表千家一期一会

8月稽古場 2


「暑いですね」の言葉が
挨拶がわりとなっている毎日ですが
暦を見れば 
今日は早 立秋

そういえば
時折吹く風に揺れる木々の葉に
朝夕の虫の声に
微かに秋の気配が
感じられるようになってきました

 

「白雲抱幽石」
大徳寺派宗源師 

『寒山詩』の中の一句

「世俗との交渉を断ち
俗情を払拭して
深山に幽居する隠者寒山の境涯」
(『新版一行物 禅語の茶梶xより)

現代に生きる私たちは
もちろん社会や家族などの
俗世とかかわりなく生きることはできません

しかし
車を運転していて
ふと目に入った夕焼けの美しさに
はっと息をのんだり

電車に揺られながら
山の向こうにただよう白い雲を
無心に眺めたり


夜遅く家路を急いでいるときに
ふと見上げたら
あまりに美しい月に気づいて
思わず足をとめたり・・・


そんな経験はありませんか?


その時
もしかしたら
私たちは俗世に居ながらにして
この句が表す境涯を
ほんの少し
味わっているのではないでしょうか・・・




略盆点前

津軽塗の棗と
津軽ビードロのお茶碗を
使ってみました



主菓子  向日葵  鼓月製


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