというわけではないですが
ほとんど作っておられないということです
茶入れは
唐物はもちろん
瀬戸などの国焼のものも
古い時代から現代に至るまで
十職さん以外の様々な作家・職人の作ったものが
使われているということに
今さらですが
気が付きました
これは
「茶入れ」が
茶の湯に置いて
他の道具とは
一線を画し
性格を異にしていることを
表しているような気がしました