「松樹千年翠」
黄梅院太玄師
炉を開く11月は
毎年変わらず
運び点前の稽古をいたします
一年前の11月には
玄庵の席披きをしました
あの時
まさかその一年後に
四六時中マスクの放せない世界になっているとは
誰が想像したことでしょう
暮しが大きく変わったこの一年
しかし
その一方では
いつもの年と何も変わらず
運びの薄茶という基本に立ち返って
お弟子さん達とともに
普段通りの稽古をしていることに
なんだか心がほっといたします
風炉の季節の間
換気のために
茶室と水屋の間の襖を全てはずして
お点前の最初と最後に
襖を開け閉めすることなく
お稽古をしていました
しかし
その状態に慣れてしまうのも
あまり良くない気がして
今月からは
茶道口とその隣の二枚の襖は
元に戻しました
案の定!
点前が終わった後
襖を閉めるのを忘れてしまう人
続出でした(^_^;)